タロットカードには、それぞれそのカード特有のメッセージが込められています。
また、カードが正位置で出ているか、あるいは逆位置で出ているかでメッセージの内容も変わり、占うテーマによっても解釈が異なってきます。
ですから、タロットカード占いをする時は、まずカード本来の意味を知ることがとても重要なんです。
それでは、タロットカードの小アルカナ【ソードの10（Ten of Swords）】について解説していきましょう。
目次
タロットカード「ソードの10」の基本的な意味
薄暗い中でソード（剣）を背中に突き立てられた人物が横たわっています。
人物には血を想像させる赤い布がかけられており、明らかに死を感じさせるカードです。
【ソードの10】は「限界」「終末」「最悪の状態」を表しています。
ソード（剣）は精神性や理性、知識を表しますが、それらが自分を突き刺す剣となり、自分自身の動きを止めてしまっているのです。
そのため、情報過多により決断できなくなる、考えすぎて動けなくなる、被害妄想やストレスを抱えてしまうという意味があり、結果として行き詰まっている状況を示しています。
どん底である、この状況から逃れるためには、死神のカードのように死と再生が必要になります。
自分の価値観や考え方を変える必要があるでしょう。
「ソードの10」の解釈キーワード
| 崩壊・現実逃避・再建のための破壊・机上の空論・不眠・体調不良・苦痛・悲しみ・総決算・ストレス・失望・停滞 |
「ソードの10」の正位置の解釈
【ソードの10】の正位置には「不安で緊迫した事態」や「行き詰まり」、「多大なストレスに悩まされる」などの意味があります。
ソード（剣）は情報やコミュニケーション、知識を表しますが、それらが自分を傷つける原因になっています。
たとえば周りから噂や非難を受けることになったり、知識を入れすぎて自分の良さを見失ってしまったり、悩みや不安で押しつぶされることになりそうです。
また、今までの考えが通用しなくなることで疎外感や孤独感を抱くなど、精神的な側面で大きなストレスを抱える可能性が高いでしょう。
この状況を打開するには根本的な考えを変える必要があり、それは辛い作業かもしれません。
しかし背景には夜明けが描かれていますので、希望を失わずに行動しましょう。
「ソードの10」の逆位置の解釈
【ソードの10】の逆位置が出た場合「状況が好転していく」「夜明けが見えてくる」「新しい価値観を取り入れる」という意味になります。
逆位置では、背中に突き刺さったソード（剣）の圧迫から逃れることができ、自由になれると解釈できます。
つまり自分にのしかかっていた悩みやストレスは解消に向かい、新しい道に進むことが許されるという意味になります。
厳しい試練を乗り越えることで経験も増え、視野が広がる、または人間関係が新しく切り替わることにより、精神的にも楽になるとも解釈できます。
「10」のカードの次は再び「1」に戻ります。
死と再生を迎えて、新しい段階に入る節目でもあるので、希望を持って前進していきましょう。
カードに何が描かれている？「ソードの10」のシンボル
【ソードの10】のカードに描かれているシンボルには、それぞれ意味があります。【ソードの10】は、絶望や終止符というネガティブな意味がありますが、受け入れることで新しい出発への道が開けるという希望ある暗示でもあります。
①湖のほとりは、三途の川のように“あの世とこの世”を隔てる境目を表しています。また水は潜在意識を意味し、ストレスや悩みによって心が絶望している様子を暗示しています。
②10本のソード（剣）は、1つの到達点を意味しています。
③うつ伏せの状態で倒れている男性は、ストレスや不安、妄想、周りからの非難によってどん底の状態にいる様子を表しています。ショックな出来事によりダメージを受けているともいえるでしょう。
④夜明けと朝日は、これからやってくる希望を示しています。
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「ソードの10」の正位置｜恋愛での解釈
【ソードの10】が正位置で出た場合、失恋、ショッキングな出来事、疑惑、不信、裏切りを表します。
出会いの場合は、間違った考えや妄想によって恋のチャンスを自ら逃している様子が挙げられます。またチャンスがあっても相手に振り回され自分が傷つけられる危険があります。
