タロットカードには、それぞれそのカード特有のメッセージが込められています。
また、カードが正位置で出ているか、あるいは逆位置で出ているかでメッセージの内容も変わり、占うテーマによっても解釈が異なってきます。
ですから、タロットカード占いをする時は、まずカード本来の意味を知ることがとても重要なんです。
それでは、タロットカードの小アルカナ【ペンタクルの5（Five of Pentacles）】について解説していきましょう。
目次
タロットカード「ペンタクルの5」の基本的な意味
頭に包帯を巻き、足に怪我をしている人と、ボロボロの布を被った2人が雪道を歩いています。
教会のステンドグラスには、大きなペンタクルが5枚飾られていますが、2人は気づいておらず目もくれていません。
この悲壮感漂う【ペンタクルの5】のカードは、他のペンタクルのカードとは違い、貧困や行き詰まりを示しています。
【ペンタクルの5】が持つ意味も、不安と困難、状況への絶望を表します。
また経済的な面だけではなく、健康面や人間関係、精神的な余裕、目標の喪失など、さまざまな面で行き詰まり、困窮している様子がわかります。
【ペンタクルの5】が出た時は、厳しい状況に立たされる可能性が高いです。
しかし、すぐ横に教会があるように、救いの手も意外と近くにあることも示しています。
「ペンタクルの5」の解釈キーワード
| 心配・金欠・不安定・計画崩壊・秩序の破壊・疲れる・失敗・損失・孤独・自己不信・混乱・プレッシャー・不運・救済がいる |
「ペンタクルの5」の正位置の解釈
【ペンタクルの5】の正位置には、カードの絵柄が示すように経済的な損失、困窮、居場所がなくなる、苦しい状況という意味があります。
また、財産に限らず大切なものを失ってしまう、怪我や事故、病気、目的を失う、問題が起こるなどの厳しい現実を示しており、自分でどうにかできるレベルではないようです。
【ペンタクルの5】が正位置で出たら今のままでは厳しい状況になる可能性が高いです。
しかし、2人のすぐ横には教会が見えているように、救いの手を求めれば解決への道は開かれます。
また、幸せは物質的な面に限らず、精神的な面が重要である、というメッセージにも読み取れます。
今大事にしていることは本当に必要なのか？
大切なものを失う前に状況と向き合い、慎重に行動しましょう。
「ペンタクルの5」の逆位置の解釈
【ペンタクルの5】の逆位置が出た場合も混乱、大きな災害、突然に出費、困窮という意味になりますが、正位置よりもさらに厳しい状況は長引くでしょう。
しかも正位置の場合は、自分の行動が原因での損失になるため、ある程度は自業自得とも考えられます。
しかし逆位置の場合は、他人のトラブルに巻き込まれた結果で大切なものを失ったり、人助けのつもりで行ったことが裏目に出たりと、理不尽なかたちで困窮する可能性が高くなります。
精神的にも落ち着かず、不安やストレスに悩むことも増えるでしょう。
混乱状態で先が見通せなくなるため、余計な動きは控えたほうが無難です。
じれったいかもしれませんが、【ペンタクルの5】の逆位置が出た場合は、状況が回復するまでは様子を見るしかないでしょう。
カードに何が描かれている？「ペンタクルの5」のシンボル
【ペンタクルの5】のカードに描かれているシンボルには、それぞれ意味があります。特に【ペンタクルの5】のカードは、絵柄も色合いも暗く、不安やストレス、混乱した状況を表しています。
①年老いた人と、怪我をしている人について、服装もボロボロで怪我もしており、パッと見は不幸そうに見えます。しかし経済的には困窮していても孤独ではなく、苦しみを共有している様子が窺えます。
②5つのペンタクル（金貨）は、物質やお金、社会的な地位や社会を示しますが、変化や自由を意味する数字の「5」が加わることで、この世のしがらみから解き放たれた状態と読むこともできます。
③教会とステンドグラスの窓は、救いや希望、援助を表していますが、窓なので教会に入ることはできません。また教会の横を通り抜けようとしている様子から、2人は救いを求めていない、とも読めます。
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「ペンタクルの5」の正位置｜恋愛での解釈
【ペンタクルの5】が正位置で出た場合、気持ちが冷める、大切なものを失うことを示しています。
出会いの場合は、良縁が見つかる可能性は低いです。出会いがあってもお金を失ったり、自分が大切にしている何かをなくしてしまったりする危険があるでしょう。
