四柱推命の偏印（へんいん）とは？性格、恋愛、適職、運勢を解説

四柱推命「偏印」の意味は？

「偏印」は、四柱推命では「知性の星」と「型破りの星」という意味があります。

偏印の「印」という字は印綬の「印」と同じく学問や知識を表し、「偏」という字は「極端な」「偏（かたよ）った」という状態を表しています。

儒教の概念では中正や中心の「中庸」が良いとされているため、極端に偏っている星は正統派ではなく「型破りの星」であるとされているのです。

偏印と印綬は、どちらも探求心や好奇心、知識欲、家柄やステータスと縁が深い星ですが、それを授かる方法や状況に違いがあります。

たとえば資格を取得する場合、学校で基礎からしっかり勉強するタイプが印綬。

独学などで必要なポイントだけを徹底的に知識を取得するタイプが偏印というイメージです。

偏印の人の性格・特徴は？

偏印の人は、経験重視で柔軟性がある器用なタイプです。

偏印は、型破りの星と呼ばれているように「こうである」「こうしなければならない」という一般常識の型から飛び出し、独自のやり方で進むことを好みます。

思い立ったら行動あるのみ、教えてもらうのではなく、自らが経験して知識を積み上げていきます。

自由な感性の持ち主で、理屈よりもセンスや直感、経験で物事を判断、枠にとらわれないやり方を好み、束縛を嫌います。

性格は大らかで楽観的、好奇心が旺盛で人に対しても社交的、自ら話しかけていくタイプです。

なお、気まぐれで好きなことはトコトン追求しますが、嫌いなことはスルーするなど自由奔放なのも特徴の1つです。

偏印の人の運勢・人生傾向は？

偏印の人は、経験を積み上げて自らの力で成功を掴み取ります。

偏印は、気まぐれで自由主義、枠にハマらない生活を好むせいか、アップダウンが激しい変動的な人生になる傾向が見られます。

知識欲や探求心が高いので、何事にも熱中するとトコトンまで追求していきますが、思い込んだら周りを気にせずに突き進むなど、独立独歩スタイルになりがち。

こだわりが強いアーティストタイプで、一攫千金が狙えるくらい成功する可能性も高いのですが、逆に趣味に走りすぎてお金にならない、ということも。

熱しやすく冷めやすかったり、逆に一点集中で他のことが疎かになったり、どうしても極端な方向に走りやすいため、1か100かという人生になりやすいでしょう。

偏印の人の恋愛傾向は？

偏印の人は恋愛において、太く短く、恋多き人生を送るタイプです。

好奇心が旺盛で社交的な偏印は、自然と周りから好かれることが多く、恋愛のチャンスがかなり多いです。

偏印の特徴は、型にハマらない自由気ままな振る舞いと豊かな知性。気まぐれそうでいて情熱的だったり、こだわりが強い割にクールでサバサバしていたりなど、ユニークな人柄はミステリアスでもあり異性の心を魅了します。

また、自分からも興味が湧いたら積極的に話しかけるので自然と恋愛が発展し、相手には困らないでしょう。

ただし熱しやすく冷めやすい面があり、マンネリになると刺激を求めて他に目移りすることも。いつまでも新鮮な関係を維持する意識が必要になります。

偏印の人の結婚運・築く家庭は？

偏印の人が結婚した場合、自由を求める放任主義になる可能性が高いです。

束縛を嫌う偏印は、結婚したからといって家に籠もったり、家族のために自分が我慢したりする、ということは少ないです。

責任感や理想は高いのですが、安定よりも攻めの姿勢を好むタイプ。社交的なので親兄弟や友人との交流も多いため、賑やかでオープンな家庭になります。

ただ、家庭も仕事も両立のためバリバリ頑張るか、どちらか一方に集中するか、あるいは自分が興味あることに没頭するか…その時の気分で変わることが多いので、家庭内は落ち着かない場合が多いでしょう。

偏印の人の仕事運・適職は？

偏印の人はセンスや才能、知性を活かしたクリエイティブな仕事が向いています。

偏印は「型破りの星」と呼ばれているように、一般的ではなくユニークで専門性が高い仕事で才能を発揮します。

たとえば、音楽や絵画などの芸術に関する仕事や、ダンスや演技など人前に出る仕事、小説や漫画家など創造性を発揮する仕事など、自らの努力や才能が求められる内容がおすすめです。

