10ハウスは人生・仕事・社会の室｜10ハウスの意味や天体別の特徴

占い好きの方なら、一度は「ホロスコープ」という言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか。

ホロスコープには、惑星、サイン（星座）、ハウス（室）、アスペクトという4つの要素があり、これらを読み解き、各個人の性質や運勢が分かります。

こちらの記事では、ホロスコープの要素の中で「ハウス（室）」について、ご紹介したいと思います。

ハウスとは、ホロスコープを12のブロックに分けたもので、その1つを「室」と考え、全部で12の室がそれぞれ固有の意味を持ちます。

今回は10ハウスの意味をはじめ、10ハウスに入っている各10個の天体について、詳しく解説しています。

ホロスコープ「10ハウス」の意味は？

10ハウスは、仕事や社会的な立場を司る部屋と言われています。

9ハウスでは、深い関係から飛び出して、より広い世界で自分自身を深めていくことがテーマでした。

そして10ハウスでは、9ハウスの経験をもとに、自分の力で揺るぎない居場所を築くということがテーマになっています。

ホロスコープ上でも、10ハウスは円の一番上に位置しており「人生という旅の頂点」を示しています。

人間の成長にたとえるなら、学生生活を終えて社会に旅立ち、様々な人と関わり、経験を積み重ねつつ円熟していくという段階。

そのため、10ハウスでは社会での活動として「仕事」や「社会的な地位」、仕事の成果として手に入る「名誉」や「肩書き」、また社会的に活動するには拠点となる居場所が必要なので「公的な場所」という意味も含まれています。

ホロスコープ「10ハウス」の特徴は？

10ハウスは父親（目上の人）と職業の室。

父親や上司など、目標とすべき人物の性質と関係が特徴として挙げられます。

父親の職業や、あなた自身が成功できる職業、設定するべき目標などがわかります。

つまり、苦手意識を克服し、長期的に努力することで人生の後半に到達する、あなた自身の姿を表す室だといえます。

10ハウスに「太陽」が入っている人は？

「太陽」は、人生をかけて目指していくテーマや自分らしさを司る天体です。

その「太陽」が10ハウスに入っていると、社会的に認められることに強い欲求を抱いたり、キャリアを積み上げることに生きがいを見出したりする傾向が強くなります。

しかし、棚ボタ的なラッキーを期待することはなく、あくまで自分の実力で成功を掴み取ることを信念とするため、自分にも他人にも厳しいタイプになることが多いです。

時には目的達成のために手段を選ばない、というタイプもいますが、基本的にはストイックで辛抱強く、時間がかかっても夢の実現のために突き進むでしょう。

また、人生の目標として「仕事」が優先されるため、勤勉で堅実、場合によってはワーカホリックになる傾向がありますが、そのぶん、社会的な地位に恵まれることも多いです。

知名度が高い大企業や公務員など、安定した仕事との縁も強いでしょう。

10ハウスに「月」が入っている人は？

「月」は、感情や身体などプライベートな分野を司る天体で、生まれ育った環境や日々の習慣、何かが起こった時につい出てしまう心の反応などが「10ハウス」の色を帯びながら表れます。

10ハウスに月が入っている人は「真面目で責任感が強く、自分の役割を全うするタイプ」が多いです。

10ハウスは、個人的な感情よりも「社会との繋がりを大切にする」という意思が働くため、どうしても自分のプライベートな気持ちを抑えたり、我慢したりする傾向が強くなります。

しかし、根は真面目で誠実、親しい人に対してはユーモアや優しい思いやりを見せる人も多いです。

ただ、ストレートな気持ちを表に出すことに抵抗を感じたり、常識や枠組み、ルールを重んじるがあまり融通が利かなかったり、誤解されやすい一面も。

周りからどう見られているかと気にしやすいタイプが多いかもしれませんね。

10ハウスに「水星」が入っている人は？

「水星」は、知識や情報、コミュニケーションなど、外の世界と繋がる分野を司る天体で、興味を惹かれる対象や人との関わり方、考え方が「10ハウス」の色を帯びながら表れます。