片思いの場合は、失恋や恋愛感情の喪失、気持ちを振り向かせようとして散財するなど無駄骨を折る可能性があります。
両想いの場合は、経済的な損失や精神的な不安、別れ、生活面の困窮、離婚など辛い状況に陥る危険があります。また精神的に頼れない、怪我をするなどもあるかもしれません。
いずれにしても【ペンタクルの5】が出たら現実的に苦しい状況で、自分1人で対処しようとせず、周りの手を借りたほうが良いでしょう。
「ペンタクルの5」の逆位置｜恋愛での解釈
【ペンタクルの5】が逆位置で出た場合、さらに状況は悪化する可能性が高いです。
出会いの場合は、恋愛によって自分らしさを見失ってしまいそう。お金をかけても無駄になる可能性が高いため違う方法を探すべきでしょう。
片思いの場合は、失恋、ライバルに負ける、自暴自棄、独りよがり、関係性にヒビが入るなど孤立感が増します。協力者も得られないので現状での成就は難しくなります。
両想いの場合も、経済面でのトラブル、責任のなすり合い、険悪な関係、大切なものを失う、さらには一緒に居ても頼ることができず精神的に孤立する危険があります。
執着心が結果的に自分の首を苦しめます。
【ペンタクルの5】が逆位置で出たら、恋愛から距離を置き、まず仕事や生活面から見直しましょう。
「ペンタクルの5」の正位置｜仕事での解釈
仕事において【ペンタクルの5】が正位置で出た場合は、ミスによる損失、業績の低下、降格、左遷、退職などの意味があります。
仕事で大きなミスをしてしまったり、取引先との行き違いやライバルに負けたりと、予期せぬトラブルによって今の立場や収入が危ぶまれる恐れがあります。
また職場環境の悪化や体調不良、怪我やトラブルによって厳しい状況に立たされる可能性もあるでしょう。
また借金や散財の暗示もあり、金銭トラブルによる人間関係の悪化もありえます。
転職や独立は、今よりも経済的、社会的に条件が悪くなるなど困窮する可能性がとても高いです。
リスク覚悟で飛び込むとしても、周りの人の手を借りながら慎重に進めるように心がけましょう。
「ペンタクルの5」の逆位置｜仕事での解釈
【ペンタクルの5】が逆位置で出た場合は、さらに大きな損失、破産、精神的な不安が多くなります。
努力の成果は出ず、逆に悪い面が浮き彫りになって損失を被る可能性が高いですし、仕事上のミスから降格や降給、失職、退職など生活自体が不安定になる流れになりそうです。
また居場所を追われてしまうことから、左遷や退職、怪我や事故、体調不良で仕事ができなくなるなど健康面も悪化する可能性があるでしょう。
転職や独立も時期ではありません。
全てを手放して1から始める覚悟なら希望はありますが、今はタイミングではないので状況判断をしっかり行いましょう。
「ペンタクルの5」の正位置｜金運での解釈
【ペンタクルの5】の正位置が金運で出た場合、損失、経済難、支出が増えるなどが予想されます。
無駄遣いや騒動買いが増えたり、目先のことに夢中になってしまったり、散財する恐れがあります。
また借金が増えたり、怪我や事故、体調不良による出費が増えたり、手元からどんどんお金がなくなってしまう危険があります。
さらに生活の困窮という面では衣食住がままならない状態になる可能性もあるでしょう。
しかし【ペンタクルの5】の正位置の場合は、まだ救いの手が差し伸べられている状態です。
自分で解決しようとせず、信頼できる人に相談したり、専門家に頼ってみたり、周りの手を借りて回復を目指しましょう。
「ペンタクルの5」の逆位置｜金運での解釈
【ペンタクルの5】の逆位置が金運で出た場合は、アテが外れる、借金が増える、生活が苦しくなるが挙げられます。
経済的な計画が崩れたり、アテが外れてしまったり、生活そのものが厳しい状況になります。
事故や怪我、病気は長引く傾向があり、貯金は目減りする一方で金銭的に安定しません。
またすでに持っている物や財産を失ったり、形にならない費用がかさんだり、生活そのものに変化を迫られるでしょう。
救いの手は期待できず、逆にさらに悪い状況になる恐れがありますので、行動する時はくれぐれも慎重になるように心がけましょう。
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◆大アルカナ一覧◆（22枚）
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