タロットカードには、それぞれそのカード特有のメッセージが込められています。
また、カードが正位置で出ているか、あるいは逆位置で出ているかでメッセージの内容も変わり、占うテーマによっても解釈が異なってきます。
ですから、タロットカード占いをする時は、まずカード本来の意味を知ることがとても重要なんです。
それでは、タロットカードの小アルカナ【ワンドのエース(Ace of Wands)】について解説していきましょう。
目次
タロットカード「ワンドのエース」の基本的な意味
雲の中からワンドを握りしめた手がニョキっと出ています。
空中に浮かぶ手は光り輝き、ワンドには小さな芽があることから、将来性や成長への期待、未来への希望を感じさせます。
【ワンドのエース】には「情熱のスタート」「今から未来に向かって進む」「前に進むエネルギー」というポジティブな意味合いがあります。
「1」も始まりを表す数字であり、太陽の光を浴びて木々がどんどん成長していくように末広がりの発展性を感じさせますね。
しかし、情熱には形がなく、その熱を維持するのは以外と難しいものですし、心に灯った火を大きく成長させるのは簡単ではありません。
しかし「やる気」があるからこそ、人は前進していきます。
【ワンドのエース】が出たら、恐れず力強く進んでいきましょう。
「ワンドのエース」の解釈キーワード
情熱・勇気・パワー・思い切って動く・直感重視・想像・誕生・男性性・発明・芽生え・可能性 |
「ワンドのエース」の正位置の解釈
【ワンドのエース】の正位置には「物事のスタート」や「情熱」「インスピレーション」という意味があります。
何かを始める時「これ、面白そう!」とか「やってみたいな」など好奇心や閃きのようなものを感じるはずです。
【ワンドのエース】は、まさにその「心に響く瞬間」であり、物事の始まりや情熱を表しています。
また、新規開拓、行動範囲の広がり、新しい出会い、良いニュースが流れてくるなど、物事が始まる「きっかけ」も示しているのです。
【ワンドのエース】が出たら、とにかく行動あるのみです。
衝動が赴くまま、ガムシャラになるかもしれませんが、始まりの一歩を踏み出すことが人生を楽しむポイントです。
あなたの心のままに、まっすぐ進んでいきましょう。
「ワンドのエース」の逆位置の解釈
【ワンドのエース】の逆位置が出た場合「挫折」「破壊、終点」「失望」という意味になります。
やる気は失われ、前に進む元気もありません。
正位置なら、若い芽が伸びていくイメージですが、逆位置の場合は頭を押さえつけられていたり、成長に必要な光が届かなかったりと、成長のためのエネルギーを得ることができません。
そのため、途中で目的を諦めたり、そもそもやる気が出なかったり、中途半端で終わってしまうことが多くなります。
また「始まり」の反対は「終点」であるように、始めようと思ったけど終わってしまったという残念な状態になることも。
【ワンドのエース】の逆位置が出たら、計画を見直したり、自分の心を向き合ったり、先に進めない原因が何かを探るようにしてみましょう。
カードに何が描かれている?「ワンドのエース」のシンボル
【ワンドのエース】のカードに描かれているシンボルには、それぞれ意味があります。特に【ワンドのエース】は、希望あふれる可能性あるカードといえます。
また、小アルカナの最初のカードにあたり、これから冒険の旅が始まろうとしているところです。
①雲から出る光る手は、直感やインスピレーションを示し、手はそれを具体的に形にするための手段を示します。また、右側から手が出ていることから「未来への情熱」を意味しています。
②1本のワンド(こん棒)は、これから成長していく可能性を秘めているという暗示です。
③木の棒から芽吹く若葉は生命力やエネルギーを示しています。
④背景に見える城は、これから目指していくゴールの象徴です。ただし、その前には山が見えていることから、ゴールまでの道は簡単ではないことを表しています。
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「ワンドのエース」の正位置|恋愛での解釈
【ワンドのエース】が正位置で出た場合、やる気は十分、前向きに進む、元気、活動的な様子を表します。
出会いの場合は、新しいチャンスや理想のタイプと巡り合える可能性大。始まりの象徴でもあるので「情熱的な恋の始まり」や「ひとめぼれ」という意味もあります。