10ハウスに水星が入っている人は「勉強家」「無駄を嫌う合理主義」になる傾向があります。

高い理想を持ち、揺るぎない成功を手に入れるために動き続ける10ハウスの水星は、とても勤勉で努力家です。

計画をしっかり立て、いざという時のために備えつつ堅実に歩みを進めていくことを好みます。

その結果、高い学歴や専門知識、資格を取得し仕事に活かしているタイプが多く、大企業や社会的な地位、権力がある仕事とも縁が深いでしょう。

コミュニケーションとしては、礼儀や節度を重んじるため、やや堅苦しい印象を与えることが多いかも。

そのため表面的な付き合いになりがち、というタイプも少なくないでしょう。

10ハウスに「金星」が入っている人は？

「金星」は、愛情や美しさに対する価値観や、どんなことに喜びを感じるかなどを司る天体で、恋愛や快楽に関する心の動きが「10ハウス」の色を帯びながら表れます。

10ハウスに金星が入っている人は「伝統的なモノや権威」に惹かれる傾向があります。

たとえば古くから認められているモノとして、美術品や古典、伝統工芸、歴史にロマンを感じるタイプが多いです。

また恋愛では、目に見えない感情や愛情より、地位や安定性を求める傾向があります。

恋愛相手にも、その人の個性だけではなく、仕事や収入、将来性、その人を取り巻く背景などを冷静に見つめ、なるべく失敗のないような方向を選びます。

好みのタイプは、年上や社会的ステータスが高い人物、何かしらの力を持つ人に惹かれやすいです。

恋愛感情も尊敬から恋心に変わることが多いでしょう。

10ハウスに「火星」が入っている人は？

「火星」は、自分の中にあるエネルギーの放出や行動を司る天体で、情熱や精神性、動物的な本能として、闘争心やセックスの傾向などが「10ハウス」の色を帯びながら表れます。

10ハウスに火星が入っている人は「エネルギッシュで活動的、目的達成のためにどんな苦労も惜しまないタイプ」です。

実力主義で上昇志向が強く、望むポジションを掴み取ることにとても熱心。

プライベートの時間をつぎ込んででも目標達成のために頑張ります。

ただ、内面にうずまくエネルギーがとても強く、穏やかで控え目な態度と裏腹に意外と好戦的です。

自分が思っているよりもカッとなりやすく、怒りの感情がストレートに出てしまいがち。

セックスは、始まるまでは理性的ですが、事が始まると本能をぶつけ合うような激しい行為を好みます。

マニアックな行為にハマるタイプも多いでしょう。

10ハウスに「木星」が入っている人は？

「木星」は、拡大の星と言われている天体で、その人がもともと持っている運や、発展・成功するために糧となるジャンルなどが「10ハウス」の色を帯びて表れます。

10ハウスに木星が入っている人は「仕事運が良く、高い地位や名誉に恵まれる」ことが多いです。

生まれ持った運として、伝統的な一族や家族との縁が深かったり、集団や大企業に所属したりすることが多く、安定した生活を手に入れやすい傾向があります。

また、年上や権力者からの引き立てを受けたり、努力によって大きなチャンスを手に入れることができたり、飛躍するための幸運に恵まれやすいのが特徴です。

ポイントは、個人的な利益よりも、みんなのためや社会のために活動を行うこと。

私利私欲ではなく、社会のために献身的な働きをすることで、より大きな成功を手に入れることができるでしょう。

10ハウスに「土星」が入っている人は？

「土星」は、制限やルール、物事に対する枠組みを司る天体で、その人がこだわるポイントや無意識に持っている恐れ、乗り越えるべき試練が「10ハウス」の色を帯びて表れます。

