
輪廻転生(りんねてんしょう)とは?
輪廻転生とは、肉体が死を迎え消滅しても、魂は次の新しい生へ生まれ変わる、という考えです。
輪廻とは、生命が無限に転生を繰り返すことを、車輪が回る様子に例えたことが由来と言われています。転生は「てんせい」とも読み、生まれ変わることそのものを意味しています。
輪廻転生は仏教における死生観で、命を繰り返すにあたり、生きているうちに善行を積めば次は良い生を得られ、逆に悪行を積めば次は苦しみの生となる、とされています。
ちなみに、輪廻は仏教の聖地・インドにある「ヴェーダ」という思想や、仏教の聖典である「仏典」の中にも登場する概念です。
輪廻と転生は同じ意味のように思えますが、転生は必ず繰り返されるものではないため、2つ合わせて使われることが一般的です。
目次

仏教における輪廻転生の考え方とは?
仏教では、死生観は宗教の核心を成す教えです。
生命が死後も終わらず、新たな生命として再生され続けるという輪廻転生は、一見喜ばしいことに思えますが、実は仏教ではこの「輪廻転生からの解放=解脱(げだつ)」を目指す、という考え方もあります。
仏教では、人生は楽しいことだけでなく、苦しみ迷うものであると考えられています。その生を繰り返すことは“苦しみに果てがない”、ともいえるのです。
このことを、浄土真宗の宗祖とされる親鸞聖人は「生死の苦海ほとりなし」と述べています。そのため、仏教では輪廻転生の先にあるものこそ極楽浄土であるとし、苦しみの輪廻から抜け出すことを目標としています。
仏教の考え方である六道とは?

