タロットカードには、それぞれそのカード特有のメッセージが込められています。
また、カードが正位置で出ているか、あるいは逆位置で出ているかでメッセージの内容も変わり、占うテーマによっても解釈が異なってきます。
ですから、タロットカード占いをする時は、まずカード本来の意味を知ることがとても重要なんです。
それでは、タロットカードの小アルカナ【ソードの9（Nine of Swords）】について解説していきましょう。
目次
タロットカード「ソードの9」の基本的な意味
暗闇の中にソード（剣）が9本並んでいます。
ベッドの上には、頭を抱えた人物が嘆き悲しんでいるように見えます。
眠れる夜を過ごしているのか、悪夢でも見たのか、深い悲しみや恐れを感じさせる絵柄です。
【ソードの9】は「不安」「恐れ」「周りや将来が見えない状況」を表しています。
ソード（剣）は精神性や理性、知識を表しますが、ベッドの上の人物は目を覆い、頭を抱えていることから、物事を考えるという力が閉ざされていることを暗示しています。
またソードはエレメントでは「風」であり、コミュニケーションの象徴でもあります。
心を閉ざし、暗闇におびえている様子からも、【ソードの9】はネガティブな要素が強く暗示されているといえるでしょう。
「ソードの9」の解釈キーワード
| ストレス・不眠・絶望・苦しみ・悪夢・神経がやられる・心配・恐怖・悲しみ・失望・敗北・情緒不安定・情報不足 |
「ソードの9」の正位置の解釈
【ソードの9】の正位置には「精神的な苦痛」や「状況への失望」、「根拠のない恐れ」などの意味があります。
悪夢を見たり、不安を抱えたりしている時は周りが見えなくなり、自分の頭の中で悪いことばかり考えてしまうことってありますよね。
また過去を思い出して後悔したり、未来に対して強い不安を抱いたり、心が不安定になることもあるでしょう。
しかし、よく考えてみると、心の中で渦巻いているネガティブな考えは、現実的に起きてはおらず、頭の中で「どうしよう」と妄想していることも少なくありません。
悪夢にうなされるように、現実には起こっていないけど悪い状況である、と思い込んでいる可能性があります。
【ソードの9】の正位置が出た時は、現実に目を向けて状況を整理し、理性的に考えるように心がけましょう。
「ソードの9」の逆位置の解釈
【ソードの9】の逆位置が出た場合「夢から覚める」「解決の糸口が見えてくる」「心が整理される」という意味になります。
逆位置では、頭上を飛び交っているソード（剣）が下のほうになり、ベッドや自分が上に描かれることになります。
このことから、夢や妄想、悪い考えが落ち着き、現実に目を向けることができる準備ができたことが暗示されます。
つまり問題の打開策が見えたり、物事が整理されることで心が安定したり、状況が落ち着いてきます。
また「夜明け」を暗示することから、周りが見えるようになってきて状況もすっきりと解決するようになります。
【ソードの9】の逆位置が出た場合は、まず気持ちを落ち着けて現実を見つめることが、解決につながるでしょう。
カードに何が描かれている？「ソードの9」のシンボル
【ソードの9】のカードに描かれているシンボルには、それぞれ意味があります。【ソードの9】は、不安やストレスに悩まされるというネガティブなカードですが、それが現実的に起こっているとは限らず、あなたの「気づき」を促すカードでもあります。
①黒い背景（暗闇）は、行き詰まりの暗示で、黒は時間の象徴でもあり悪夢から抜け出すには時間が必要だということを暗示しています。
②9本のソード（剣）は理性や思考を暗示し、「9」は到達や達成を表します。最終点で抱く不安や、終結に向かう恐れを暗示しています。
③悲しみに沈む顔を手で覆う女性は女性性を表し、感情や協調性、受動性を暗示しますが、【ソードの9】では良い面が活かされていないことを暗示しています。
④バラの毛布は、情熱と安心を暗示し、現実的には女性が守られていることを意味しています。
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「ソードの9」の正位置｜恋愛での解釈
【ソードの9】が正位置で出た場合、恋愛にまつわる悩みが増えることを表します。
出会いの場合は、理想が高すぎたり、思い込みが強すぎたりすることでチャンスを逃しているようです。現実的に行動を起こしましょう。
