奴僕宮（ぬぼくきゅう）とは？意味や特徴、他の宮との関係【紫微斗数】

奴僕宮（ぬぼくきゅう）とは？　何がわかる？

紫微斗数の奴僕宮は、顔見知りではあるけれどプライベートな付き合いのない人間関係を見る宮（部屋）で、主に職場の同僚や部下、公的な集まりなどの横の繋がりのある人間関係を示唆します。

なお、身内との関係は兄弟宮、遠方の人脈は遷移宮で見ますが、奴僕宮はちょうどその真ん中ぐらいの距離感の人間関係というイメージです。広い意味では仕事を通じて関わる顧客や取引先も含まれます。

奴僕宮が吉であれば周りの人から助けてもらえる可能性が高く、凶であれば援助が弱い傾向であることがわかりますし、どんな人達が自分の近くに集まるかを見ることもできます。

奴僕宮に配置される14主星の特徴を解説

ここからは、奴僕宮に配置される14主星のそれぞれの特徴について解説していきます。

◆【紫微斗数】14主星一覧

紫微星（しびせい） 天機星（てんきせい） 太陽星（たいようせい） 武曲星（ぶごくせい） 天同星（てんどうせい） 廉貞星（れんていせい） 天府星（てんぷせい） 太陰星（たいいんせい） 貪狼星（どんろうせい） 巨門星（こもんせい） 天相星（てんそうせい） 天梁星（てんりょうせい） 七殺星（しちさつせい） 破軍星（はぐんせい）

奴僕宮に紫微星がある人の特徴

奴僕宮に「帝王の星」と呼ばれる紫微星が位置すると、周りから尊敬される立場になりやすく、主従関係が生まれやすいという傾向があります。

具体的には職場の部下や後輩、同僚であっても自分が上の立場になって周囲を統制するようなイメージです。たとえば、学校なら学級委員やグループのリーダー、職場でも周囲のまとめ役になることが多いです。

ただし、立場が上になることで無意識に高圧的な態度を出してしまいがちでもあるため、謙虚さを忘れないようにしましょう。

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奴僕宮に天機星がある人の特徴

奴僕宮に「参謀の星」と呼ばれる天機星が位置すると、情報通や頭の良い人が周囲に集まる傾向があります。

柔軟性があり周りから好かれやすいタイプで、たくさんの人と関わるコミュニケーション上手ですが、目的や情報交換のために関わるため、広く浅い付き合いになりがちです。

むしろ、プライベートで付き合うような関係になると精神的に気疲れすることが多いです。天機星がある人は、適度な距離感を保つことが円満な人間関係を築くコツになります。

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奴僕宮に太陽星がある人の特徴

奴僕宮に「光明の星」と呼ばれる太陽星が位置すると、明るく賑やかな交友関係を築く傾向があります。

エネルギッシュで面倒見が良く、明るい太陽星の影響を受けて対人関係もオープンで賑やかな傾向が見られます。顔見知り程度の人ともスムーズに人間関係を築くことができます。

尽くされるよりも尽くしたいタイプで何かと周囲の面倒を見ることが多いですが、やりすぎてしまい自分が辛くなることがあります。自己犠牲にならないように注意が必要です。

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奴僕宮に武曲星がある人の特徴

奴僕宮に「将軍の星」と呼ばれる武曲星が位置すると、周りに集まる人達も実力主義で真面目なタイプになる傾向があります。

遊び仲間というよりは、同じ志に向けて努力するチームメイトと関わることが多く、ドライな関係になりやすいです。しかし、信頼関係で結ばれているため、困った時は援助してもらえる可能性も高いです。

ただし、理想が高く、相手にいろいろと求めすぎてプレッシャーを与えてしまうこともあるので気をつけましょう。

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奴僕宮に天同星がある人の特徴

奴僕宮に「幸福と余禄の星」と呼ばれる天同星が位置すると、穏やかで温かな人間関係に恵まれる傾向があります。

それほど親しくない人ともほど良い距離で良好な人間関係を築くことができるコミュニケーション上手。周りに集まる人達も自然と穏やかなタイプが多く、お互いに協力し合える関係を築くことができます。

ただし、相手から甘えられやすく、特に幼馴染みや年下との縁が強いため、損な役回りを負わされてしまうこともあります。

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奴僕宮に廉貞星がある人の特徴

奴僕宮に「戦略の星」と呼ばれる廉貞星が位置すると、合う、合わないがはっきりした人間関係になる傾向があります。

好き嫌いが激しくなりやすく、誰とでも「当たり障りのない関係を築く」というのが苦手。合う人とは深い絆で結ばれ、情熱的な支援者に恵まれる可能性が高いです。一方で、合わないタイプとは徹底的に合わないため、敵を作ったり、トラブルを招いたりすることが多いです。

好き嫌いがはっきりとわかれるタイプといえます。

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奴僕宮に天府星がある人の特徴

奴僕宮に「女帝の星」と呼ばれる天府星が位置すると、グループや組織の中心的な人物になりやすい傾向があります。

上下関係がない交友の中でも自然に兄貴分・姉御肌として慕われるタイプです。組織やグループの中でも、自然にまとめ役として頼りにされることが多いです。人気運も抜群で、安定しているため周りからの援助も期待できます。

