四柱推命の偏官（へんかん）とは？性格、恋愛、適職、運勢を解説

四柱推命「偏官」の意味は？

「偏官」は、四柱推命では「実行力の星」「型破りの星」という意味があります。

「官」には宮廷や政府に勤める人や役人、社会という意味がありますが、「偏官」は役所や政府が決めたルールや権力に立ち向かう反骨精神溢れる存在を表しています。

そして「型破りの星」は一般常識とは違うやり方や方法で動く星です。

つまり偏官は、目標を達成するためには手段を選ばず、合理的な方法ややり方で取り組んでいく型破りタイプ。

世のため、人のために「自分が動かなければ」と強い責任感を持って突き進む正義の人です。

強いリーダーシップを持って周りを上手に巻き込みながら、世界をガラリと変えていこうとする大胆な気概を持っています。

偏官の人の性格・特徴は？

偏官の人は責任感が強く、強い目的意識を持って突き進むリーダータイプです。情熱的で向上心が高く、高い理想や成功に向けてがむしゃらに頑張ります。

自立心が強く、周りに流されることなく自分の意志を貫こうとする意欲と、柔軟なコミュニケーション能力の持ち主。

人間関係において細かいことを気にしない偏官は、クセが強い人ともうまく交流することが得意なため、まとめ役として頼られることも多く、チームを引っ張る立て役者として活躍します。

根が素直で飾らない性格なので、周りから親しまれることも多く、人間関係は良好です。ただ、無意識に自己中心的な面が出やすいため、人によっては激しく衝突する可能性があります。

偏官の人の運勢・人生傾向は？

偏官の人は、周りの力を借りながら目標を達成していく傾向が見られます。

偏官は、行動的で思い立ったらすぐに動いて、目標達成を目指していく実行力溢れる星です。

いち早く状況を読み解き、どんどん自発的に動いていくため、人よりもチャンスを多く手に入れることができます。

また、人に助けられることも多く、自分の力だけではなく、プラスアルファのパワーを得ることで、さらに高い目標へと手が届くようになります。

そのため、上昇気流の運気に乗りやすく、ピンチの時も誰かが手を差し伸べてくれるなど人脈にも恵まれます。

ただし、刺激や変化を求めるあまり「安定」を恐れる傾向があるため、落ち着かず忙しい人生となるでしょう。

偏官の人の恋愛傾向は？

偏官の人は、恋愛では真面目で一途な傾向が見られます。

飾らない性格の偏官は、ロマンチックなムードが苦手で甘い言葉や恋の駆け引きにも、照れくささが先立ってしまうことが多いです。

しかし素直で裏表がない偏官は、相手から好かれることが多く、恋愛のチャンスは多いです。

特に職場や学校など、同じ目標に向かって協力し合う仲間内からは、尊敬や憧れの対象となることも多く恋愛に発展しやすいでしょう。

交際では、誠実で一途です。

自己中心的なところがあるので、独りよがりになりがちですが、そのぶんパートナーのほうがサポートして結果的に良い関係が築けます。

なお、裏切りや浮気は決して許しません。問題が発覚したら一気に熱が冷めて別れを決断するでしょう。

偏官の人の結婚運・築く家庭は？

偏官の人は、家族を懸命に守り、誠実に尽くすタイプです。

リーダーシップ溢れる偏官は、結婚生活でも主導権を握る傾向が見られます。しかしワンマンタイプではなく、パートナーとコミュニケーションを取りながら、共に家庭を築いていくことを好みます。

