命宮（めいきゅう）とは？意味や特徴、他の宮との関係【紫微斗数】

命宮（めいきゅう）とは？　何がわかる？

紫微斗数の命宮は、命の宮というように、その人の命が住まう宮（部屋）を示し、その人の性格や基本的な性質、全体的な運勢などの人生の基盤を示し、紫微斗数の中で重要な宮の1つです。

命宮に配置される星の影響は大きいとされています。たとえば、その人の特徴や才能、行動のパターン、持って生まれた先天的な運命など、その人の人生のあらゆる面で顔を出しては強い影響を与えます。

また、その人の個性は仕事や恋愛の場面にも表れますし、成功のチャンスや乗り越えなければならない試練も、命宮にどんな星が配置されているかで読み取ることができます。

なお、命宮に星がない場合もありますが、その場合も「ない」ということ自体に意味があります。

命宮に配置される14主星の特徴を解説

ここからは、命宮に配置される14主星のそれぞれの特徴について解説していきます。

◆【紫微斗数】14主星一覧

紫微星（しびせい） 天機星（てんきせい） 太陽星（たいようせい） 武曲星（ぶごくせい） 天同星（てんどうせい） 廉貞星（れんていせい） 天府星（てんぷせい） 太陰星（たいいんせい） 貪狼星（どんろうせい） 巨門星（こもんせい） 天相星（てんそうせい） 天梁星（てんりょうせい） 七殺星（しちさつせい） 破軍星（はぐんせい）

命宮に紫微星がある人の特徴

命宮に「帝王の星」と呼ばれる紫微星が位置すると、その人はまさに王者の風格を持つ人物になります。

第一印象は落ち着きがあり、どことなく気品溢れる高貴な雰囲気が漂います。

性格は直感的で行動的、自分の力で未来を切り開いていくパワーがあり、集団の中にいても目立ちやすく、周囲の人を引っ張るリーダーシップやカリスマ的な魅力を持っています。

生まれつき人の上に立つ運命があるため、管理職や実業家などになることが多いです。

一方でプライドが高く唯我独尊的なところがあり、どことなく偉そうな態度で上から目線になりやすい傾向があります。

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命宮に天機星がある人の特徴

命宮に「参謀の星」と呼ばれる天機星が位置すると、その人は秘書のように細かい部分によく気づく有能なタイプになります。

第一印象は真面目で控え目、面長で優しい雰囲気が漂います。

性格は好奇心が旺盛で博識です。物事に対する探求心が強く、手先も器用なので研究開発や技術職など専門的な仕事で活躍できます。

参謀の星の影響により、礼儀を大切にし、上司や目上の人を敬います。

なお、天機星の場合、サポートは得意ですが、自ら実行する行動力は弱く、細かいことを気にしてしまい動けなくなるなど神経質なところがあります。

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命宮に太陽星がある人の特徴

命宮に「光明の星」と呼ばれる太陽星が位置すると、その人は周りを明るく照らす太陽のようなムードメーカータイプになります。

第一印象は派手でエネルギッシュ、目鼻立ちが大きく華やかな顔をしていることが多いです。

バランス感覚に優れており、誰に対しても平等に接する博愛主義者。人当たりも良く明るい性格なので、営業など人と接する仕事で活躍できます。

一方でおおざっぱで細かいことが苦手、飽きっぽく面倒なことは人任せにするところがあります。また、お金の管理が苦手でルーズ、デリカシーに欠ける一面があります。

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命宮に武曲星がある人の特徴

命宮に「将軍の星」と呼ばれる武曲星が位置すると、その人は目的に向かってまっすぐに突き進んでいく好戦的なタイプになります。

第一印象は質実剛健で頑固、あるいは行動的でエネルギッシュな雰囲気があります。

目的意識がとても強く、成功のためならひたむきに頑張る努力家です。ドライで合理的、もし失敗してもクヨクヨ考えることなく、常に前を向いて進んでいこうとします。

実務能力に長けているため、事務関係や技術職、IT関係などの仕事が向いています。

一方で融通が利かない頑固者です。短気でカッとなりやすいトラブルメーカーでもあります。

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命宮に天同星がある人の特徴

命宮に「幸福と余禄の星」と呼ばれる天同星が位置すると、その人は周りの人との調和を愛する博愛主義タイプになります。

第一印象は穏やかで優しく、和風美人といった雰囲気を持つことが多いです。

平和主義で争い事を好まず、コミュニケーションや思いやりを大切にします。おっとりして見えますが、好奇心は旺盛で勉強家、物事に対する飲み込みも早いため、どんな仕事も要領良くこなすことができます。

