「庚」とは?
「庚」は、十干のうちの7番目にあたる要素で「かのえ」と読みます。
五行を陽と陰の2つに分けたものを「十干」と呼びますが、「庚」は五行の「陽」の「金」にあたる性質です。
「庚」は自然界では加工されていない「硬い物質」を表します。
「戊」も陽の土で「大地や固い地面」を表しますが、「庚」は岩石や金属など塊で、人の手が加わることで役に立つ金属を指しています。
季節では、作物が実る「秋」にあたり、植物でたとえるなら、種から芽吹いた植物が夏を超えて成長し、次に命を繋ぐために果実や種を実らせている状況を表しています。
目次
- 「庚」とは?
- 「庚」の人はどんな性格の持ち主?
- 「庚」の人の恋愛傾向は?
- 「庚」の人の家庭運・結婚運について
- 「庚」の人の仕事運・適職は何?
- 「庚」の人の金運・財産や貯蓄は?
- 「庚」と「甲」の相性は?
- 「庚」と「乙」の相性は?
- 「庚」と「丙」の相性は?
- 「庚」と「丁」の相性は?
- 「庚」と「戊」の相性は?
- 「庚」と「己」の相性は?
- 「庚」と「庚」の相性は?
- 「庚」と「辛」の相性は?
- 「庚」と「壬」の相性は?
- 「庚」と「癸」の相性は?
- 十二支の組み合わせ「庚子(かのえね)」の性格・特徴は?
- 十二支の組み合わせ「庚寅(かのえとら)」の性格・特徴は?
- 十二支の組み合わせ「庚辰(かのえたつ)」の性格・特徴は?
- 十二支の組み合わせ「庚午(かのえうま)」の性格・特徴は?
- 十二支の組み合わせ「庚申(かのえさる)」の性格・特徴は?
- 十二支の組み合わせ「庚戌(かのえいぬ)」の性格・特徴は?
「庚」の人はどんな性格の持ち主?
「庚」の人の性格は、頭の回転が速く合理的、自分の力で道を切り開く強さがあります。
「庚」は、陽の金の性質を持つことから、強い意思と簡単には折れない強固さが特徴です。
目標を決めたら、困難に陥っても挫けることなく、正々堂々と真正面からぶつかって物事をクリアしようと努めます。
また視野が広く博識で、多角的に物事を判断し、最短の方法を探す合理的思考の持ち主。
強情なところがありますが、自分が決めたことに対してはとても誠実でまっすぐなので周りから信頼されるでしょう。
ただ、表面的には物静かで気持ちなどはあまり表に出さないため、物静かなタイプだと思われることもありますが、内面はとてもエネルギッシュで積極的。
我が道を進むカリスマ的な魅力があります。
短所は、自信家で自尊心が強く、敵対する人に対して容赦がありません。
思ったことをストレートに伝えてしまう傾向があるため、キツい人物だと思われることも少なくないでしょう。
「庚」の人の恋愛傾向は?
「庚」の人は、根は素直で純粋ですが、なかなか本音を見せない天邪鬼なところがあります。
聡明で判断が速い「庚」は、恋愛も直感的に「この人!」と感じ取ったら惚れ込むパターンが多く、好きになったらまっすぐにその人を見つめます。
しかし、ロマンチックな展開は苦手で、むしろお互いに自立し、尊重し合えるようなサバサバとした関係を求めます。
さらに本心を素直に見せることに少し抵抗があるようで、思っていることと反対のことを言ってみたり、わざと気のないフリをしたり、ひねくれた態度を取ってしまうことも多いため、誤解されてしまうことも少なくありません。
また好意を寄せられても簡単に落ちるようなタイプではないため、「庚」の恋は一筋縄ではいかないことが多いです。
しかし、そのクールさや自信が相手の心を魅了することも多いので、周りが羨むような人物から思いを寄せられることも。
交際はベタベタした関係は苦手で、どこかビジネスライクな付き合いになりがちですが、距離があるほうが良い関係を築くことができるでしょう。
「庚」の人の家庭運・結婚運について
「庚」の人は結婚をしても、我が道を進むマイペースなタイプです。
「庚」にとって恋愛も結婚も、人生の中のイベントの1つというような考え方があるようで、結婚したからといって家庭第一になるとは限りません。
もちろん大切な家族を守るために奮闘しますが、一方的に守ったり守られたりという関係ではなく、お互いに役割をこなしながら協力していくチームのような関係を好むでしょう。
また結婚をしても所帯じみることはなく、オシャレや身だしなみ、趣味などにも手を抜きません。
スキルアップやキャリアアップにも貪欲で、つねに理想に向かって努力し続けます。
パートナーも同じように理想が高くアクティブな人なら互いに刺激し合い、良い関係を築くことができるでしょう。
「庚」の人の仕事運・適職は何?
