四柱推命の傷官（しょうかん）とは？性格、恋愛、適職、運勢を解説

四柱推命「傷官」の意味は？

「傷官」は、四柱推命では「表現の星」「型破りの星」という意味があります。

「官」には宮廷や政府に勤める人や役人、社会という意味がありますが、その官を傷つける存在が傷官です。役所や政府、決めたルールや権力に立ち向かう反骨精神溢れる存在を表しています。

また「表現の星」という意味を持つように、傷官は自分の考えや価値観、アイデアを周りに示していくことを大切にしていますが、「型破りの星」でもあるため、周囲が思いつかないような方法で取り組むなど、人とは一風変わった性質を持っているのも特徴です。

世間一般やルールという枠組みに捕らわれず、独自の方法で表現していく星、それが四柱推命の傷官なのです。

傷官の人の性格・特徴は？

傷官の人は、感性豊か、かつ頭脳明晰なクリエイティブなタイプです。

傷官は、頭脳明晰で観察眼や洞察力に優れてており、物事の本質を掴むのが得意です。常に冷静で落ち着いており、問題が発生しても、状況に応じて冷静に取り組むことができます。

また、論理的思考だけではなく、ユニークなアイデアを思いついたり、斬新な企画を立てたりするなど、芸術的な感性も豊かです。

人とは違う角度で物事を見ることができるため、周りが思いつかないような行動で問題を解決していくでしょう。

一方で、とても繊細でデリケートな心の持ち主でもあります。反骨精神溢れる人物でもあるため、気難しく近寄りがたい印象を与えることもあるでしょう。

傷官の人の運勢・人生傾向は？

傷官の人は苦難が多く、厳しい人生になりやすい傾向があります。

傷官は、とても感受性が豊かで芸術的な才能を持っており、物事の本質を見抜くことが得意です。しかし、黙っていることができず、つい言わなくてもいいことを口に出してしまいトラブルを招くことがあります。

正義感が強く、自分の考えを曲げずに表現するという反骨精神も、困難な人生を歩みやすい一因です。

ぶつかることが多いため、焦りを感じたり疑心暗鬼になったりすることも少なくないでしょう。しかし、厳しさの中にチャンスがあり、努力したぶん、何倍もの幸福を手にすることが可能です。

問題を人や周りのせいにせず、自分の力を発揮することに集中できれば大きな成功を掴むことができます。

傷官の人の恋愛傾向は？

傷官の人は、恋愛ではロマンチストで運命の恋を信じるタイプです。

感受性が豊かで想像力溢れる傷官は、恋愛に対しても夢を描いてしまう傾向があります。

たとえば運命を感じさせる出会いや、映画のようにドラマチックに燃え上がる恋を追い求めるところがあります。

しかし夢を見るだけではなく、自分からも積極的に行動するため恋のチャンスは多いです。

聡明で洞察力もあり、相手の気持ちを読むのがうまいので、その気になれば意中の人ともすぐに関係を進展させることができるでしょう。

ただし、理想も高いので交際に不満を持つことも多く、相手を振り回してしまうことも多いです。

同じ趣味や感性を持つ人や、大らかで温かく包み込んでくれるタイプと相性が良いでしょう。

傷官の人の結婚運・築く家庭は？

傷官の人は、結婚すると早婚、もしくは離婚しやすい傾向が見られます。

ロマンチストで情熱的な傷官は、交際すると早い段階から同棲したり、結婚に向かって突っ走ってしまったりするところがあります。

そのため早婚や事実婚になりやすい傾向がありますが、熱しやすく冷めやすいため離婚も多くなりがちです。

世間一般の型にハマらないという点からも、家庭に収まるタイプではないといえます。

しかし、理想のパートナーと出会えた場合は、自由かつ安定感のある家庭を築くことが可能です。その場合、自分の考えを押し付けないように注意することが大切になります。

傷官の人の仕事運・適職は？

傷官の人は、芸術やデザインなど表現に関する仕事が向いています。

傷官は「表現の星」と呼ばれているように、自分の考えや価値観、創造性を周りに表現していく仕事に適性があります。

たとえばファッションデザイナーやグラフィックデザイナーなどのデザイン関係はもちろん、マスコミ・メディア関係や、小説家やライター、漫画家などクリエイティブな仕事、その他アナウンサーや俳優、女優、タレントとして人前に出る仕事も向いています。