一方で、優柔不断で自分の考えを主張するのが苦手です。周りに流されやすいため、ズルズルと不本意なトラブルに巻き込まれることがあります。

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命宮に廉貞星がある人の特徴

命宮に「戦略の星」と呼ばれる廉貞星が位置すると、その人は刺激を求める自由主義タイプになります。

第一印象は強い意志を感じさせるはっきりとした顔立ちで、顔の堀りが深く、目鼻立ちもくっきりしています。

理想に向かって突っ走る行動的な性格で、自分の意思をはっきりと示します。自由奔放に見えますが、根は真面目で集中力があり、どんなことも熱心に取り組むため、どんな仕事でもスペシャリストとして活躍できます。

一方で、クセが強く個性的、ストイックで自分にも他人にも厳しいせいか、敵を作りやすい傾向があります。

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命宮に天府星がある人の特徴

命宮に「女帝の星」と呼ばれる天府星が位置すると、その人は周りを優しく包み込む慈愛的なタイプになります。

第一印象は優しく柔らか、のんびりとしており、女性的もしくは中性的な雰囲気があります。

性格は大らかで、いつもニコニコしているような癒やし系タイプです。おっとりして見えますが、頭脳明晰で有能、どんな仕事も要領良くこなせますし、人当たりも良いため、どんな職場でも重宝されます。

一方で、細かいことを気にしないため、ルーズなところがあります。また情が深い反面、恋愛に没頭して夢中になる傾向があります。

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命宮に太陰星がある人の特徴

命宮に「陰の星」と呼ばれる太陰星が位置すると、その人は想像力豊かなアーティストタイプになります。

第一印象はおとなしく控え目、細面ですっきりとした雰囲気です。

性格は感受性が豊かなロマンチスト、夢や空想の世界に浸ることが多く、音楽や芸術を好む傾向があります。努力家で文章力や芸術的な才能があるので、デザイン関係やライター、広告・メディア関係の仕事で活躍することが多いです。

短所としては物事に対して受け身がちで、神経質なので細かいことにこだわったり、過ぎたことをクヨクヨ悩んだりするところがあります。

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命宮に貪狼星がある人の特徴

命宮に「悪女の星」と呼ばれる貪狼星が位置すると、その人は人の心を惹きつける魅力と個性を持つタイプになります。

第一印象は不思議な存在感がありオシャレ、肉体的にも個性的で人からの注目を集める傾向があります。

性格は活動的で刺激を好み、面白そうだと思ったらどんどん飛び込んでいきます。社交能力も高く、特に言葉を扱うのがうまいため、営業やサービス業、コンサルタントや業界人など幅広い分野で活躍します。

ただし、飽きっぽく自由奔放、気まぐれな行動も多いトラブルメーカーでもあります。ギャンブルにのめりやすい面も特徴として表れやすいです。

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命宮に巨門星がある人の特徴

命宮に「口舌の星」と呼ばれる巨門星が位置すると、その人は口から先に生まれたような、いわゆるおしゃべりなタイプになります。

第一印象は口や顎に特徴が出ることが多く、雰囲気は明るく愛嬌があります。

性格は好奇心が旺盛で話好き、言葉の使い方がとてもうまく表現力に長けていることも多いです。人に伝える能力が高く好奇心も旺盛なので、教師や学問に関する仕事やタレントなど人前に立つ仕事で活躍する傾向があります。