「庚」の人は頭脳明晰でチャレンジ精神が旺盛、先陣をゆくパイオニアタイプです。
頭の回転が速く、判断力や決断力がある「庚」の仕事はスピード重視で合理的。
得意なことに対しては時間を忘れてしまうほど没頭し、面白そうだと感じたら積極的に向かっていきます。
逆に苦手なことに対しては全く手をつけないなど極端なところがありますが、得意な分野を突き詰めていくことで才能をメキメキ発揮していくでしょう。
また、表向きはクールで物静かですが、内面は負けず嫌いで承認欲求が強いです。
競争心も強いため、数字や実績が数字として現れる営業や販売、タフさが求められるハードな仕事に適性があります。
また人の下で働くよりも、上から指示するほうが向いているので、リーダーや経営者、幹部としても活躍できますが、団体行動は苦手で独立独歩の人なので、協調性が求められるような職場ではトラブルになりやすいかも。
自由に動ける仕事なら能力を最大限に活かすことができるでしょう。
「庚」の人の金運・財産や貯蓄は?
金の性質を持つ「庚」の金運は悪くありませんが、収支の波が大きいタイプです。
思い切りが良く、合理的な考えをする「庚」は、お金に対しても「貯める」より「増やす」ことを好みます。
たとえば投資やギャンブルで一攫千金を狙ったり、資産を元手にして運用し経済を回して利益を得たりするなど流動的なお金の使い方をしていきます。
また、生活のためにお金を使うより、オシャレや趣味、仕事のためにお金を使うなど精神的な満足度を追求していくうえ、競争心で見栄を張るために欲しくもないものを購入してしまうこともあります。
そのため良い物を持っていても、実はローン地獄に陥っている…ということも考えられるので、「庚」はお金のコントロールを意識するように心がけると良いでしょう。
「庚」と「甲」の相性は?
ここからは、十干同士それぞれの相性について詳しく解説していきます。
「庚」にとって「甲」は「自分が力を分け与える」という関係になります。
たとえば枝を剪定するために斧や刃物を使うように、「甲」にとって「庚」の存在は自分を磨き、成長させてくれる助けになり、「庚」にとって「甲」は面倒を見てあげたくなる存在といえます。
しかし「庚」のキツさが出てしまうと「甲」に嫌がられてしまうことも。
礼儀や節度を心がけると良い関係を保つことができます。
「庚」と「乙」の相性は?
陽と陰の組み合わせになる「庚」と「乙」は、「庚」に「乙」が頼るような関係になりやすいです。
「乙」は枝や根が伸びる柔らかい草花ですが、ハサミで草花を整えるように、「庚」のサポートで乙は美しく磨かれていきます。
「庚」にとっても従順で素直な「乙」は、思わず助けてあげたくなる存在でしょう。
しかし、「庚」の鋭さが、繊細な「乙」を傷つけてしまうことも。
「乙」と付き合う時は言葉や態度に注意が必要です。
「庚」と「丙」の相性は?
