「紫陽花(あじさい)」の花言葉|色別・種類別の意味や由来も解説

紫陽花(あじさい)の花言葉は?

紫陽花の花言葉には「家族」「団らん」「辛抱強さ」「七変化」「高嶺の花」という意味があります。

紫陽花の花の見た目や、移りゆくその色合いなどのイメージから、これらの花言葉がついているように見受けられます。

そのため、仲良し家族を表すプレゼントとして好まれることもあります。

また、頑張っている人や、憧れの人に対するプレゼントとしても紫陽花は好まれるようです。

これらが一般的な意味になりますが、花の色や種類によっても、それぞれの花言葉がついているため、贈り物にする際には花の色や種類それぞれの花言葉をきちんと確認するほうが良いでしょう。

紫陽花の花言葉の由来は?

紫陽花の花言葉の「家族」や「団らん」は、小さな花がひしめき合って咲いていて、みんなが仲良く顔を寄せ合っているように見えることからこの花言葉がつけられています。

確かに、みんなが楽しそうに話をしているようにも見えますね。

また「辛抱強さ」という意味は、紫陽花の花期が比較的長く、一生懸命咲き続けているように見えることからついたと言われています。

気候の変化などに強いことも関係しているのでしょう。

そして、紫陽花は少しずつ色が変わっていくことから「七変化」、そして、こちらの予想通りにならないこともあることから「高嶺の花」という花言葉がついたようです。

紫陽花の花言葉には怖い意味もある?

紫陽花の花言葉には「無常」「移り気」「浮気」という怖い意味もあります。

これは、紫陽花の花の色が少しずつ変わっていったり、土壌のPHで色が変わってしまったりすることが理由のようです。

たとえば、1メートル横に動かして植え替えると花の色が変わってしまうようなことがあるからですね。

しかし、同じ色が変わるという部分を良いほうに捉えた「高嶺の花」や「七変化」などの意味もあることから、それほど嫌がる必要はないのかもしれません。

ただ、花言葉に詳しい人がいると「どうして紫陽花をプレゼントされたのかな」と思うこともあるので注意が必要です。

紫陽花の色別の花言葉を解説

ここからは、紫陽花の色別に花言葉を紹介していきます。

  • 紫・青の紫陽花の花言葉は?
  • 赤・ピンクの紫陽花の花言葉は?
  • 白の紫陽花の花言葉は?
  • 緑(アナベル)の紫陽花の花言葉は?
紫・青の紫陽花の花言葉は?

紫・青の紫陽花の花言葉は「辛抱強い愛」「知的」「神秘的」というものです。

その色合いから「神秘的」や「知的」という花言葉があるようですが、「辛抱強い愛」に関しては、シーボルトとその恋人である小滝さんの素敵なエピソードが由来になります。

スパイ容疑で国外追放となったシーボルトが日本から持ち帰った紫陽花に「オタクサ」とつけ、離れていても揺らぐことのない強い愛情を示したことから、この花言葉がつけられたと言われています。

赤・ピンクの紫陽花の花言葉は?

赤・ピンクの紫陽花の花言葉は「強い愛情」「元気な女性」というものです。

ヨーロッパのような雨の少ない土地では酸性土壌が多く、鮮やかなピンクの紫陽花が咲くことから、その色合いと心地良い気候からイメージした「元気な女性」という花言葉がつけられています。

これは女性が元気いっぱいという印象があるフランスでつけられたそうですよ。

また、赤やピンクの色合いが古くから愛情を示すことから、「強い愛情」という花言葉もつけられています。

白の紫陽花の花言葉は?

白の紫陽花の花言葉は「一途な愛情」「寛容」というものです。

何者にも染まることのない白さを貫くその姿勢から、愛する人だけを見つめて愛を貫く一途さという印象が生まれ、この花言葉がついたようです。

また、逆にあまり色で主張せず、どんなものも受け入れる態勢にも見えることから、「寛容」という花言葉も生まれたようです。

何者にも染まらないけれど、逆にどんな色にも染まるという白は、どちらのイメージもあって好印象を持たれやすいようです。

緑(アナベル)の紫陽花の花言葉は?