家庭仲は円満で、休日は一緒にレジャーを楽しむなど、賑やかで楽しい家族を築きます。

細かいことはあまり気にせず、ある程度本人の自由に任せるなど家族間の人間関係はオープンで、パートナーや親子仲も良いでしょう。

ただし仕事や居場所が安定しない場合が多く、転勤や引っ越しが多いなど落ち着かない結婚生活である可能性が高いです。

偏官の人の仕事運・適職は？

偏官の人は、思い通りに自由に動ける仕事が向いています。

偏官は「実行力の星」と呼ばれているように、目的や成功に向けて動くパワーがずば抜けています。

人の下やルールに縛られて働くより、自分の裁量を持って伸び伸びと仕事をしたほうが成功率も高く、大きな仕事ができるでしょう。

自営業やフリーの仕事、弁護士などの士業、医者や看護師、美容師、調理師、外資系がおすすめです。

またインフラ関係との縁が深く、電鉄や運輸、建築に関わるなど規模が大きな仕事も適職です。銀行など金融関係のお金を動かす仕事にも向いています。

逆に向いていないのは、緻密さを求められる仕事や単調作業、規模が小さな仕事です。伸び伸びと動けないためストレスが溜まるでしょう。

偏官の人の金運・手にする貯蓄は？

偏官の人は、大きなお金を動かす運気の持ち主です。

「型破りの星」と言われている偏官は、才能と行動力を活かして大きな成功を手に入れることができます。

コツコツと節約して貯金を殖やす、というよりは、一か八かのギャンブルに似たチャレンジでハイリスクハイリターンを狙う傾向があります。

物欲が強く、家や車、貴金属や趣味のアイテムなどを揃えることが多いです。

チマチマとした無駄遣いはせず、ドーンと一気に出費するような大雑把な使い方をするため、財布や口座の中も増えたり減ったりを繰り返します。

定期預金や投資など別口で財産形成すると良いでしょう。

偏官の人の相性の良い通変星は？

偏官の人の相性の良い通変星は、正財、印綬、偏財です。

◆「偏官」と「正財」の相性

真面目で誠実な「正財」と、大胆で行動力溢れる「偏官」。共通点が多く、良い関係を築ける相性です。どちらも責任感が強く、根が真面目なので、ぶつかることがありません。一見合わないように見えますが、お互いを尊重し協力し合うことができます。偏財が正財を引っ張り、正財が偏官をサポートするような、バランスが取れたお付き合いができます。

◆「偏官」と「印綬」の相性

行動力があり、野性味溢れる「偏官」と、知的で勉強好きな「印綬」。刺激し、高め合える相性です。素直で子供のようにまっすぐな性根を持つ偏官に対し、印綬は保護者のような気持ちで見守りたくなります。アウトドア派の偏官とインドア派行の印綬は、行動スタイルが違いますが、そこも面白く感じられ、良い影響を与え合うことができます。

◆「偏官」と「偏財」の相性

同じ「型破りの星」である「偏官」と「偏財」。意気投合して協力し合える相性です。同じ性質を持つ者同士、価値観や考え方がとても似ています。偏官のほうが直情的で短気なところがありますが、偏財がうまく合わせてくれるでしょう。つかず離れずの仕事仲間や、親しくなりすぎない上司・部下の距離感が一番良い関係を築けるでしょう。

偏官の人の相性の悪い通変星は？

偏官の人の相性の悪い通変星は、比肩、食神、傷官です。

◆「偏官」と「比肩」の相性

独立心が強い「偏官」と、マイペースで頑固な「比肩」。衝突しやすくストレスが溜まりやすい相性です。どちらも我が強く、相手を自分のペースに巻き込もうとするため、ぶつかることが多いです。また、自分が好きなように動きたい者同士なので、共通点がなかなか見つからず、仲良くなる前に自然消滅することが多いでしょう。

◆「偏官」と「食神」の相性

責任感が強く、真面目に取り組む「偏官」と、楽天的で楽しみを優先する「食神」。身近にいるとストレスになる相性です。食神は人当たりが良く、一緒にいて楽しい相手ですが、自分優先で頼りないところがあります。偏官は決めたことはしっかりと頑張りたい派なので、食神のマイペースさにイライラしてしまうでしょう。

◆「偏官」と「傷官」の相性

強引で短気な面がある「偏官」と、融通がきかず意固地な「傷官」。意見がぶつかりやすい相性です。どちらも頭が良く、とても合理的ですが、自分のやり方にこだわり、相手に譲らないところがあります。自己主張が強く、話し合いをしてもケンカ腰になることも多く、ウマが合いません。身近にいるだけで緊張感が漂うでしょう。

「実行力の星」「型破りの星」である偏官の人は、正義感がある行動家

最後に偏官の特徴をまとめてご紹介します。

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