一方で周りのために動きすぎてしまい、自分のことが疎かになりやすい面があります。

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奴僕宮に太陰星がある人の特徴

奴僕宮に「陰の星」と呼ばれる太陰星が位置すると、狭いけれど深い絆で結ばれるような人間関係になる傾向があります。

陰のエネルギーが強い太陰星は、オープンな付き合いになると気疲れしてしまうことが多いです。そのため、自然に付き合う人の幅も狭くなり、奴僕宮の示唆する人達との関係も必要最低限になりやすいです。

周囲に集まる人は内向的なタイプとの縁が強く、情的な繋がりが多くなります。少数の人と長く付き合うことになります。

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奴僕宮に貪狼星がある人の特徴

奴僕宮に「悪女の星」と呼ばれる貪狼星が位置すると、たくさんの仲間に恵まれる傾向があります。

派手で個性的な貪狼星の影響を受け、周りに集まる人達もユニークで楽しいタイプになります。付き合うタイプは基本的に遊び仲間で趣味繋がりが多く、様々なジャンルの人々と交流できますが、広く浅い付き合いのため人間関係が軽薄になりやすいところがあります。

また、周囲の人と利害や恋愛絡みのトラブルを招きやすいので注意が必要です。

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奴僕宮に巨門星がある人の特徴

奴僕宮に「口舌の星」と呼ばれる巨門星が位置すると、おしゃべりで議論好きなタイプと縁が深まる傾向になります。

口に関する「巨門星」の影響を受け、周りに集まる人も理屈っぽかったり、おしゃべり好きだったりするタイプが集まりやすくなります。

コミュニケーションが活発なので幅広い交友関係を持つことも可能ですが、言葉の行き違いや誤解が生まれやすい傾向があります。詐欺関連や軽薄な人間関係を招くこともあるので注意しましょう。

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奴僕宮に天相星がある人の特徴

奴僕宮に「調和の星」と呼ばれる天相星が位置すると、上品で礼儀正しいタイプが周囲に集まる傾向があります。

調和を大切にする天相星の影響により、周りに集まる人も穏やかで礼儀正しく、上品な交友関係が生まれやすくなります。特に上流階級や社会的なステータスが高い人達と縁が良好で、そこからの飛躍や支援も期待できます。

ただし、自分の考えをしっかり持っていないと、周りのエネルギーに巻き込まれてしまう可能性があります。

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奴僕宮に天梁星がある人の特徴

奴僕宮に「棟梁の星」と呼ばれる天梁星が位置すると、同年代の友人よりも年上や目上の人と関わることが多くなる傾向があります。

付き合うタイプも正義感が強く、優しい真面目な人たちが多く、困った時には助け合えるなど対人関係は良好です。

また、先生や宗教者など人を導く立場の人と知り合うことも多く、自分自身もその立場となって周りを先導することがあります。遊び仲間は少ないですが、趣味や仕事関連の人脈は幅広くなります。

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奴僕宮に七殺星がある人の特徴

奴僕宮に「戦士の星」と呼ばれる七殺星が位置すると、短期集中型の人間関係を好む傾向があります。

人との距離は近すぎず遠すぎずを好む一匹狼タイプで、群れることを嫌います。深い付き合いになる前に自分から離れていくことが多く、交友関係は幅広いながらも、その場その場で築いた人間関係を長く持ち越すことはありません。

本当に「顔を知っている」程度の関係性が多いです。なお個性的でクセが強いタイプと縁があります。

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奴僕宮に破軍星がある人の特徴

奴僕宮に「破壊と再生の星」と呼ばれる破軍星が位置すると、流動的で変動の多い交友関係を持つ傾向があります。

破軍星の影響により一時的に人が集まり、リーダーとなることはあるのですが、長続きは難しく短期的な関わりで終わってしまいがちです。対人関係も流動的で、時期が変われば周りのいる人も一気に入れ替わることが多いです。

支援者はいますが、こちらも長続きしません。友人と作っては壊し、を繰り返す傾向があります。

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奴僕宮に14主星が入っていない方の特徴は？

奴僕宮に特定の星が入らない場合は、周囲の人に対して無関心、あるいは縁が続かない傾向があります。

人嫌いという訳ではなく、どんな場所でもソツなくコミュニケーションを取ることはできますが、人間関係がとても流動的で、長期的な交友が続かないところがあります。

部下や同僚との関係も、同じ場所にいる時は良好でも、離れてしまうと疎遠になるなど、流動的で落ち着きません。そもそも人付き合いに興味がない、ということもあります。

奴僕宮と他の宮の関係性

奴僕宮は他の十二宮と深い関わりを持っており、他の宮との関係を考慮することが大切です。ここからは、奴僕宮と他の宮との関係性について、解説していきます。

奴僕宮と命宮の関係性

奴僕宮と命宮との関係では、自分と他者（外の人）との関係性やバランスの取り方が見えてきます。命宮は自分自身を、奴僕宮は中間的な人間関係を表します。

命宮が強ければ人間関係を引き寄せるタイプで、奴僕宮が依存的であれば周りの人に巻き込まれる傾向があります。命宮がしっかりしていても、奴僕宮次第では周囲の人間関係で苦労する可能性もあります。

