四柱推命「乙（きのと）」とは？性格や恋愛、十二支別の特徴解説

「乙」とは？

「乙」は十干のうちの2番目にあたる要素で、「きのと」や「おつ」と読みます。

「木・火・土・金・水」の五行では「木」にあたり、陰陽では「陰」。

陽の木の性質を持つ「甲」と対になっています。

「乙」の自然界でのイメージは、背丈が低い草花や、風が吹いたら揺らいでしまうような細い木やツタです。

弱弱しく、すぐに折れてしまいそうな儚げなエネルギーですが、柔軟性があり、地面にしっかりと根付いているため見た目よりも粘り強さがあります。

季節では植物が大きく成長する「春」に属し、種から芽吹き、しなやかに育っていく柔軟性と勢いを持っています。

「乙」の人はどんな性格の持ち主？

「乙」の性格の人は、まさに人当たりがソフトで穏やか、真面目ですが優柔不断で悩みやすい性質です。

外見は物静かで落ち着きがあり、何となく儚げな印象を与えることが多いです。

しかし、内面は意外と芯が強く激しい情熱を秘めており、いざという時は驚くようなパワーを発揮して周りを驚かせます。

性格は謙虚で控え目、誰かのサポートをする縁の下の力持ち的な存在として活躍することが多く、リーダーの参謀やアドバイザーなどの2番手として、企業やグループのトップにとってかけがえのない存在になるでしょう。

しかし、自分が得意な分野に関してはしっかりとポジションを確立したいタイプで、意外と野心家。

水面下で密かに目標達成のためにコツコツと動いていることがあります。

また、基本的には優しく穏やかですが、信頼関係を大切にするあまり相手に執着や依存する傾向があります。

特に誰かから裏切られたと感じた場合は、激しい怒りを見せることがあるでしょう。

「乙」の人の恋愛傾向は？

「乙」の性質を持つ人は、控え目でシャイ、恥ずかしがり屋で受け身です。

穏やかで愛嬌があり、誰に対しても優しい「乙」は、異性からの人気は高く、割とモテることが多いです。

ただ、恋愛に対する憧れや理想が高い傾向があり、恋のチャンスがあってもなかなか飛び込まないタイプ。

また、自分の理想に近い相手が登場しても緊張してしまうことが多く、自分の良さをアピールできないので、結果として恋愛経験は少ない傾向となり、コンプレックスを抱えていることも少なくありません。

なお、自分から積極的になれないことが多いので、学校や職場、友人など信頼できる人からの紹介が出会いの場になります。

信頼関係を大切にするので、1つの交際を長く続けていくことが多く、恋愛がそのまま結婚まで進展していくことも多いでしょう。

交際が始まると、安定的で穏やかな恋を求めますが、相手に依存しすぎてしまうと束縛や嫉妬、過干渉になりやすい一面もあるでしょう。

「乙」の人の家庭運・結婚運について

「乙」の性質を持つ人は、安定志向が強く、結婚すると家庭を一番に考えるタイプです。

穏やかで安定志向が強い「乙」は、結婚すると家族間の信頼関係をとても大切にします。

草花が地面に根を張るように、家族の幸せのために奮闘。

パートナーを支えながら、仕事や家事を切り盛りしていきます。

ただし、1人でいろいろと抱え込んでしまうことも多く、「家族のため」という名目に依存してしまう傾向があります。

また、周りに対して気をつかうことが多いので、親族や友人関係などの付き合いで無理をして疲弊したり、ストレスを溜め込んでしまったりすることもあるでしょう。

不満があってもなかなか口に出さないため、察しが良いパートナーを選ぶと良いでしょう。

「乙」の人の仕事運・適職は何？

「乙」の性質を持つ人は、安定した環境の中でコツコツ働くことが多いです。

人当たりが柔らかく相手が何を求めているのか察する能力が高いため、販売などのサービス業や営業など、人と接する仕事で活躍できます。

また、気配り上手で細かい部分にもよく気がつくことから、緻密さが求められる研究職や技術系の仕事にも向いています。

ただ、安定志向ではあるのですが、仕事そのものに発展性や好奇心を刺激する要素がないと興味を失うことが多いようです。

また好奇心が旺盛で、常にフレッシュな感覚に包まれることを求めるため、変化が多く忙しい仕事が向いているでしょう。

なお、「乙」は自分が率先して周りを引っ張っていく、というよりも、大きな企業や頼れるパートナーの近くで守られながら働いたほうが良いでしょう。

独立するとしても、個人経営の店舗やフランチャイズ、信頼できる人と共同経営をしたほうが安心です。

誰とパートナーを組むかによって運命が左右されやすいといえます。

「乙」の人の金運・財産や貯蓄は？

「乙」の性質を持つ人は、コツコツと地道に財産を築いていくタイプです。

木の性質を持つ「乙」は、五行の中でも生き物ですので繁栄しやすく、金運自体も悪くありませんが、大きく稼ぐというよりは誰かに守られるような安定した環境の中で、堅実に財を積み上げることが性に合います。

