四柱推命の正財（せいざい）とは？性格、恋愛、適職、運勢を解説

四柱推命「正財」の意味は？

「正財」は、四柱推命では「財の星」「正統派の星」という意味があります。

「財」とは、価値のあるものや所有物、宝物を指す言葉で、人や資材、貴重な物を表します。「正統派の星」は、正しい方法で正々堂々と物事に取り組むことを表します。

つまり「正財」は、お金や人、自分が所有しているものなどを、コツコツと自分の力で手に入れる傾向が見られます。

同じ「財」を持つ「偏財」と比べると分かりやすいかもしれません。

「偏財」は自分以外の力を借りながら財産や人脈を築いていくイメージですが、「正財」は自分を磨き上げ、コツコツと財を築き上げていくのです。

誠実かつ堅実に、時間をかけて自分を磨き、財を得ていくのが「正財」の特徴です。

正財の人の性格・特徴は？

正財の人は、とにかく真面目で誠実、裏表がなく正直な性格で、地に足がついている現実主義者です。

時間をかけて自分のものにしていくタイプで、小さなことからコツコツと、慎重に物事を成し遂げていきます。

私利私欲は少なく、世のため、人のため、という高い理想を持っています。もちろん「周りに認められたい」という承認欲求もありますが、基本的には世界平和やみんなの幸せを願って行動します。

正義感がとても強く、ズルいことや悪いことを許しません。それゆえに要領が悪く、回り道や損をすることも多々ありますが、誇り高い性格と責任感の強さは周りから厚い信頼を寄せられるでしょう。

正財の人の運勢・人生傾向は？

正財の人は、時間をかけて成功を手にする大器晩成型タイプです。大きな目標に向かってコツコツと時間をかけて取り組んでいきます。

たとえば、勉強ならしっかり基礎から学び、予習・復習を繰り返して実力を蓄えます。仕事でも伝統やルールを守りながら、慎重に取り組んで一歩ずつ実績を築き上げていきます。

対人関係も、誠実なお付き合いを心がけるため、全般的に計画的に進み、順調な人生を歩みます。時間はかかりますが、順風満帆な人生を送る可能性が高いといえます。

一方で、真面目すぎて融通が利かず、価値観や考え方が異なる流れには弱い傾向があります。無意識に損得勘定で行動することがあるため、安定はしますが、人生の面白みには欠けるかもしれません。

正財の人の恋愛傾向は？

正財の人は、恋愛では交友関係から恋が始まる傾向が見られます。

誠実で礼儀正しい正財は、心から信頼し合える関係を求めます。一目惚れやフィーリングで恋をすることは少なく、同じクラスの友人だったり、職場の仲間だったり、長い時間一緒にいて信頼関係がある人に好意を募らせることが多いです。