奴僕宮と兄弟宮の関係性

奴僕宮と兄弟宮の関係では、身内とその他の人間関係の傾向が見えてきます。奴僕宮は同僚や部下など身内以外の人間関係を、兄弟宮は兄弟姉妹や友人を表します。

両方の宮を比べることで、どちらと良い関係を結べるのかがわかります。兄弟宮が良ければ身内からの支援を、奴僕宮が良好なら外側からの支援が期待できます。

奴僕宮と夫妻宮の関係性

奴僕宮と夫妻宮の関係では、結婚生活と他人の関わり具合を見ることができます。奴僕宮は身内以外の関わりを、夫妻宮は配偶者や結婚生活を表します。

もし、夫妻宮が強い場合は何よりも家庭を大切にしますし、奴僕宮が強すぎると配偶者との時間より友人や仕事を取る傾向があります。どちらも良好であれば友人と家族ぐるみの交流を持つ可能性が高いです。

奴僕宮と子女宮の関係性

奴僕宮と子女宮との関係では、自分を支えてくれる存在と周りの人間関係を見ることができます。奴僕宮は身内以外の人達を、子女宮は子どもや部下を表しますが、実は「支える」という意味で共通しています。

奴僕宮が弱い場合は、子どもや周囲に対して関心が薄くドライになりがちですが、奴僕宮が強いと子どもや周りを支える立場にまわることが多いです。

奴僕宮と財帛宮の関係性

奴僕宮と財帛宮の関係では、どんな人達とどんな関わり方をしてお金を稼ぐのか、が見えてきます。奴僕宮は周囲の人々を、財帛宮はお金や経済状況、稼ぎ方が表れます。

奴僕宮が良好であれば人間関係に恵まれ、困った時も協力や支援をしてもらえる可能性が高いです。また奴僕宮に有力星があると、人脈に助けられて財が増える機会が多くなると読めます。

奴僕宮と疾厄宮の関係性

奴僕宮と疾厄宮の関係では、他者との関係が健康にどんな影響を与えるか、が見えてきます。奴僕宮は周囲の人間関係を、疾厄宮は健康やストレス耐性、免疫力などを表します。

この宮で周りの人がストレスや病気の原因になるかどうかがわかります。奴僕宮に煩雑な星が多くなると、対人関係のストレスを受けやすく、健康に被害が出る可能性が高まります。

奴僕宮と遷移宮の関係性

奴僕宮と遷移宮の関係では、外での人間関係全般を見ることができます。奴僕宮は部下や同僚など中間的な関係を、遷移宮は遠方や出張、旅先の出会いなど、奴僕宮よりもさらに遠い人間関係を表します。

奴僕宮に強い星がある場合、遠出や遠方に出かけることで良い人脈を得やすくなります。逆に弱いと行動範囲が狭く、交友関係も狭くなりやすいです。

奴僕宮と官禄宮の関係性

奴僕宮と官禄宮の関係では、仕事やキャリアと職場の人間関係の繋がりが見えてきます。奴僕宮は部下や同僚、支援者の有無など、官禄宮は仕事や公に向ける顔を表します。

奴僕宮が強く、官禄宮が弱い場合は、周囲とは良好な人間関係を築けますが、仕事の面はいまいちです。また個人で動くスタイルかチームワークが得意かなども見ることができます。

奴僕宮と田宅宮の関係性

奴僕宮と田宅宮の関係では、住まいや環境と周囲の人間関係が見えてきます。奴僕宮は外の世界の人間関係、田宅宮は家や住まいを表し、人付き合いが家庭に与える影響を見ることができます。

たとえば、奴僕宮が活発であれば、風通しが良く人の出入りが多い家庭環境になりやすいです。また人付き合いはしてもプライベートに介入させないタイプかなど、その人の生活スタイルを見ることもあります。

奴僕宮と福徳宮の関係性

奴僕宮と福徳宮の関係では、心の健康と周囲の関係性を読み取ることができます。奴僕宮は横の繋がりや交流を、福徳宮は精神面や心を表します。

たとえば、奴僕宮と福徳宮が充実している場合、人と関わることで精神的な喜びを得ることができます。しかし、奴僕宮が凶であれば人付き合いがストレスの原因になったり、不満の原因になったりすることもあります。

奴僕宮と父母宮の関係性

奴僕宮と父母宮の関係では、上下関係のバランスを見ることができます。奴僕宮は外の世界や平等な人間関係を、父母宮は自分に影響を与えた人物や目上の人、主従関係を表します。

奴僕宮が強く、父母宮が弱い場合は上下関係より横の繋がりを重視する傾向があります。逆に父母宮が強く奴僕宮が弱い場合は、横より縦の関係を頼る人生になります。

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