六道とは、輪廻転生によって生まれ変わる先の世界は6つある、という考え方です。
6つの世界とは、地獄(じごく)・餓鬼(がき)・畜生(ちくしょう)・修羅(しゅら)・人間(にんげん)・天上(てんじょう)です。
私たち人間は、生まれ変わるというと来世でも人間になれると思いがちですが、仏教ではそのように考えていません。
人間としての生を終えたら、次は上記の6つの世界のいずれかに転生すると考えられています。そのため、「六道輪廻」と言われることもあります。
六道はどれも苦しみの世界とされ、特に地獄、餓鬼、畜生の3つは「三悪道」と呼ばれ、最も苦しむ生であるとされています。
地獄界
地獄界は「三悪道」の1つで、六道の中で最も苦しい世界と言われています。
これまでの生で重ねてきた悪行の罪を償う世界とされ、極度の苦痛と悲惨さで支配されており、その苦しさは言葉では言い表せないとも言われています。
地獄界へは、怒りの心を持つものが堕ちる、と仏教では教えられています。経典には地獄界には八熱地獄や八寒地獄などの数多くの地獄があるとされ、インドのサンスクリット語の「ナラカ」から奈落とも呼ばれています。
餓鬼界
餓鬼界は、飢えによる苦しみを味わう世界で「三悪道」の1つです。
餓鬼とは、飢えと苦しみによって骨と皮だけになり、内臓のあるお腹だけが膨らんだ姿をしている鬼のことです。
餓鬼道では何も飲み食いができず、たとえ食べ物があったとしても、食べる瞬間に青白い炎となって食べることができません。
欲望や嫉妬に満ちている餓鬼道へは欲の心によって堕ちると言われており、人を思いやる心がないと餓鬼になってしまうと教えられています。
畜生界
畜生界は「三悪道」の1つで、犬や猫、馬や牛などの動物の世界です。
動物の世界は基本的に弱肉強食で、弱者のみならず強者であってもいつ命を脅かされるかわからない不安の世界の中で生きていくことになります。
人間界ではペットの存在や動物愛護の考えがあるため、動物もそれなりに愛され大切にされる世界のように思えますが、人間社会の中に生まれるとは限りませんし、食料として飼われる動物もいます。
畜生界では常に不安に苛まれ、他者を重んじる心を持ちません。
また、仏教に触れる機会もないため、救いがない世界とも言われています。
修羅界
修羅界は「阿修羅」という古代インドの鬼人が住まう世界を言います。
阿修羅は非常に好戦的な神のため、修羅界では争いが絶えず、怒りや苦しみ、欲望に満ちているとされています。
壮絶な争いの場のことを修羅場と言いますが、その由来は阿修羅が激しい戦いを行った場所からきていると言われています。
戦いに明け暮れ、他者を倒すことでしか満足ができない世界で、他人より自分が優れていると思えば、慢心して油断したりします。
仏教ではこうした考えを煩悩の1つとしています。
人間界
人間界は、私たち人間が生きている世界です。
喜怒哀楽の感情を持ち、楽しさや喜びだけでなく、苦しみや悲しみも感じる世界ですが、仏教の教えを学べる唯一の世界でもあります。
人間界に生きているうちでしか輪廻転生から逃れる術を学ぶことができないと言われており、悟りを得る機会があるとも言われています。
人間界に生まれるのは稀で、「不殺生戒(殺生をしない)・不偸盗戒(窃盗をしない)・不邪淫戒(不貞を働かない)・不妄語戒(嘘をつかない)・不飲酒戒(お酒を飲まない)」の五戒を守り続けた者が人間界に生まれることができるとされています。
天上界
天上界は、六道の中で最も良い世界で、一番苦しみが少なく、楽しみの多い世界とされています。
人間よりも秀でた存在である天人が住まう世界で、この世界に生まれるには、五戒はもちろんのこと、十善(不殺生・不偸盗・不邪淫・不妄語・不綺語・不悪口・不両舌・不貪欲・不瞋恚・不邪見)を行わなければならないと言われています。
ただ、天上界は極楽浄土ではないため、迷いや苦しみが全くないわけではありません。また、永遠の命ではないので、やがて生を終えたあとに、それまでの行いによって六道のいずれかの世界に生まれ変わります。
次に生まれる世界を決める引業とは?
「引業(いんごう)」とは、生前に行った悪行を指します。「引」は行いそのものを指し、「業」は報いの全体をけん引するという意味で、カルマとも呼ばれます。
つまり、引業は輪廻転生において因果応報の法則を指すもので、来世の生まれ変わり先を決定する要素といえます。
よくある死生観の1つに、死ぬと閻魔大王のもとへ行って天国行きか地獄行きかを決められるというものがありますが、それは引業からきたものです。
また、引業以外のすべての業のことを「満業(まんごう)」と言い、引業によって生まれる世界が決まったら、満業によって生まれる容姿や性別、能力、生家の貧富が決まると言われています。
再び人間に生まれるには?

再び人間に生まれるには、前述したように、五戒という戒律を守り続ける必要があります。殺生は魚や肉を食べることも含まれますので、ヴィーガンの方以外は戒律を破ってしまっていることになります。
そのため、お釈迦様は涅槃経で「人趣に生まるるものは、爪の上の土のごとし(人間に生れる人は爪の上の土のように少ない)」と説いています。
それだけ再び人間に生まれるのは難しいことなので、仏教の教えに触れられる人間界に生まれた今、戒律に気づき、これからの生において五戒を守り続け、悪行を重ねずに生きていくことが大切といえます。
輪廻転生の世界から離れるには?
輪廻転生は因果応報の世界です。つまり、生を繰り返すのは、何か原因があるからだといえます。
迷いや苦しみ、成長が足りていないことはないでしょうか? 何かに囚われていたり、悟りが拓けていなかったりする場合は、それを解決するために生を繰り返す必要があります。
輪廻転生の原因を突き止め、解決できれば、苦しみから解放され、永遠の平和で幸せな状態=涅槃に到達できると言われています。
物質的な豊かさに恵まれ、ネットという架空空間で人や物と繋がれる現代では、本当の幸せや善悪、精神的な充足、生へのありがたさに気づくことが困難になっています。
仏教の教えを学べる今、まずは自分を省みて、怒り・嫉妬・迷い・苦しみがないか、そしてそれに引っ張られていないか振り返ることが大切です。
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