四柱推命｜十二運の病（びょう）とは？性格・適職・恋愛傾向

四柱推命・十二運「病（びょう）」の意味は？

「病」は、四柱推命では「肉体が弱った状態を表現する老年期の星」という意味があります。

人にたとえるなら、80代の人生のピークが過ぎ、病などで身体が思うように動かなくなってきた頃を指します。植物では、枝や葉が枯れ、ネルギーが古結している状態にあたります。

なお「病」という字は、病気の「病」と同じで、「やまいだれ」は寝台に人が寝ている様子を表していると言われています。

つまり「病」とは、気も枯れ、身体が動かず運気も停滞していきます。

外へと発せられなくなったエネルギーは内側に向かい、考える力を養うため、想像力が鋭くなります。

つまり、現実化する力は弱くとも、逆に精神面は物質や現実の枠組みにとらわれないため、自由な発想を生み出すようになるのです。

「病」の人の性格は？

老年期の星である病を持つ人は、内向的な性格の傾向があり、想像力が豊かなロマンチストです。夢見がちなところがあり、ロマンを追い求めます。

繊細かつ豊かな感受性の持ち主で、周りの雰囲気や人の気持ちを直感的に察することができる気配り上手。とても思いやりがあり、ふんわりとした雰囲気で周りを和ませます。

多趣味で好奇心が旺盛、ジャンルにこだわらず学ぶことが好きですが、目的達成や出世のためにバリバリと頑張るというより、何事ものんびりマイペースに楽しみたいタイプです。

基本的に争い事は嫌いな平和主義で、どことなくぼんやりした雰囲気がありますが、計算高く、負ける勝負はしないなど意外と狡猾で二面性があります。

「病」の人の人生・運勢傾向は？

病を持つ人は、あと一歩というところでチャンスを逃しやすい人生傾向です。

「病」は病衰し、思うように動けない時期にあたるので、新しいことを成し遂げたり、改革に挑んだりするようなエネルギーは弱い傾向にあります。

経験や知識である程度のところまで進むことはできますが、手違いが生じたり、ツメの甘さで失敗したり、最後まで到達することが難しい可能性があります。

また、想像力がネガティブに働いた場合、取り越し苦労が多く、慎重になりすぎてチャンスを逃すことが多くなります。

しかし、想像力をポジティブに活かすことができれば、芸術的な感性が磨かれ、アーティストやクリエイターとして活躍する可能性が高まります。

いい線まではいける運気なので、最後まで油断せずにやり抜く気力が成功の鍵となります。

「病」の人の恋愛傾向は？

老年期の星である病を持つ人は、恋愛に対して基本的に受け身で、信頼や精神的な繋がりを重視する傾向が見られます。

また、ロマンチストで「恋愛は楽しむもの」と考えているところがあります。結婚や将来はあまり考えておらず、一緒にいて楽しいかどうか、リラックスできるかなどを重視します。

恋愛に関しても慎重な傾向が見られ、確実に自分に気があると確信できる相手でないとアプローチできません。

交際ではサービス精神を発揮し、相手のためにデートプランを立てたり、サプライズを仕掛けたり、喜ばせようと試みます。

しかし、精神的な繋がりを大切にするためか、ある程度関係が安定すると積極的に動くことは少なくなり、一緒にのんびり過ごすようになるなど、関係がマンネリ化しやすい傾向があります。

「病」の人の結婚運・築く家庭は？

病を持つ人は、恋愛と同様に結婚においても、精神的に深く結ばれている関係を好みます。

そもそも結婚に対して安定を求めておらず、精神的な絆があれば、あまり形にこだわりません。結婚しても別居していたり、あえて事実婚を選択したりするなど、一般的な「結婚」の枠組みにとらわれない関係を結ぶ傾向があります。

しかし、パートナーとは誠実な関係を築き、安定した生活を送ることを望みます。

結婚後も信頼関係さえあれば基本的に自由で、お互いに干渉しない関係を好みます。しかし、記念日や誕生日は家族で祝うなど、フレンドリーな家庭を築いていきます。

「病」の人の仕事運・適職は？

病を持つ人は、クリエイティブな仕事で成功する傾向が見られます。

想像力が豊かな病は、芸術や芸能関連、アイデアが求められる分野が適職です。企画や商品開発、絵画や音楽関係、人に夢を与える芸能の仕事などで活躍することができます。

また、人の気持ちを察するのが得意で直感も鋭いため、アロマテラピストやカウンセラー、薬剤師などの医療関係も適職です。

楽しいことを企画する仕事としては、旅行代理店やメディア・広告関連もおすすめです。

写真などアートな分野の才能もあるので、今ならインフルエンサーといった分野で活躍する可能性も高いでしょう。

ただし、最後までやり抜く力が弱いので、どんな職種に就いても、コツコツと手を抜かず取り組む気力と努力が必要になります。

「病」の人の金運・手にする貯蓄は？

病を持つ人は、倹約しながらコツコツ貯める金運傾向が見られます。

楽しいことが好きな病を持つ人は、何となく浪費しそうな印象があるかもしれませんが、実は倹約家でお金の管理はしっかり行います。損得勘定に長けており、無駄遣いはしません。