片思いの場合は、積極的になれる時です。また相手のほうから接近してくるなど嬉しい出来事が起こりそう。恋の炎はますます燃え上がるでしょう。
両想いの場合は、刺激的で楽しい恋愛や、情熱的な関係を示します。激しくぶつかり合うこともあるかもしれませんが、その分心の絆も深まるでしょう。趣味を共有したり、旅行に出かけたり、子宝に恵まれるという暗示もあります。
「ワンドのエース」の逆位置|恋愛での解釈
【ワンドのエース】が逆位置で出た場合、気持ちが落ち着く、マンネリ、チャンスをつかめないという意味になります。
出会いの場合は、ピンとくる人が現れません。もしくは気になる人がいても積極的になれずチャンスを逃す恐れも。
片思いの場合は、幻滅や挫折、失恋の暗示があります。また仕事や勉強、趣味に夢中になり恋の熱そのものが冷めてしまうかもしれません。
両想いの場合も、関係に満足できない、マンネリの毎日に飽きてしまう、お互いに別のことを考える、保守的になるという意味が強くなります。
なかなか新しいスタートができないことから、惰性での付き合いになる場合もあります。
【ワンドのエース】が逆位置で出たら、自分の心と向き合って元気が出ない原因を探ってみてください。
「ワンドのエース」の正位置|仕事での解釈
仕事において【ワンドのエース】が正位置で出た場合は、物事の始まり、新規開拓、新しいプロジェクト、転職、就職という意味があります。
可能性あふれるカードなので仕事も順調に進み、やりがいを感じることができます。
努力も早々と成果が現れ、出世や昇進、昇給などメキメキと頭角を現すことになりそうです。
また発想力や想像力が豊かになる、閃きなどから良いアイデアが生まれるなど、発展性が期待できます。
転職や独立も、未熟な状態ではありますが、思い切ってスタートすることで成功が得られます。
タイミングとチャンスを逃さないよう、計画的に物事を進めましょう。
「ワンドのエース」の逆位置|仕事での解釈
仕事において【ワンドのエース】が逆位置で出た場合は、頑張りが裏目に出る、挫折する、成果が出ないことが多くなります。
やる気はあるけど空回りしたり、失敗が増えてやる気が減退したり、前向きになれない状況に陥ります。
また思い切った決断ができず、グズグズしてしまうことからチャンスを逃す、成長できない、試験に失敗する、人間関係のトラブルなど、ネガティブな出来事が多くなる可能性も。
生命力が奪われるような辛い状況になりやすいですが、焦らず現状をしっかり把握することから始めましょう。
場合によっては少し前に戻り、復習や土台作りを行って仕切り直してください。
「ワンドのエース」の正位置|金運での解釈
【ワンドのエース】の正位置が金運で出た場合、思いがけない利益、臨時収入、才能をお金に変えるなど嬉しい出来事が期待できます。
閃きや直感、スキルや趣味を活かせば、臨時収入や副収入としてお金に変えることができそうです。
また、ワンド(棒)はお金を「貯める」というよりは、上手に運用するなどして活発に動かしたほうが、大きな利益につながりやすくなります。
【ワンドのエース】が正位置で出たら、お金を育てるために新しいことを始めましょう。
貯金だけではなく経験という素晴らしい財産も手に入ります。
新たな資産運用や投資にチャレンジしてみてもいいかもしれませんね。
「ワンドのエース」の逆位置|金運での解釈
【ワンドのエース】の逆位置が金運で出た場合は、アテが外れる、散財、浪費、無駄遣いが多くなります。
発展性がなく、先細りのため収入以上に支出が増えて、手元のお金はどんどんなくなってしまいそうです。
また努力をして評価されなかったり、やる気がなくなることでお金にも無頓着になったり、刺激を求めてギャンブルにハマってしまうなど、精神的なストレスから浪費に走ってしまうことも。
【ワンドのエース】の逆位置が出たら、何のためにお金を使うのか、目的意識をしっかり持つことが大切です。
「何かのために」という目的が決まれば、自然とお金に対する気持ちも引き締まってくるでしょう。
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他のタロットカードの意味はこちらで紹介しています
◆大アルカナ一覧◆(22枚)
◆小アルカナ一覧(56枚)◆
●ワンド(棒)
●ペンタクル(金貨)
●ソード(剣)
●カップ(聖杯)
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