8ハウスは性的・共有・遺産の室｜8ハウスの意味や天体別の特徴

占い好きの方なら、一度は「ホロスコープ」という言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか。

ホロスコープには、惑星、サイン（星座）、ハウス（室）、アスペクトという4つの要素があり、これらを読み解き、各個人の性質や運勢が分かります。

こちらの記事では、ホロスコープの要素の中で「ハウス（室）」について、ご紹介したいと思います。

ハウスとは、ホロスコープを12のブロックに分けたもので、その1つを「室」と考え、全部で12の室がそれぞれ固有の意味を持ちます。

今回は8ハウスの意味をはじめ、8ハウスに入っている各10個の天体について、詳しく解説しています。

ホロスコープ「8ハウス」の意味は？

8ハウスは、他者との深い繋がりや、遺伝、継承の部屋と言われています。

7ハウスでは多くの人と適度な距離を保ちながら丁度良い関係を築いてきましたが、8ハウスでは、さらに特定の人と深い関わりを持ちことがテーマになっています。

また、そのように人々は特定の人と深い関係を築き、家族となり、子どもを作り…というように、生活を繰り返してきました。

8ハウスでは、自分だけではなく、親やご先祖様などから受け継がれてきたことや遺伝的なこと、また古くから継承されてきた事柄に関することもテーマになっています。

8ハウスに星が入っていたり、他の星とのアスペクトを見たりすることで、無意識からくるものや、生まれながら受け継がれてきているものと、どのように向き合うのか、またどのような傾向を自分が持っているのかを探ることができるでしょう。