一方で、議論好きでしつこく、口論になることがあり、まさに「口は災いの元」としてトラブルを起こすことがあります。

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命宮に天相星がある人の特徴

命宮に「調和の星」と呼ばれる天相星が位置すると、その人は穏やかで気配り上手、信頼を集める補佐タイプになります。

柔らかな物腰と洗練された雰囲気を持ち、初対面から「感じがいい」「誠実そう」と思われやすいです。決して出しゃばらず控え目な印象ながら、どこか堂々とした風格があり、安心感を与える存在です。

性格は穏やかで協調性が高く、人との調和を大切にします。物事を客観的に見て、人に対しても公平に接します。仕事においうても“参謀・補佐役”としての立ち位置で、縁の下の力持ちとして力を発揮できます。

一方で、誰にでも良い顔をしようとするため、八方美人と見られてしまうことも。また、受け身の姿勢が強く、チャンスを逃したり、周囲に流されやすかったりする面もあります。

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命宮に天梁星がある人の特徴

命宮に「棟梁の星」と呼ばれる天梁星が位置すると、その人は職場の棟梁のような親分肌・姉御肌タイプになります。

第一印象は輪郭や顔立ち、体つきがしっかりしていることが多く、若いうちから成熟した雰囲気があります。

親切で面倒見が良く、困っている人を放っておけないなど優しい性格です。頭の回転が速く要領も良いため、どんな仕事でも活躍できます。また、状況判断にも長けているため、リーダーとしてもサポートとしても活躍することができます。

一方で、プライドが高く、人から指図されることを嫌うワンマンな面があるでしょう。

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命宮に七殺星がある人の特徴

命宮に「戦士の星」と呼ばれる七殺星が位置すると、その人は勇猛果敢かつ猪突猛進な一匹狼タイプになります。

第一印象は、目力が強く個性的、どことなく鋭い雰囲気を感じさせます。

性格はエネルギッシュで独立心が旺盛、頑張り屋でリスクが高い目標でも果敢にチャレンジしていきます。また、クセは強いのですが、人脈は広く、面倒見も良いため人から友人は多いです。

自分の力で人生を切り開く意欲が高く、起業して社長や経営者、フリーで活躍することが多いです。

一方で、プライドが高く自己中心的、反骨精神が強いため目上の人とトラブルを起こしやすい傾向があります。

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命宮に破軍星がある人の特徴

命宮に「破壊と再生の星」と呼ばれる破軍星が位置すると、その人はたくさんの人をまとめるリーダータイプなります。

第一印象は、すっきりとした目鼻立ちにエネルギッシュで力強い雰囲気を感じさせます。

性格は努力家で情熱的、竹を割ったようにさっぱりとしており、細かいことにこだわりません。

一方で芸術的な才能もあり、人を率いる企業のリーダーとしてもアーティストとしても活躍することが多く、新しいことを求めて幅広く活動していきます。

短所としてはプライドが高く、気難しいところ。飽きっぽいので途中で物事を放り出すことも少なくありません。

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命宮に14主星が入っていない方の特徴は？

命宮に星がない場合は「命無正曜格」と呼ばれます。命宮に14主星が入らない場合は、際立った特徴がなく、あまり目立たないタイプになります。

第一印象は、あまり目立たず平凡な雰囲気。

性格は調和を大切にし、自己主張するよりも周囲に合わせます。良くも悪くも周りの影響を受けやすいです。

仕事面では柔軟性があるので、どんな仕事でもこなせますが、人に合わせるのが得意なのでサービス業で活躍することが多いです。

また、突出した部分が見えにくいため「その他大勢」になりやすく、他の人の存在に埋もれてしまって損をすることも少なくありません。

命宮と他の宮の関係性

命宮は他の十二宮と深い関わりを持っており、他の宮との関係を考慮することが大切です。ここからは、命宮と他の宮との関係性について、解説していきます。

命宮と兄弟宮の関係性

命宮と兄弟宮は、共に支え合う「鏡」のような存在です。「兄弟」とありますが、実際の兄弟とは関係なく、対等な関係であることを示します。

命宮と兄弟宮に位置する星が似ている場合、周りに協力者や仲間が多いです。しかし、相反する場合は対人関係でトラブルが起こったり、協調性に難が生まれたりするなど、課題が生じやすくなる傾向があります。