緑(アナベル)の紫陽花の花言葉は「ひたむきな愛」というものです。

緑色の紫陽花はアナベルと呼ばれ、アメリカアジサイ、セイヨウアジサイとも呼ばれます。

土壌の色に影響されず常に同じ色を楽しむことができるため、この花言葉がついたようです。

また、紫陽花は花期が長いのですが、緑の紫陽花も少しずつ白に変化していくことがあります。

少しずつ変化を遂げながらも咲き続けることから「辛抱強い愛」という花言葉もつけられているようです。

紫陽花の種類別の花言葉を解説

ここからは、紫陽花の種類別に花言葉を紹介していきます。

  • ガクアジサイの花言葉は?
  • ヤマアジサイの花言葉は?
  • カシワバアジサイの花言葉は?
  • コアジサイの花言葉は?
  • コンペイトウの花言葉は?
  • てまりてまりの花言葉は?
ガクアジサイの花言葉は?

ガクアジサイの花言葉は「謙虚」というものです。

ガクアジサイはセイヨウアジサイのように同じサイズの花がひしめき合っているのではなく、真ん中に小さなお花がたくさん集まったその周りを大きな花が囲むような、やや平たい感じのフォルムになっています。

私たちがよく見かける紫陽花に比べるとやや主張が控えめなところから、この花言葉がついたと言われています。

また、花が咲く場所も人目につかない山奥などが多いことも関係しているようです。

ヤマアジサイの花言葉は?

ヤマアジサイの花言葉は「切実な愛」「乙女の愛」というものです。

ガクアジサイに似ていますが、さらに山の奥のほうで咲くことが多いのがヤマアジサイです。

花のサイズ感やフォルムも、ガクアジサイよりさらに控えめで、葉には光沢もありません。

その華奢で奥ゆかしいイメージから、このような花言葉がついたと言われています。

ガクアジサイが大和なでしこならば、ヤマアジサイはその予備軍である乙女、というふうに、昔の人は考えたのかもしれません。

カシワバアジサイの花言葉は?

カシワバアジサイの花言葉は「清純」「汚れなき心」「皆を惹きつける魅力」というものです。

カシワバアジサイは、よく見る紫陽花のこんもり丸いフォルムではなく、やや楕円形に花が広がっています。

白い花が円錐形にきれいにまとまって咲くことが多いため、「清純」や「汚れなき心」といった花言葉がついたと言われています。

花の重さで枝ごと少し下がってきてうつむいたような姿が人の目を惹くことから「皆を惹きつける魅力」という花言葉もついたようです。

コアジサイの花言葉は?

コアジサイの花言葉は「忍耐強い愛」というものです。

コアジサイは山林に自生することが多い品種です。

林の中にひっそりと咲くことが多く、他の紫陽花と比べると花も小さく、控えめな品種です。

ちょうど梅雨の時期にそっと佇むように咲くその姿が誰かを一生懸命に待っているように見えることから、この花言葉がついたようです。

また、コアジサイは一度咲くと長い間、花をつけ続けることから、忍耐強いという印象がついたのでしょう。

コンペイトウの花言葉は?

コンペイトウの花言葉は「忍耐強い愛情」というものです。

コンペイトウのその名から連想できるように、まるで天から星が落ちてきて咲いているような可愛らしい見た目の花を咲かせます。

先のとがった花が何層にもなっているのも、さらにコンペイトウらしさを増しています。

枝がとても丈夫で、大きな花が咲いてもたわんでしまったり、折れてしまったりする心配がほとんどなく、花を支え続けるその姿から、この花言葉がついたと言われています。

てまりてまりの花言葉は?

てまりてまりの花言葉は「家族団らん」「家族平和」というものです。

これはホンアジサイとヤマアジサイのいいとこどりをしたような、こぢんまりとした、丸くて可愛らしい花が咲きます。

小さな花がぎゅうぎゅうに集まって咲くため、遠くから見ても近くから見ても異なった良さがあると言われるのですが、どれだけ花がたっぷり咲いても支えきれるような、しっかりした枝が共にあることから、このような花言葉がついたと言われます。

紫陽花のおすすめの贈り方を紹介

紫陽花には「家族」「団らん」のような意味もある反面、「移り気」のような意味も持ち合わせています。

また、花の色によって花言葉が違うので、贈る相手やシーンに合わせてチョイスすると喜ばれます。

花束やアレンジメントの他、育てるのが好きな人であれば鉢植えでプレゼントすると喜ばれるでしょう。

特に白やピンクの紫陽花は結婚式などにも重宝されますので、アレンジメントとして贈るのも素敵です。

切り花で紫陽花を楽しんだ後は、ドライフラワーにするのもおすすめです。

それを使ってアクセサリーなどを作ってプレゼントするのもいいですね。

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