10ハウスに土星が入っている人は「仕事に対して困難が多く、ハードルを乗り越えながら確固たる地位を築く」タイプが多いです。

10ハウスは仕事や社会的な生活、立場を表しますが、そこに制限や枠組み、ルールを司る土星が入ることで、仕事や集団生活を営むための忍耐や努力が求められます。

その場所ならではの枠組みに従うということは自分を変えなければならない場合も多いので、苦しみや辛さを経験することもあるでしょう。

しかし、厳しい壁を乗り越えることで、さらに大きな世界に飛躍することができます。

時間はかかりますが、誰もが認める社会的地位を手に入れることができるでしょう。

10ハウスに「天王星」が入っている人は？

「天王星」は、改革、変化、独自性を司る天体で、その人が成長するために突然やってくるチャンスや創造力が「10ハウス」の色を帯びて表れます。

10ハウスに天王星が入っている人は「合理的な方法を摸索し、新しいルールを築く」ことが、自身のエネルギーになります。

たとえば既存のやり方を変えたり、根本的な見直しをして効率的な方法に変えたり、組織や団体、社会をより良くするための活動を行うことが、その人の生きがいになることが多いです。

また既存のルールや常識に縛られない自由なアイデアが、その人のキャリア形成のポイントになる場合もあります。

「変わり者」として一目置かれるかもしれませんが、自信を持つことが成功のカギ。

ただし、しっかりした土台を築き上げる前に違う刺激を求めて動いてしまうなど、方向が二転三転して迷走しやすい…という一面もあります。

10ハウスに「海王星」が入っている人は？

「海王星」は、無意識や直感、夢などスピリチュアル的なものや、カタチのない深い部分を司る天体で、その人が無意識に持っているエネルギーが「10ハウス」の色を帯びて表れます。

10ハウスに海王星が入っている人は「想像やアイデアを現実の世界に落とし込む能力」に恵まれています。

たとえば、作詞や作曲、演奏などの音楽活動やアートなどのデザイン、映像など、クリエイティブな仕事に適性があります。

また、直感やインスピレーションを仕事に活かすことができたり、生まれ持って霊感が強かったり、不思議な力を通して社会と関わることが多い傾向があります。

ただし、海王星は「夢や理想」も司るため、現実感のない目標をいつまでも抱き続けてしまうことも。

夢を追い続けて定職に就かないなど、不安定な生活に陥ってしまいやすいので気を付けてください。

10ハウスに「冥王星」が入っている人は？

「冥王星」は、死と再生、破壊、人の力ではコントロールできない根底的なエネルギーを司る天体で、その人が無意識に持っているパワーが「10ハウス」の色を帯びて表れます。

10ハウスに冥王星が入っている人は、カリスマ的な存在感があったり、特殊な仕事に就きやすかったりする傾向があります。

たとえば、グループの中にいてもなぜか目立ってしまう人や、特別な才能がある人っていますよね。

そういう人は、10ハウスに冥王星が入っていることが多いです。

また、一度死んで生まれ変わるような強烈な体験を、10ハウスの分野で体験することが多いです。

たとえば仕事で大失敗をして破産してしまったり、人生のどん底のような経験をしたり、社会的に大きな打撃を受けることも。

しかし、その後は失敗をバネにさらなる飛躍を遂げるなど、タフなタイプでもあります。

ホロスコープ「10ハウス」の開運方法は？

10ハウスは、仕事や社会活動の部屋と言われています。

そのため、10ハウスの開運方法は、仕事や公的な活動に力を入れると良いでしょう。

10ハウスは「大きな集団に属す」「個より社会のために責務を全うする」がテーマです。

たとえば、勉強をするにしても独学ではなく、有名な学校や大きな団体に所属したり、弟子入りをして伝統を引き継いだり、「人と人との繋がり」を大切にしましょう。

ルールや規則を守り、礼儀や節度を大切にすることも開運に繋がります。

特に10ハウスはグループ生活のハウスでもあるので、責任を持って住み良い未来を作るために頑張ることがカギになるでしょう。

人間関係ではマナーを守り、見られる自分を意識することが対人運の向上に役立ちます。

広い視野で考えることは、きっとあなたの人生を豊かにしてくれるでしょう。

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