財テクも得意で、有益な金融商品を素早く取り入れ、コツコツと貯蓄を殖やします。

ただし、交際費や遊興費で出費することが多く、遊びになると歯止めが利かなくなり、せっかく貯めたお金を使いすぎてしまうことがあります。

日頃は節約しているので問題はないですが、お金を使う時にハメを外しすぎないように気をつけたほうが良いでしょう。

柱別の「病」の特徴を解説｜年柱・月柱・日柱・時柱

四柱推命では、生まれた日を年・月・日・時間の4つに分けて「命式」を作ります。

「命式」とは、その人が生まれ持っている性格や適性など、運勢全体を判断する表です。

生年月日の「年・月・日・時間」を、それぞれ「年柱（ねんちゅう）」・「月柱（げっちゅう）」・「日柱（にっちゅう）」・「時柱（じちゅう）」と呼ばれる4つの柱に分けたものが「命式」になります。

四柱推命の命式にある【十二運】の欄に、何が当てはまるのか、確認してみてください。

　SAMPLE　

生年月日：1981年2月16日 0時20分
鑑定日：2024年4月2日 10時38分

年柱に「病」がある人の特徴は？

年柱は自分のルーツや人生の傾向を表し、親や目上の人との関係にも関連があります。

年柱に「病」がある場合、祖父祖母や親、上司など目上の人との縁が深くなる傾向があります。

老年期にあたる病は、若い頃から精神年齢が高い傾向が見られ、同年代よりも落ち着いているタイプといえます。幼年期は子供らしさがあまり感じられないため、周りと歩調が合わずに苦労することが多いかもしれません。

しかし、芸術的な感性や直観力を活かし、芸能や芸術の才能を若いうちから発揮している人も多いでしょう。

また、クリエイティブな分野で目上の人から引き立てを受ける可能性が高いといえます。

月柱に「病」がある人の特徴は？

月柱は持って生まれた才能や、自己実現のための運気を表し、親（特に母親）や兄弟、友人との関係にも関連があります。

月柱に「病」がある場合、周りから愛される天然ボケタイプといえます。

病は、どことなくぼんやりしているせいか、周りから助けられる傾向が見られます。人間関係は良好で、心の絆を感じられる仲間に巡り合う可能性が高いです。

ただ、若い頃は周りが思っているよりも精神的に大人びているためか、人間関係に悩み、精神的なストレスが溜まりやすい傾向にあります。

晩年になると落ち着いてきますが、若い頃は思うように動けないことも多いでしょう。

日柱に「病」がある人の特徴は？

日柱は自分自身やプライベート、恋人やパートナー全般の運気を表します。

日柱に「病」がある場合、心配性で取り越し苦労が多いタイプです。

「自分の内面」に意識が向かうため、人と接するよりも、1人で勉強や趣味に没頭することを好むなど、内向的な性格になる傾向があります。

また、慎重な部分が強くなるので、不安や心配が頭から離れず、取り越し苦労が多くなります。

恋愛もなかなか自分から動くことができずチャンスを逃しがちです。誠実で行動力があるパートナーと出会うことができれば、心が落ち着き、安定した生活を送ることができます。

時柱に「病」がある人の特徴は？

時柱は、仕事や能力、自分の感情や考え、自分の子供を表します。

時柱に「病」がある場合、体力は弱いながらも精神的には豊かなタイプといえます。

病は身体や体力が弱い傾向がありますが、身体が動かないぶん、精神的なエネルギーは充実しています。音楽や絵画など芸術を楽しんだり、勉学に励んだり、そして、その学びを仕事に活かすことで満たされた日々を送ることができます。

ただ、子供運に関しては恵まれず、縁が薄い傾向にあります。

また晩年は運勢的に孤独になりやすいため、積極的に周りと関わったり、趣味を満喫したりするなどを心がけると良いでしょう。

「病」を持つの人は、繊細かつ豊かな感受性の持ち主

「病」は肉体が弱った状態を表現する老年期の星です。

最後に病を持つ人の特徴をまとめてご紹介します。

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