片思いの場合は、相手に対して疑心暗鬼になる、片思いに悩む、積極的になれないことを暗示します。
両想いの場合は、相手とのコミュニケーションに不具合が生じそうです。またストレスや妄想、不信などで険悪なムードになる可能性があります。しかし、思い込みである場合も多く、落ち着いて状況を整理し、現実を見つめ直すことで不安は解消されるでしょう。
【ソードの9】の正位置が出たら、自分が置かれている状況を客観的に見つめることをおすすめします。
「ソードの9」の逆位置｜恋愛での解釈
【ソードの9】が逆位置で出た場合、解決の糸口が見える、光が差してくる、恋愛のチャンスがやってくるという意味になります。
出会いの場合は、恋愛に対して前向きになれる模様。自分に自信を持つことで積極的に動けるようになるでしょう。
片思いの場合は、不安やストレス、悩みが解決に向かい、純粋な気持ちで相手と向き合うことができます。
両想いの場合も、不信や思い込み、妄想などの悩みの種が消えて、現実的に進むチャンスがやってきます。パートナーや自分の疑いが晴れ、良い関係を築くことができるでしょう。
【ソードの9】の逆位置が出た時は、心の整理をすることが解決に近づく鍵になります。
苦しくても現実を見つめれば、実は悩みが大したことではないと気づくでしょう。
「ソードの9」の正位置｜仕事での解釈
仕事において【ソードの9】が正位置で出た場合は、ストレスに悩む、先が見えない、新しい一歩が踏み出せないという意味があります。
仕事では、悩みが増えて眠れなくなったり、ストレスで精神的に苦しんだり、辛い状況になる可能性が高いです。
また、失敗を恐れて積極的になれない、不安で頭がいっぱいになるなど、現実に起こっていないことに頭を悩ませてしまうという意味もあります。
しかし冷静に見つめてみると、妄想ばかりが膨らんでしまい、現実的には思ったより大したことがない場合も多いです。
【ソードの9】の正位置が出たら、現実をありのままに見つめ、落ち着いて対処しましょう。
「ソードの9」の逆位置｜仕事での解釈
仕事において【ソードの9】が逆位置で出た場合は、解決策が見つかる、動き始める、目覚めるなどポジティブな意味になります。
悪夢から目覚めるように、悩みや不安が解消に向かいます。
また集中力や決断力がアップする、具体的に取り組めるようになるなど、仕事に対して積極的に動けるようになるでしょう。
転職や独立を目指す人も、動き始めるタイミングがやってきています。
ソード（剣）は思考力やコミュニケーションを意味するため、情報収集をしっかり行い、積極的に行動することがチャンスをつかむ鍵になるでしょう。
明るい未来を想像しながら行動してください。
「ソードの9」の正位置｜金運での解釈
【ソードの9】の正位置が金運で出た場合、ストレスによる無駄遣い、必要以上にお金に細かくなるなどの意味が考えられます。
たとえば不安から必要以上にお金を使ったり、逆に貯め込もうとして不自由な生活をすることになったり、極端な方向に走りがちです。
また依存による借金や病、ストレスが原因で通院するなど、健康を害することでの出費が増える可能性があります。
連動して収入も下がる場合があるので、全般的に金運は下がる一方になります。
【ソードの9】の正位置が出たら、現実と向き合い、お金をコントロールすることが必要です。
計画的にお金を管理するように心がけましょう。
「ソードの9」の逆位置｜金運での解釈
【ソードの9】の逆位置が金運で出た場合は、収支が安定する、現実を見直すことで正しく管理できるなど、お金に対してポジティブに向き合うことができます。
お金に対して抱えていた悩みや、漠然とした不安が霧のように晴れることで、現実的にも生活が安定に向かいます。
精神的に前向きになるため、収入も安定して伸びていく傾向になります。
ギャンブルや投資にもツキが見え始めるでしょう。
【ソードの9】の逆位置が出たら、心配することなくお金を使えるようになります。
ただし、油断して財布の紐が緩んでしまうこともあるので、お金の管理は引き続き行うように心がけましょう。
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◆小アルカナ一覧（56枚）◆
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