フリーで活躍してバリバリ稼ぐのもアリですが、どこか会社に就職して安定収入を得たり、才能や特技を活かして副業で稼いだり、ということが多いでしょう。

また、基本的に節約傾向があるので無駄遣いはしませんが、自分が好きなことにはつぎ込んでしまうところがあります。

また恋愛や人に対しても奮発してしまうところがあるため、付き合う人によっても金運が左右することになるでしょう。

「乙」と「甲」の相性は？

ここからは、十干同士それぞれの相性について詳しく解説していきます。

「乙」と「甲」の相性は、同じ「木」の性質を持つ者同士で居心地が良い関係です。

自然界で大きな木や電柱にツタが巻き付くことがありますが、「甲」と「乙」も同じような相性です。

「乙」にとって「甲」はたくましく頼れる存在、いざという時も守ってもらえるという安心感があります。

しかし「甲」に頼りきりになるとウンザリされてしまうかも。

サポートするように心がけると良い関係が築けるでしょう。

「乙」と「乙」の相性は？

「乙」と「乙」は、同じ性質を持つ者同士で共感しやすく、分かり合える存在といえます。

しかし、お互いにシャイなので仲良くなるまでに時間がかかり、さらに相手の様子を探り合ったり、相手に対してライバル意識を抱いてしまったり、同族嫌悪の感情を抱きやすいのも事実です。