好きな人には正々堂々と気持ちを伝え、断られても簡単に諦めず、誠実な振る舞いで相手を振り向かせようとするでしょう。

結婚を前提とした真面目な付き合いを求め、交際では相手を一途に愛し、大切にし、段階を踏みながら結婚へと進んでいきます。

なお不倫や浮気、隠し事は許しません。もし、そういうことが起こったらキッパリと縁を切るでしょう。

正財の人の結婚運・築く家庭は？

正財の人は、安定した家庭を築く傾向が見られます。

しっかりした人生設計を持っている正財は、結婚に対しても準備万端で進めていきます。恋愛も結婚前提でお付き合いをし、早い段階から結婚や生活に向けて貯金もします。

仕事のプロジェクトを進めていくように、結婚に対してもコツコツと取り組んでいくでしょう。

誠実で真面目な正財は、家族に対しても理想的な振る舞いを心がけます。家庭内の役割分担はしっかり決めることを好み、礼儀やルールには厳しいほうです。

神経質で完璧主義なところがありますが、安定感があり穏やかな家庭を築くでしょう。

正財の人の仕事運・適職は？

正財の人は、堅実で安定した仕事が向いています。

まず正財は「財の星」と呼ばれているように、お金や人の財産を扱う仕事に適性があります。

特に経済観念がとても強く、お金の管理は1円単位まで細かくチェックするなど、誠実な人柄が仕事でも活きています。

ルールや伝統を守り、コツコツと慎重に進めていくため大きな失敗もありません。

目標をしっかりと決め、段階を踏みながら取り組むため長期的なプロジェクトやインフラ整備、公務員、金融関係など大規模な仕事や組織で働くことに適しています。

また実務能力も高いため、事務や経理はもちろん、営業やサービス関連の仕事、独立しての起業も誠実な人柄で安定した顧客を掴むでしょう。

正財の人の金運・手にする貯蓄は？

正財の人は、堅実で安定した金運の持ち主です。

「正統派の星」と言われている「正財」は、自分の力で着実に財を築き上げていきます。

小さな頃からコツコツと貯金したり、仕事も収入が安定している職に就いて財形を行ったり、お金の管理はかなり得意といえます。

無駄遣いもしませんし、欲しい物も少しずつ貯めたお金で手に入れるなど、安定したお金の使い方をします。

節約や倹約も得意なので、収入より出費が上回ることなく、堅実に貯金を殖やしていくでしょう。

ただ、節制しすぎてケチになり、貯金はあっても生活そのものが不自由になってしまうことも多いでしょう。

正財の人の相性の良い通変星は？

正財の人の相性の良い通変星は、食神、傷官、比肩です。

◆「正財」と「食神」の相性

真面目で誠実な「正財」と大らかで楽しいことが好きな「食神」。信頼と癒やしを感じ合える相性です。正財にとって、朗らかで明るく、素直な食神は可愛らしく、世話を焼きたくなる存在です。また食神にとっての正財は、頼もしく安心できる存在。お金のことで揉めなければ、一緒にいて楽しめる親友のような関係になれるでしょう。

◆「正財」と「傷官」の相性

高い目標に向かってコツコツ頑張る「正財」と、鋭い感性と知性を持つ「傷官」。主に仕事で高め合える相性です。真面目で素直な正財にとって、頭の回転が速く理解が早い傷官は、尊敬できる存在です。また、傷官は繊細でプライドが高いですが、礼儀正しい正財はリスペクトできる存在です。お互いに尊敬し合える良い関係といえます。

◆「正財」と「比肩」の相性

礼儀正しく気配り上手な「正財」と我が道を進む「比肩」。一緒にいて居心地の良い相性です。慎重でじっくり時間をかけて進む正財にとって、行動力があり大胆な比肩は尊敬できる存在です。また比肩の自己中心的な部分を正財はしっかり受け止めることができます。
正財が比肩をサポートするカタチで良い関係を築くことができます。

正財の人の相性の悪い通変星は？

正財の人の相性の悪い通変星は、劫財、印綬、偏印です。

◆「正財」と「劫財」の相性

正直すぎるところがある「正財」と、マイペースで頑固な「劫財」。ギクシャクしやすい相性です。どちらも頑張り屋で似ている部分も多いのですが、正財の正直なあまり手際の悪さが目立つのに対し、劫財はどちらかというと要領が良いため、お互いのペースが合いません。受け入れようと思いながらも価値観の違いで、どうしてもギクシャクしてしまうでしょう。

◆「正財」と「印綬」の相性

真面目で神経が細やかな「正財」と、プライドが高い「印綬」。お互いにストレスを感じやすい相性です。どちらも勉強好きでコツコツと物事を進めていくことができますが、似ているからこそ、ぶつかりやすい面があります。特に正財は、細かいことが気になりやすく、じっくり時間をかけて進みます。印綬は理屈で物事を考えるところがあるため、意見が噛み合わないことがあるでしょう。

◆「正財」と「偏印」の相性

現実主義の「正財」と、芸術的感性が豊かな「偏印」。価値観が合わない相性です。現実的で自分が経験したことを元に行動する正財にとって、感性が強く空想の世界を旅する偏印は理解できない相手です。逆に偏印にとって、正財は面白みに欠ける相手に見えるため、つまらないと思ってしまうでしょう。なるべく近づかないほうが良い関係といえます。

「財の星」「正統派の星」である正財の人は、責任感が強い現実主義者

最後に偏官の特徴をまとめてご紹介します。

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