専門的な知識を教える教師やインストラクター、社交的で柔軟性があり、どんな時も臨機応変に対応できることから接客業や、その他サービス業も向いています。

器用なのでどんな仕事もできますが、安定した仕事では飽きてしまい長続きしないことが多いので、変動が多く忙しい仕事のほうが活躍することができます。

偏印の人の金運・手にする貯蓄は？

偏印の人は、生まれつき強い財運の持ち主です。

偏印は極端な傾向はありますが「地位や名誉」と深い関係がある星です。生まれつき経済的に恵まれていたり、自分の力で財産を築き上げたりするのが得意です。

しかし、安定してお金を所持しておくのは苦手で、どうしても1か100かという極端な方向に走りがち。安定してコツコツと貯める……というよりは一攫千金でドカっと入ってくることが多く、また懐から出ていく時も一気に出費する傾向があります。

金運は悪くありませんが安定性に欠けるため、いざという時に困らないように意識する必要があります。

偏印の人の相性の良い通変星は？

偏印の人の相性の良い通変星は、偏官、正財、比肩です。

◆「偏印」と「偏官」の相性

自由気ままな「偏印」と、世話を焼くのが好きな「偏官」。需要と供給のバランスが取れた最高の相性です。やや自己中心的でマイルールを押し付けてしまいがちな偏官ですが、偏印はそれを気にすることなくマイペースで付き合うことができます。お互いにストレスなく、ちょうど良い距離感を保ちながら付き合えるでしょう。

◆「偏印」と「正財」の相性

アクティブで活動的な「偏印」と、保守的で努力家である「正財」。正反対に見えますが、お互いに自分にない部分を補い合える相性です。興味があることに向かって突っ走ってしまう偏印に対し、後ろからサポートしてくれる正財は、たとえるならわがままな社長としっかり者の秘書のような関係。正財も偏印の奔放なところに惹かれ、ポジティブなエネルギーを貰うことができるでしょう。

◆「偏印」と「比肩」の相性

クールで周りをあまり気にしない「偏印」と、頑張り屋で独立心が旺盛な「比肩」。どちらも才能豊かで前向きに行動できる者同士良きライバルになれる相性です。偏印はあまり比肩のことを気にしないかもしれませんが、比肩からすると偏印は乗り越えたくなる存在です。刺激し合い、高い理想に向かって切磋琢磨できるでしょう。

偏印の人の相性の悪い通変星は？

偏印の人の相性の悪い通変星は、劫財、食神、傷官です。

◆「偏印」と「劫財」の相性

我が道を進むマイペースな「偏印」と、上昇志向が強い「劫財」。表面的にはうまくやれても、ストレスを感じやすい相性です。偏印はあまり気にしないかもしれませんが、劫財のほうが秘かにライバル心を持つことが多いようです。深く付き合うほどにストレスを感じてしまい、一緒にいても離れたくなるか、自然消滅する可能性があります。

◆「偏印」と「食神」の相性

好奇心が旺盛でアクティブな「偏印」と、楽しいことに目がない「食神」。似た者同士ですが、テンポが合わない相性です。感性が似ているぶん、一気に仲良くなれますが、そのぶん離れるのも早いです。深く狭く探求していく偏印に対し、食神は広く浅くノリで楽しみたいタイプ。最初は楽しく過ごせても、お互いのテンポや価値観の違いがストレスになってくるため長続きしないことが多いでしょう。

◆「偏印」と「傷官」の相性

クリエイティブな才能を持つ「偏印」と、繊細で感受性豊かな「偏官」。同じアーティストタイプですがエネルギーの方向性の違いで疲れを感じやすい相性です。偏印は楽観的で大らか、神経も割と図太くちょっとやそっとではヘコたれない強さがあるのに対し、偏官は周りを気にし、アレコレと気をつかうタイプ。
偏印は偏官の指示や心配を鬱陶しく感じてしまうでしょう。

「知性の星」「型破りの星」である偏印の人は、経験重視で自由気まま

最後に偏印の特徴をまとめてご紹介します。

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十干の意味はこちらで紹介しています

甲（きのえ） 乙（きのと）

丙（ひのえ） 丁（ひのと）

庚（かのえ） 辛（かのと）

戊（つちのえ） 己（つちのと）

壬（みずのえ） 癸（みずのと）

十二支の意味はこちらで紹介しています

子年 丑年 寅年

卯年 辰年 巳年

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