パワフルに輝く「丙」と硬い金属のパワーを持つ「庚」は、やや苦手意識を感じる関係。
たとえば強い火は金属を溶かしてしまうように、「庚」にとって「丙」は天敵のような存在です。
「庚」の頑固さと「丙」の強引さがぶつかりやすいので、一緒にいると疲れを感じてしまうかも。
相手の良い面を尊重し、見習おうという気持ちで接することが円満な関係を築くポイントになるでしょう。
「庚」と「丁」の相性は?
金の性質を持つ「庚」と火の性質を持つ「丁」は、刺激し合い、共に成長できる関係です。
「丁」の繊細さや芸術性、アイデアなどが「庚」の心を惹きつけます。
「庚」にとっても「丁」にサポートしてもらうことで、より実力発揮のチャンスを得ることができるでしょう。
ただし「丁」が一方的に尽くす流れになると関係は破綻します。
「丁」に対する礼儀を忘れないようにしましょう。
「庚」と「戊」の相性は?
大地の性質を持つ「戊」と金の「庚」は、「戊」の力を借りることで「庚」がパワーアップします。
土から金属が生まれるように、「戊」のバックアップで「庚」は助けられるでしょう。
「戊」にとっても「庚」は思わず世話をしたくなる存在ですが、「庚」にとって「戊」は目上の存在になりやすく、距離が近すぎると息苦しさを感じてしまうかも。
ビジネスライクな関係がちょうど良いかもしれません。
「庚」と「己」の相性は?
柔らかい土の性質を持つ「己」と金の性質を持つ「庚」は、穏やかで平和な関係になれます。
豊かな土壌の「己」は、優しく細やかに「庚」をサポートし、動きやすい環境を作るなど世話をしてくれます。
また「庚」のほうも、「己」になら素直に甘え、本音を伝えられます。
「庚」が「己」に対して感謝の気持ちを示していけば、良い関係を長続きさせることができるでしょう。
「庚」と「庚」の相性は?
精錬前の硬い金属の性質を持つ「庚」同士は、良きライバルとして高め合える存在です。
同じ性質を持つモノ同士、理解しやすく、一緒にいて居心地が良い関係になれます。
ただし似ているからこそぶつかりやすく、お互いに頑固なので譲り合いません。
相手の良い面を認め、自分の糧とするように心がけることが円満な関係を築くポイントになるでしょう。
「庚」と「辛」の相性は?
陽の金の性質を持つ「庚」と、陰の金の性質を持つ「辛」は、フィーリングが合い一緒にいて楽しめる関係です。
オシャレで品があり、わかり合える部分も多いので気楽に付き合うことができます。
しかし「庚」のほうが主導権を握りやすく、「辛」は圧倒されて振り回されてしまう傾向があります。
ストレスを溜めやすい「辛」に対し、「庚」は細やかな気配りを心がけると良いでしょう。
「庚」と「壬」の相性は?
陽の水である「壬」と陽の金である「庚」は、「庚」が「壬」の面倒を見る関係になります。
自立心が旺盛で「人は人、自分は自分」という「庚」ですが、「壬」に対してはなぜか世話を焼きたくなる相性。
「壬」も「庚」のアドバイスを受けて成長していくため、師匠と弟子のような信頼関係になるでしょう。
しかし「壬」が調子に乗りすぎると、「庚」の手に負えなくなってしまいます。
干渉しすぎず、遠くから見守るくらいが上手に付き合うコツかもしれません。
「庚」と「癸」の相性は?
陰の水の性質をもつ「癸」と、陽の金の性質を持つ「庚」は、度がすぎると依存しやすい関係です。
テキパキと物事を合理的に進めていく「庚」と、細やかな気配りをする「癸」は、社長と秘書のような関係です。
しかし甘え上手の「癸」は、無意識に「庚」を利用したり依存したりしてしまいがち。
距離が近くなるほどトラブルになりやすいので、あまり距離を詰めないほうが良い関係といえるでしょう。
十二支の組み合わせ「庚子(かのえね)」の性格・特徴は?
