紫微斗数の副星【天馬星】の特徴・12宮別の解釈を解説

紫微斗数の副星【天馬星】とは？

紫微斗数の副星である「天馬星（てんませい）」は、「移動」や「変化」を表す星です。名前の通り「駆ける馬」を象徴し、人生に活発さ・勢いをもたらす星として知られています。

天馬とは、天上界に住んでいる万物を支配する神「天帝」を乗せる馬のこと。ペガサスのように翼が生えており、空を自由に駆けめぐることができると言われています。

もともと中国では、馬は走るスピードや持久力、生命力の強さから、出世や昇進、行動力を象徴する縁起の良いモチーフとして愛されていました。

そのため、天帝が乗る「天馬」は、より幸運を運ぶ神聖な動物というイメージが強く、広く愛されています。なお、天馬の顔は馬ではなく「龍」になっている場合があります。

天馬星（てんませい）の意味、解釈は？

天馬星は、人生における移動や状況の変化など「物事が動いていく状況」を表します。活動的でエネルギッシュ、スピーディに物事を進めていく非常にパワフルな星です。移動を司る星で、交通の行き来や引っ越し、転職、旅行など「動き」そのものを象徴する吉星です。

しかし、忙しく前に進んでいくため、1ヶ所に落ち着くことができず安定しない部分もあります。また、性格面で天馬星の影響を受けると、行動力はある一方で短気でせっかちな面が表れることが多いです。

天馬星の基本性格は？

天馬星の影響を受ける人は、落ち着きがなく即断即決のせっかちな性格の持ち主です。じっとしているのが苦手で、いつも忙しく動きまわっていたいタイプです。順応性が高く、環境の変化にも物怖じせず飛び込んでいく積極的な性格です。

細かいことをあまり気にせず気さくな性格なので、多くの人から親しまれるでしょう。ただし、短気なところもあり、1人で決めて勝手に行動するなどチームワークを乱すことが少々あります。

また、移動や引っ越し、転職などに縁があるため、幼少の頃から周囲を取り巻く環境の変化を経験する傾向があります。

天馬星の長所・短所は？

天馬星の長所は新しいことにも物怖じせずに飛び込んでいけるところです。独立心が旺盛で1人で行動することに抵抗がありません。新しい環境にも飛び込みますし、変化にもすぐに順応することができるため、どんどん活躍の場を広げることができます。

短所は、気が短く、落ち着きがないところです。待つ必要がある時も我慢できず、勝手に行動してしまう傾向があります。また、とても短気ですぐに結果を求めてしまうため、何かに取り組んでも結果が出ないと他に目移りしてしまい、中途半端になることが少なくありません。

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12宮における天馬星の影響について

紫微斗数における天馬星は、どの12宮に入るかで表れる特徴や運勢傾向が変わります。ここからは、12の宮ごとの天馬星が入った場合の具体的な意味について解説します。

命宮に天馬星が入っている場合の意味は？

命宮は、本人の性格や才能を司ります。ここに天馬星が入ると社会の型にはまらない自由な生き方を好む傾向があります。

思い立ったらすぐに行動に移すタイプで、いつも忙しく動きまわっている印象があります。変化に強く、新しい環境に飛び込んでもすぐに適応することができます。引っ越しや転職が多く、海外で生活する人も多いです。

なかなか安定しませんが、常に新しい環境に身を置くことでチャンスを掴み、開運していくことができます。

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兄弟宮に天馬星が入っている場合の意味は？

兄弟宮は兄弟や幼馴染み、友人などの身近な存在を司ります。ここに天馬星が入ると兄弟や身近な人たちに変化が多くなる傾向があります。

兄弟姉妹との縁が薄く、寮住まいや別居、離婚などの事情で離れて暮らしたり、年齢が離れているなどで家族でもどこか距離を感じたりする関係になる傾向があります。

友人関係も流動的で、コロコロと場に応じて変わっていく傾向です。しかし、幅広い交友関係を築きやすいため、広く浅いながらも人脈に恵まれます。

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夫妻宮に天馬星が入っている場合の意味は？

夫妻宮はパートナーや結婚生活を司ります。ここに天馬星が入ると結婚生活やパートナーとの関係に変化が多くなる傾向があります。

たとえば恋愛をしても短期間で付き合って別れることを繰り返したり、遠距離恋愛で移動が多かったり、あまり落ち着かないことが多いです。結婚しても転勤や引っ越し、別居や単身赴任など家庭環境が変わりやすく、落ち着きません。