片思いの場合は、ショックな状況を目にしたり、良くない噂が相手の耳に入ったり、成就が難しくなることを暗示しています。ライバルに負けて失恋する場合もあるでしょう。
両想いの場合は、裏切りや信頼関係の崩壊、ケンカ、トラブルに負けるなど、不利な状態になる可能性が高いです。
【ソードの10】の正位置が出た時は、恋愛がストレスの原因になります。
辛いかもしれませんが現実と向き合って壁を乗り越えてください。
「ソードの10」の逆位置｜恋愛での解釈
【ソードの10】が逆位置で出た場合、明るい兆しが見えてくる、立ち直る、良い状況へと変わっていくという意味になります。
出会いの場合は、視野を変えることがチャンスを引き寄せるきっかけにつながります。また理想とは違う流れかもしれませんが、良い出会いに恵まれるでしょう。
片思いの場合は、不安や悩みが解消に向かい、希望に向かって進むことができます。ダメ元でぶつかっていく勇気も得られるでしょう。
両想いの場合も、マンネリが解消される、関係が修復されるなど前向きな意味になります。精神的な痛みは伴うかもしれませんが、辛いことや見たくないことと向き合う姿勢が進展へとつながります。
【ソードの10】の逆位置が出た時は、夜明けが近く新しい段階に進み始めているので、自信を持って動きましょう。
「ソードの10」の正位置｜仕事での解釈
仕事において【ソードの10】が正位置で出た場合は、責任に押しつぶされる、ストレスで苦しむという意味になります。
自分のキャパシティを超えるような責任や仕事量で、自分の生活が犠牲になることを暗示しています。
仕事にやりがいが見出せず、ただ労力を消費することで身も心もボロボロになってしまうかもしれません。
また失敗やトラブルが原因で、精神的に病んでしまうなど健康状態の悪化も懸念されます。
転職や独立は予想以上にうまくいかず、行き詰まりや収入ダウンが予想されます。
【ソードの10】の正位置が出たら、意地を張らずに考え方を見直し、周りに助けを求めたほうが良いでしょう。
「ソードの10」の逆位置｜仕事での解釈
仕事において【ソードの10】が逆位置で出た場合は、痛みを伴うが新しい展開を迎える、心機一転などの意味になります。
【ソードの10】の場合、責任やプレッシャー、悩みやトラブルによる行き詰まりがあるため、どうしても順風満帆には進まないことが多いです。
しかし、たとえば大きな負債を抱えた結果に破産したとしても、それをきっかけに次の新しい仕事に進めるなど、一度破滅を迎えることが結果として再生を迎えることになります。
転職や独立も、厳しい条件下ですが前向きに取り組むことで希望が見えてきます。
【ソードの10】の逆位置が出た時は、負けを認めることが次に進むポイントになるでしょう。
「ソードの10」の正位置｜金運での解釈
【ソードの10】の正位置が金運で出た場合、収入ダウン、浪費や無駄遣いによる破産などの意味が考えられます。
金運を占った場合、【ソードの10】の正位置が出たら、思っている以上に損失が膨らむ可能性が高いです。
ストレスからくる衝動買いで借金が増えたり、問題を埋めるためにお金を注ぎ込むことになったり、大きな出費が予想されます。
また健康状態の悪化や怪我、持ち物が壊れて修理や買い替えが増えるなど、予想外の出費がかさむ場合も。
一度、財布の紐が緩むとなかなか流れを止められず破滅に向かうので、ギャンブルや投資は控えたほうが無難でしょう。
「ソードの10」の逆位置｜金運での解釈
【ソードの10】の逆位置が金運で出た場合は、収支が安定する、兆しが見えてくるなどお金に対してポジティブに向き合うことができます。
ただし、単純にお金が増える、というよりは、残業や副業などでプライベートの時間を削ることで収入が増えたり、大切な物と引き換えに別の物を手に入れられたりなど、何かしら身銭を切る行為が必要になりそうです。
しかし、精神的に落ち着き、無駄な出費も減る傾向ですので、しばらくは苦しいかもしれませんが焦らずお金を管理していきましょう。
なおギャンブルや投資は少し利益があるものの、結果として損失のほうが多くなるので控えたほうが良いでしょう。
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