頭脳明晰で物事を人とは違う角度から見ることができるため、自由度が高く、実力で成功を掴み取るような分野がおすすめです。

逆にルールや伝統を守ることを強いられる、もしくは、単調な仕事や上下関係が厳しい職場では力を発揮できない可能性が高いでしょう。

傷官の人の金運・手にする貯蓄は？

傷官の人の金運は、晩年になるほど大きな財運を手に入れる運気です。

傷官は、もともと地位や名誉と深い関係がある星ですが、自分や周りを「傷つける」という星のため、スムーズに大金を手に入れるのは難しい傾向があります。

そのため、特に若い頃はお金で苦労をしたり、コツコツと貯蓄しても何かしらの理由で一気に失ってしまったりするような出来事を体験するでしょう。

しかし、自分の力で仕事をするようになると、困難を乗り越えることで財力もついていきます。

ただし、ギャンブルや無駄遣いで身持ちを崩す恐れもあるので、注意しましょう。

傷官の人の相性の良い通変星は？

傷官の人の相性の良い通変星は、正財、偏財、偏印です。

◆「傷官」と「正財」の相性

繊細で敏感な心を持つ「傷官」と、保守的で真面目な「正財」。安心感があり、精神的に支え合える相性です。人に対して疑心暗鬼になりやすい傷官ですが、物事に対して誠実に取り組む正財の性格は素直に信頼を寄せることができます。正財も、傷官の持つユニークな面に理解を示してくれるため、共に居心地の良い関係を築くことができます。

◆「傷官」と「偏財」の相性

芸術性が高くクリエイティブな才能を持つ「傷官」と、好奇心が旺盛で面倒見も良い「偏財」。友人として共に楽しみを分かち合える相性です。ユニークなアイデアを持つ傷官と、サービス精神が旺盛な偏在は、一緒に楽しく過ごせる関係です。傷官は少し気難しいところがありますが、偏財とはすぐに意気投合できます。

◆「傷官」と「偏印」の相性

感性豊かで芸術的な才能を持つ「傷官」と、同じく芸術家肌で自由な「偏印」。価値観が似ていてリスペクトし合える相性です。どちらも自由で枠にハマらず気まぐれな性格なので、無理せず自分らしく過ごすことができます。クリエイティブな才能を持つ点ではライバル心を抱くこともありますが、良きライバルとして高め合えるはずです。

傷官の人の相性の悪い通変星は？

傷官の人の相性の悪い通変星は、比肩、食神、偏官です。

◆「傷官」と「比肩」の相性

余計なことを言いがちな「傷官」と、真面目で向上心溢れる「比肩」。何となく相容れない相性です。傷官が良かれと思って伝えた言葉が比肩のプライドを傷つけてしまいやすく、また比肩の理想や夢見がちな部分が傷官の論理的思考を刺激しがちです。しかし、お互いの良さを尊重して付き合うことができれば、良いパートナーとして協力し合うことができます。

◆「傷官」と「食神」の相性

繊細でデリケートな「傷官」と、楽観的でマイペースな「食神」。価値観が似ているものの、居心地の悪さを感じやすい相性です。同じ「表現の星」である兄弟星ですが、陽キャと陰キャのように相反する性質です。共感し合えるものの、方向性が違うためノリやフィーリングがあわずギクシャクしてしまうことが多いでしょう。

◆「傷官」と「偏官」の相性

どちらかというと1人で物事に取り組む「傷官」と、エネルギッシュで人情家な「偏官」。ペースが違い、一緒にいると疲れてしまいやすい相性です。上下関係があるなら適度な距離を保って付き合えますが、対等な関係になると何となく疲れを感じやすいかもしれません。お互いを尊重し、相手のペースに合わせるように意識することが必要になります。

「表現の星」「型破りの星」である傷官の人は、独自性のある表現者

最後に傷官の特徴をまとめてご紹介します。

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