しかし、行動的なパートナーを選ぶことで同じ流れに乗ることができます。

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子女宮に天馬星が入っている場合の意味は？

子女宮は子どもや次世代を司ります。ここに天馬星が入ると子どもや次世代との関係で変化が起こったり移動したりすることが多くなります。

子どもに天馬星の影響が現れやすく、エネルギッシュな子どもや自由奔放な子どもに振り回されるなど、慌ただしい生活になる傾向があります。

また転勤や単身赴任、別居、海外留学など子どもと離れて暮らす暗示もありますが、完全に離れる訳ではなく、遠方に住んでも子どもの世話などで移動することが多いです。

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財帛宮に天馬星が入っている場合の意味は？

財帛宮は、流動的な資産を司ります。ここに天馬星が入ると収入源が変化しやすく、お金の流れも流動的になりがちです。

サラリーマンのように毎月決まった収入を得るというより、副業や自営業などで大きく稼ぐ時もあれば収入が少ないなど、お金の流れそのものが流動的です。

しかし、動きのある仕事のほうが稼ぎやすく、ネットや海外貿易など取引に変化が多い仕事で開運しやすいです。貯蓄するよりも投資などで運用していくことで開運が期待できます。

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疾厄宮に天馬星が入っている場合の意味は？

疾厄宮は健康を司ります。ここに天馬星が入ると動きまわることが健康維持に役立つタイプになります。

エネルギッシュで体力があり、移動することが苦になりません。じっとしているよりも、動きまわっているほうが調子良く過ごせます。スポーツで身体を動かしたり、旅行で移動したりすることがストレス解消になります。

逆に環境や生活に変化がなくなるとストレスを感じやすく、それが事故や疲労に繋がる傾向があります。

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遷移宮に天馬星が入っている場合の意味は？

遷移宮は家から外に出た世界を司ります。ここに天馬星が入ると積極的に外の世界に飛び出していくタイプで、新しい環境や変化に強くなります。

社会に飛び出すことで開運していく配置です。転勤や転職が多かったり、海外旅行で各地を転々としたり、生活が流動的で変わりやすい運気ですが、積極的に外の世界に出ることでチャンスを掴みます。

仕事の面でも1ヶ所で働くより、複数を掛け持ちしたり移動が多かったりする仕事のほうが性に合います。

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奴僕宮に天馬星が入っている場合の意味は？

奴僕宮は友人や部下、協力者を司ります。ここに天馬星が入ると部下や後輩との関係が変わりやすい傾向が強くなります。

年下や後輩など職場の人間関係が変わりやすく、親しくなってもすぐに離れることが多いです。しかし、縁が切れる訳ではないため、交流の幅が広がる場合もあります。

後輩では行動的でフットワークが軽いタイプと縁ができやすく、チームを組むことで開運のチャンスが広がります。転職や部署移動などで新しい出会いも期待できます。

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官禄宮に天馬星が入っている場合の意味は？

官禄宮はその人の仕事や目指すキャリアを司ります。ここに天馬星が入ると仕事やキャリア形成で変化が多く、動くことで成功を掴むタイプになります。

デスクワークのように同じ仕事をコツコツと取り組むよりも、営業やサービス業などの変化・刺激の多い仕事を好む傾向があります。また、転職しやすく、仕事の分野も前職と全く違う仕事に就くなどで幅広い仕事を経験することが多いです。

独立、海外勤務と縁があり、動くほどに成功のチャンスを手に入れることができます。

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田宅宮に天馬星が入っている場合の意味は？

田宅宮は不動産など大きな財産を司ります。ここに天馬星が入ると住環境が変わりやすく、財産も流動的になる傾向があります。

引っ越しの回数が多かったり、親やパートナーの転勤で各地を転々としたりするなど、住環境や家庭運が変化しやすい配置です。

家を買っても何かしらの理由で手放す場合が多いので、賃貸や流動的な生活が吉。不動産などの財産も、情勢に合わせて売買や投資を繰り返すことで財産を殖やすことができます。

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福徳宮に天馬星が入っている場合の意味は？

福徳宮は心の安定度を司ります。ここに天馬星が入ると変化を好み、刺激を求めるタイプになります。

新しい物好きで多趣味、いつも心がワクワクすることを求めて動きまわっているイメージです。じっとしているよりも動きまわっているほうが心が安定し、ストレス発散になります。

熱しやすく冷めやすい傾向ですが、心のフットワークが軽いため、何事も気軽に楽しむことができます。幅広い知識や興味により人生を豊かに生きることができます。

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父母宮に天馬星が入っている場合の意味は？

父母宮は自分の父母や目上の人との関係性を司ります。ここに天馬星が入ると親や目上の人との関係が変化しやすい傾向です。

親との関係は良好ですが、距離が生まれやすい配置です。親の転勤や転職により住環境が変わったり、別居や離婚などで物理的な距離ができたり、何かと変化することが多くなります。

なお、自分が親元を離れて独立する暗示もありますが、留学や転職などで援助してもらえたり、目上の人の引き立てを受けられたりする可能性が高いです。

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