ホロスコープ「8ハウス」の特徴は？

8ハウスはセックスと生死、寿命の室。

その人が生まれ持つ宗教心や正義感などといった魂の進化の度合いや、人格・人間性などを知ることができるのが特徴といえます。

また、人生の良き師に巡り合えるかどうか。さらに、長期の旅行や海外留学、移民など、外国についての縁も知ることができる室です。

8ハウスに「太陽」が入っている人は？

8ハウスに太陽が入っている人は、人と切っても切れないような深い繋がりを持っていたり、また好きな人と繋がることに充実感を得たりする傾向があります。

太陽はその人の人生観や、こだわり、生き方の傾向などを象徴しますが、それが8ハウスに入ることで、自分だけではなく「誰かと共に過ごすこと」に喜びを見出します。

7ハウスでも、パートナーや他者との関係がテーマになっていますが、8ハウスではさらに深い、プライベートや心と心の繋がりを求めます。

また8ハウスに太陽が入っている人は、親か先祖から受け継がれたものと守っていく、という使命が課せられることも多いです。

たとえば伝統芸能や先祖代々の家業、才能や資産などを持っていることがあります。

自分だけの人生ではなく、家系や歴史を維持していく可能性も高いでしょう。

8ハウスに「月」が入っている人は？

8ハウスに月が入っている人は、人との距離感が極端になりやすい傾向があります。

月は感情やプライベートを司りますが、8ハウスに月があると、目に見えない絆や運命的な繋がり、心を通わせることに安心感を抱きます。

8ハウスは、お互いの心の奥底まで見せ合えるような深い関係性を築く部屋です。

そのため、嘘やごまかしを嫌い、本音の付き合いを求めます。

また月は感情を司る星。

8ハウスに月があると人の気持ちに対して、より敏感に反応することから、直感が働き、心が繊細なタイプが多いのも特徴です。

ただ、察する能力が高いぶん、思い込みも強くなりやすいという面もあります。

また一度信じた人に対して執着してしまったり、依存したりする傾向もあるので、心当たりがある人は注意が必要かもしれませんね。

8ハウスに「水星」が入っている人は？

8ハウスに水星が入っている人は、物事をじっくり時間をかけてやり通す力に優れている傾向があります。

水星は、知的好奇心の傾向やコミュニケーションを司る星ですが、これが8ハウスに入ると、心と心の深い繋がりを求めるようになります。

言葉でのコミュニケーションより、以心伝心やテレパシーのような「空気を読む」ことが得意です。

また目に見えない世界や、心理学、哲学などの世界に興味を抱くタイプも多いでしょう。

1つの物事を深く探求していくことから、その道のプロフェッショナルとして才能を開花させることが多いです。

また、連想する力も優れており、少しのきっかけから正解を導き出す天性の才能を持っています。

ただ、好き嫌いも激しいため、得意な分野は凄いけど、興味が向かないとまったくやらない…というタイプも多いでしょう。

8ハウスに「金星」が入っている人は？

金星は、恋愛やお金、美しさを司りますが、8ハウスに金星が入っていると、パートナーとの関係に対して精神性を求める傾向が強くなります。

8ハウスは、自分と特定の人との限られた世界を築いていく場所です。

周りの目や世間一般的な形式にとらわれず、2人だけの世界を堪能しようとします。

そのため周りから認められなくても「お互いが理解し合っていればOK」という恋愛の仕方をします。

性別を飛び越えて、人間的な魅力で人と付き合うため、男女問わず交流を楽しめるでしょう。

金星は美的センスも司りますが、「分かる人には強烈に分かる」というようなマニアックなセンスを持つことが多いです。

内面的なエネルギーが強いため、決して派手ではないけれど、どこか人を惹きつける…そんなカリスマ的な魅力も持ち合わせています。

8ハウスに「火星」が入っている人は？

火星は外に向かう強いエネルギーを司りますが、火星が8ハウスに入っている場合は、集中して1つの物事を探求していく才能が強い方が多いです。

8ハウスは、力や意識が内側に向かうため、火星のエネルギーも内面に向かっていきます。

そのため、知的好奇心や探求心、集中力が強くなり、物事に対してじっくり忍耐強く取り組むという姿勢を持つことが多くなるのです。

没頭してやり遂げる能力があるため、研究職に向いているでしょう。

ただし、エネルギーが他者に向かうと、少し行きすぎてしまう傾向があります。

早く深い部分まで到達したいがために、結果を急いでしまったり、強引な態度に出てしまったり、コミュニケーション面ではせっかちになりやすいかも。

また怒りの感情も、溜めて溜めて爆発するような極端な傾向があります。

8ハウスに「木星」が入っている人は？

発展や拡大の星「木星」が8ハウスに入っていると、資産や遺産など大きな財産を受け継ぐ可能性が高いといえます。

8ハウスは、個人と個人との繋がりだけではなく、家族や先祖代々受け継がれてきた人脈や、生まれ育った地域、その周りの人との繋がりなど、広範囲との関係性が深まります。

そのため、個人で成しえないような財産や資産を受け継いだり、玉の輿に乗れたり、思いがけない収入があったり、というラッキーに恵まれやすくなります。

また、8ハウスの内面的な部分に木星の拡大要素が加わることで、リラックスして人と深い付き合いをすることができます。

困った時に手を差し伸べてくれる人に恵まれたり、パートナーと関係が良好だったり、豊かな人間関係を築いていくことができるでしょう。

8ハウスに「土星」が入っている人は？

秩序や責任を司る星「土星」が8ハウスに入っていると、8ハウスの壁がさらに強調されることが多いです。

8ハウスのエネルギーは内面に向かい、特定の人にだけ開放されますが、土星の影響で、より対人関係に慎重になり、限られた人との密度の濃い交流を求める傾向が高まります。

忍耐力や持久力、慎重さが強くなるため、対人関係に苦手意識を抱くことが多くなりやすく、じっくり時間をかけて信頼を重ねることを好みます。

でも、仲良くなるまで時間がかかりますが、そのぶん一度心を開いたら、世界中の人が敵になっても自分だけはその人を信じ抜くような強い絆を作り上げるでしょう。

また、モノ作りや勉強、仕事では強い責任感を持ち、着実に成功を求めていきます。

ただ1人で色々抱え込みやすいので、適度に人に委ねることも学ぶ必要があるでしょう。

8ハウスに「天王星」が入っている人は？

天王星は既成概念を壊して、新しく改革を促す星です。

この天王星が8ハウスに入ると、独立心が旺盛になり、破天荒な行動をしやすくなる傾向があるようです。

8ハウスは、もともと古くから受け継がれているものを大切にし、次世代に受け継ぐことがテーマでもありますが、そこに改革の天王星が刺激を与えることで、今まで培ってきたものを「壊したい」欲求が高まるようです。

そのため、伝統を受け継ぐことよりも自由を求めて飛び出したり、家業をガラリと方向性を変えてリニューアルさせてみたり、周りが驚くようなことをやってのけることがあるでしょう。

既存の概念に新しい風を吹き込み、次世代に引き継ぐ、といったパイオニア的な役割を担うことも多いです。

伝統を一度壊し、時代に合ったモノへと変換させる力に溢れているといえます。

8ハウスに「海王星」が入っている人は？

海王星は、夢やインスピレーションなど「目に見えない世界」を司る星です。

その海王星が8ハウスに入っていると、より無意識との繋がりが深まり、直感や霊感が冴えるという特性があります。

家系や遺伝による才能や、豊かな感受性と想像力を活かして、音楽や絵画などの芸術的な才能に恵まれます。

テクニックよりも、純粋に人の心を打つような作品を作ることもあるでしょう。

ただ、海王星があると人との境界線が曖昧になりやすいことから、特定の人に対して依存、もしくは支配的な行動に出やすくなります。

また「自分と相手」という客観的な視野が薄れやすいので、いつのまにか相手に干渉しすぎてしまう、あるいは自分のすべてを捧げてしまうなど、対人関係での距離感に苦労することも多い傾向があります。

8ハウスに「冥王星」が入っている人は？

冥王星は、死や破壊、そして生まれ変わりと再生など究極のエネルギーを司る星です。

その冥王星が8ハウスに入っていると、強い生命エネルギーや性的な魅力を持つことが多いです。

8ハウスは心の繋がりを求めますが、「人に見せない部分をさらけ出す」という点では、公にせず2人きりの時間を濃厚に過ごすセックスも8ハウスの分野です。

8ハウスに冥王星を持つ人は性欲が強かったり、性的な魅力に溢れていたり、動物の本能を刺激するような魅力を持つことが多いです。

ただし相手と対等な関係では満足できず、支配するか支配されるか、という極端な関係を求めてしまう傾向があります。

深い繋がりを求めたいけど、同時に自分が壊れてしまう危険も感じる、という矛盾を抱えることがあるでしょう。

ホロスコープ「8ハウス」の開運方法は？

8ハウスに星が入っている人は、特定の人と深い関係を持ったり、何かに集中して取り組んだりすることが開運ポイントになります。

たとえば月や金星が入っているなら、愛し愛されることを満喫し、セックスを楽しむことで心が安定します。

太陽や火星、土星が入っている人は、仕事で大きな富を築く可能性が高いです。

努力や忍耐力、集中力を活かしてコツコツ進めていきましょう。

天王星・海王星・冥王星が入っている場合は、心の底から湧き上がる感情をうまくコントロールする必要があるでしょう。

もし星が1つもない、という場合でも、8ハウスのサインによって、自分が受け継いでいる才能や魅力を知ることができますよ。

8ハウスは特定の人との関係を通して自分自身を知ることがテーマでもあります。

恐れず、自分を信じて突き進んでくださいね。

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