感覚が似ているからこそ、適度な距離が必要になるでしょう。

「乙」と「丙」の相性は？

太陽の性質を持つ「丙」は、木の性質を持つ「乙」にとって、成長するために欠かせない存在です。

オープンで明るい「丙」は「乙」を何かと助けてくれますし、「乙」も「丙」のためにアレコレとサポートしたくなります。

しかし、お互いに手を焼かせてしまう関係になりやすいのが難点。

太陽の火が強すぎると植物が枯れてしまうように、適度な距離感が必要です。

「乙」と「丁」の相性は？

木の性質を持つ「乙」と、ろうそくの火のような性質を持つ「丁」は、穏やかな関係です。

木の存在が火を燃やすように、「乙」にとって「丁」は憧れに近い存在。

一緒にいると「乙」は「丁」のことを「支えてあげたい！」と思うでしょう。

しかし「乙」の頑張りは一方通行になりやすく、だんだんと不満が溜まっていきます。

長く付き合っていくとギクシャクしやすい関係といえます。

「乙」と「戊」の相性は？

木の性質を持つ「乙」と、硬い土の性質を持つ「戊」は、仲良くなるまで時間が必要な関係です。

懐が広くマイペース、頼れる存在である「戊」に対して、「乙」は惹きつけられることが多いのですが、「乙」も「戊」も自分から積極的に行動するタイプではありません。

そのため、信頼関係を築くには時間が必要。

仕事などで一緒に行動する機会があると仲良くなりやすいでしょう。

「乙」と「己」の相性は？

柔らかな木の性質を持つ「乙」と、柔らかい土の性質を持つ「己」は、「己」から支えられて「乙」が伸びていく関係性になります。

自然界でも、畑から養分を貰って植物が成長するように、人間関係でも同じ流れになりやすいです。

しかし、お互いに思いやりや信頼を大切にする性質なので、穏やかで安定した関係を築くことができるでしょう。

「乙」と「庚」の相性は？

原石や精錬前の硬い金属の性質を持つ「庚」は、植物の木の性質を持つ「乙」にとって少し怖い存在かも。

しっかり者で強さがある「庚」に対し、「乙」は惹きつけられることが多く、成長させてくれる部分もあります。

しかし、「庚」の率直さやパワフルさが「乙」の神経を疲弊させることも多く、リラックスできない関係です。

一緒にいるとどうしても緊張してしまうでしょう。

「乙」と「辛」の相性は？

宝石や加工された金属の性質を持つ「辛」と、植物の木の性質を持つ「乙」は、一緒にいるとストレスを感じやすい関係です。

刃物が草木を切り刻むように、「辛」の何気ない発言が「乙」の心にグサリと突き刺さってしまうなど、一緒にいると傷ついてしまうことが多いかも。

また優柔不断な「乙」に対し、「辛」もイライラしがちです。

お互いに違う部分があると割り切る必要があるでしょう。

「乙」と「壬」の相性は？

海や広い湖など、大きな水の性質を持つ「壬」と、植物の性質を持つ「乙」。

「乙」にとって、「壬」はゆったりと安心できる相手で、「壬」にとっても、儚げな「乙」は何かと守ってあげたくなる存在といえるでしょう。

しかし「乙」は「壬」の親切心に甘えすぎたり、「壬」のマイペースさに振り回されてしまったりすることも。

お互いに自立するように心がける必要があるでしょう。

「乙」と「癸」の相性は？

雨や霧など細かい水の性質を持つ「癸」と、植物の木の性質を持つ「乙」。

「乙」にとって「癸」は、居心地が良くリラックスできる存在で、「癸」にとっても、「乙」の物腰柔らかな雰囲気やサポートはとても心地良く感じるでしょう。

ただし、お互いに依存しやすくベタベタの関係になりやすいです。

ベストパートナーだからこそ、礼儀や距離感を大切にしたい関係でしょう。

十二支の組み合わせ「乙丑（きのとうし）」の性格・特徴は？

ここからは、十二支との組み合わせによる性格や特徴について詳しく解説していきます。

「乙丑（きのとうし）」の人は安定志向が強く、冒険を好みません。

物事に対して堅実で、コツコツと時間をかけて成熟させることを好みます。

誠実で慎重、地に足がついていることから、周りからの信頼も厚く、頼れる人だといえるでしょう。

ただ、頑固でなかなか自分の考えを曲げない一面があるので、ぶつかり合うとなかなか和解できません。

意地の張り合いにならないように気をつけることで、良い人間関係を築くことができるでしょう。

十二支の組み合わせ「乙卯（きのとう）」の性格・特徴は？

「乙卯（きのとう）」の人は穏やかで温和、人当たりが良く愛嬌があるタイプです。

思いやりがあり誠実な「乙卯」の人は、周りの人と足並みを揃えて行動することを好みます。

しかし受け身という訳ではなく、むしろ行動はスピーディで、思い立ったら率先して動く機敏さがあります。

周りの人を巻き込むのも上手で、相手を自分が思うように動かしてしまうなどちゃっかりしている部分もあります。

お調子者と言われやすいので、その部分は気をつけたほうが良いでしょう。

十二支の組み合わせ「乙巳（きのとみ）」の性格・特徴は？

「乙巳（きのとみ）」の人は頭の回転が速く聡明、華やかな印象を持つ人が多いようです。

直感が優れており、決断力もあります。

また想像力も豊かで、他の人が思いつかないようなアイデアを出すことも多いでしょう。

対人関係では、持ち前の華やかさやカリスマ的な魅力で人を惹きつけますが、神経質で気まぐれなところもあり、好き嫌いが分かれやすい傾向があります。

また、相手に対して必要以上に気をつかってしまい、疲れてしまうことも多いでしょう。

十二支の組み合わせ「乙未（きのとひつじ）」の性格・特徴は？

「乙未（きのとひつじ）」の人は、ボランティア精神が旺盛で優しい人が多いです。

困っている人がいると見過ごせない、そんな正義感が強い「乙未」。

穏やかで優しく、面倒見が良いため、周りからも好かれることが多いでしょう。

しかし、マイペースで若干天然なところがあり、場合によってはあちこちに首を突っ込んだ挙げ句、大きなトラブルを巻き起こすことも少なくありません。

また、のんびり屋なのでサポートしてくれる人が近くにいると安心でしょう。

十二支の組み合わせ「乙酉（きのととり）」の性格・特徴は？

「乙酉（きのととり）」の人は根気があり一途、真面目で計画的なタイプです。

マイペースですが、頭の回転が速く、物事に対する洞察力に優れています。

またハードルが高い難問であっても、根気強くコツコツと取り組んでいく忍耐力の持ち主です。

しかし、対人関係に対する興味はやや薄く、人当たりもそれほど良くありません。

人は人、自分は自分と割り切っているのは良いですが、場合によっては「ドライな人」「冷たい」という印象を与えてしまうこともあるでしょう。

十二支の組み合わせ「乙亥（きのとい）」の性格・特徴は？

「乙亥（きのとい）」の人は基本的に物静かで控え目、謙虚なタイプです。

あまり自分の考えや気持ちを表に出さず、内面に秘めることが多いです。

誰かと賑やかに過ごすより、1人や少人数で静かに過ごすことを好むため、交友関係は狭い傾向があります。

しかし信頼関係を大切にし、人を裏切るようなことはしません。

やや思い込みが強かったり、嫉妬深かったりするところもありますが、困っている時は助けてくれるなど頼もしいところもあるでしょう。

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他の十干はこちらで紹介しています

甲（きのえ） 乙（きのと）

丙（ひのえ） 丁（ひのと）

庚（かのえ） 辛（かのと）

戊（つちのえ） 己（つちのと）

壬（みずのえ） 癸（みずのと）

十二支の意味はこちらで紹介しています

子年 丑年 寅年

卯年 辰年 巳年

午年 未年 申年

酉年 戌年 亥年

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