ここからは、十二支との組み合わせによる性格や特徴について詳しく解説していきます。
「庚子(かのえね)」は頭脳明晰、合理的で何事もスピーディな人です。
判断が速くテキパキしている「庚子」は、何事も自ら率先して取り組んでいくリーダータイプ。
決断力もあり、周りから頼られることも多いでしょう。
一方で、思い込みが強く頑固で、一度決めたらなかなか進路変更できないなど柔軟性に欠けるところがあります。
周りに対しても強いこだわりを押し通そうとするため、圧が強いと感じさせてしまうかも。
相手の良い面に注目することが円満のコツになるでしょう。
十二支の組み合わせ「庚寅(かのえとら)」の性格・特徴は?
「庚寅(かのえとら)」の人は、自ら道を切り開いていくアグレッシブなタイプです。
自立心が旺盛な「庚」ですが、さらに競争心や負けん気の強さが加わります。
好奇心が旺盛で情熱的、面白いことや刺激を求めて、いつも何かにチャレンジしているでしょう。
ただ、気分の移り変わりが激しく気まぐれ、中途半端で方向転換する傾向もあります。
結果が出るまで粘り強く取り組むことで、よりダイナミックなチャンスを手に入れることができるでしょう。
十二支の組み合わせ「庚辰(かのえたつ)」の性格・特徴は?
「庚辰(かのえたつ)」の人は自由奔放、我が道を進むマイペースタイプです。
もともと独立心が旺盛ではありますが、さらに自由奔放で大らかな気質が加わります。
「庚」はタフなぶん、人に対しても厳しい一面がありますが、「辰」の性質が加わることで愛嬌やカリスマ性に磨きがかかり、人の目を惹きつける魅力が生まれます。
ただ、やや感情的になりやすいのが玉にキズです。
人間臭さも魅力ですが、気持ちのコントロールができれば、さらに親しまれるでしょう。
十二支の組み合わせ「庚午(かのえうま)」の性格・特徴は?
「庚午(かのえうま)」の人は思い込んだら一直線、好きなことに猪突猛進するタイプです。
「庚」も向上心が高くスキルアップに意欲的ですが、さらに目標に向かって突っ走る性質が加わります。
しかし競争心の強さが、自分自身をより磨き成長させる糧になることも少なくありません。
目標をしっかり定めることができれば、粘り強く成功をつかむことができるでしょう。
ただし健康面が疎かになりやすいので無茶は禁物。
定期的に健診を受けるなど気配りが必要かもしれません。
十二支の組み合わせ「庚申(かのえさる)」の性格・特徴は?
「庚申(かのえさる)」の人は、独特のセンスとアイデアを武器に周り引っ張るカリスマタイプです。
視野が広く、物事に対して柔軟に考えることができる「庚申」は、とても器用で要領が良く、世渡り上手です。
対人関係でも、相手を傷つけない微妙なバランスを取るのが上手。
サービス精神も旺盛でいろいろと気がつくタイプなので、周りから頼りにされることも多いでしょう。
ただ、精神的に1人で抱え込んでしまいやすい傾向があります。
十二支の組み合わせ「庚戌(かのえいぬ)」の性格・特徴は?
「庚戌(かのえいぬ)」の人は誠実で真面目、一度決めたらまっすぐに進む一途タイプです。
性格は物静かで穏やか、内面は情熱的で好奇心が旺盛など、いろいろな引き出しを持っているため、友人も多く人気があります。
仕事に対しても真面目で一生懸命に取り組むため、リーダーとして頼られることも多いでしょう。
ただ、やや融通がきかない一面があるため、人と衝突しやすいのが難点かも。
譲り合う気持ちとコミュニケーションを大切にすることが、「庚戌」の成長ポイントといえるでしょう。
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