命宮と夫妻宮の関係性

命宮と夫妻宮は、対人関係や結婚、恋愛に関係します。生活を共にする夫婦のように、夫妻宮にどんな星が入るかで恋愛観や結婚観、理想のパートナー像を読み取ることができます。

また、人と関わることは自分自身を見つめる機会に通じるため、自分を映す鏡を表す場合も。その他、対人関係で生じる課題がここに表れることが多いです。

命宮と子女宮の関係性

命宮と子女宮は、自己表現や未来の自分と関係します。「子女」とありますが、自分の未来を表しており、将来の自分の生き方を示します。

どのように自己実現していくか、その結果、自分が何を残すのか、将来的にどう影響していくのかなど未来全般が表れます。その他、自分の残す種として子どもや子孫を示すこともあります。

命宮と財帛宮の関係性

命宮と財帛宮は、その人の価値観や生活力と関係します。「財」という文字があるように、その人がどのような生活をするのか、経済的な面や金銭感覚、また人生における金運を表します。

特に何に価値を置くかによって財の流れも変わってくるため、現実的にどんな生活を送るのか、その人の人生傾向や収益が命宮に影響を与えます。

命宮と疾厄宮の関係性

命宮と疾厄宮は、命宮の裏の顔と関係します。命宮がその人そのものを表す表の顔とすると、疾厄は弱点や乗り越えるべき課題の存在や裏の顔を表します。

命宮の影でもある疾厄宮は内面に抱えるストレスやトラウマと関係するため、もし重たい星がある場合、命宮の良い面を圧迫するため、長所を活かせないなどの影響を与えます。

命宮と遷移宮の関係性

命宮と遷移宮は、命宮の社会に向ける顔と関係します。命宮がその人の本質を表すとしたら、遷移宮は社会的にどのように振る舞うのか、他者からどのように見られるかなど「外の顔」を表します。

たとえば、内と外、本音と建て前のような二面性を表す場合も。ここに星がある場合、命宮の本質とギャップを感じさせる場合が多いです。

命宮と奴僕宮の関係性

命宮と奴僕宮は、対人関係やコミュニケーション力と関係します。命宮がその人の本質を表すとしたら、奴僕宮は友人や仲間、同僚など周りの人との関係を表します。

また、目標達成のために人とどう接していくか、運営や管理にも影響してきます。その他、無意識に引き寄せてしまうタイプを見ることもできます。

命宮と官禄宮の関係性

命宮と官禄宮は、才能や人生の使命、天職と関係します。命宮が持つ本質や才能、人生で目指すべき目標を表すとしたら、官禄宮はそれを社会でどうのように開花させていくのかを表します。

命宮が内向的であっても、官禄宮がエネルギッシュであれば、社会に対し積極的に働きかけていくことになります。仕事に対する適性もこの関係に影響します。

命宮と田宅宮の関係性

命宮と田宅宮は、その人の居場所として家庭運や不動産と関係します。命宮の本質や才能、その人自身を表すとしたら、田宅宮は「家」というイメージです。

家族との関係を含む家庭運や、現実的な居場所、不動産関係に影響を与えます。安定した生活と関係するので、田宅宮の強弱によってその人の生き方も変わってきます。

命宮と福徳宮の関係性

命宮と福徳宮は、精神面やその人の心の在り方、幸福度と関係します。命宮の本質や才能、その人自身を表すとしたら、福徳宮は「心」を表します。

本質と心は似ていますが、より空想的で形がなく、精神的なエネルギーや情熱と関連しています。福徳宮に星がある場合、その人の霊感や直感、スピリチュアルな能力、想像力にも影響します。

命宮と父母宮の関係性

命宮と父母宮は、その人の教育や親、目上の人と関係します。「父母」は実際の父母とは違いますが、命宮が生まれ育つために大きな影響を与える者として親や目上の人、教育関連と関連します。

どのような教育をされてきたか、あるいは父母や目上の人との関係が表れます。出発点ともいえる宮であるため、命宮に最も大きな影響を与えます。

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