ムリガシラー（Mrigashira）の意味・特徴は？【ナクシャトラ】

ムリガシラー（Mrigashira）の意味は？

ムリガシラーとは、インド占星術（ヴェーダ占星術）のおけるナクシャトラの1つで、「鹿の頭」を意味し、探究や探索、好奇心を表します。

月の通り道を表すナクシャトラの5番目にあたり、牡牛座23度20分から双子座6度40分までの範囲がムリガシラー（Mrigashira）にあたります。

ムリガシラーの名前の由来は、鹿を表す「ムリガ」と頭を表す「シラー」がくっついた言葉で、鹿の頭や鹿の角を象徴します。ムリガシラーは月の神を支配しますが、特定の神話はありません。

鹿が敏感に周囲を察知するように、感受性が豊かで繊細な心を持ち、芸術や学び、旅など未知のものに惹かれる傾向があります。その一方で心が安定しにくく、不安や迷いを抱えやすい面もあります。常に何かを追い求める人生となり、愛情や人間関係においても「求める心」が強く表れます。

なお、古い文献では、ムリガシラーを構成する3つの星がアフリカに生息するウシ科の動物を連想させたことから「アンテロープの頭」という意味を持たせたという話もあります。

ナクシャトラ名	ムリガシラー（Mrigashira）
位置	牡牛座23度20分から双子座6度40分
支配星	火星
シンボル	鹿の頭
キーワード	探究心、探索、好奇心

インド占星術・ナクシャトラの解説

ナクシャトラとは、インド占星術における「月の宿」のことを指します。地球から見た月の通り道を27（場合によっては28）分割したもので、それぞれに固有のシンボル・神格・支配惑星が割り当てられています。

西洋占星術が太陽を中心に見るのに対し、インド占星術では「月の動きと性質」を特に重視します。ナクシャトラは天文学で計算される実際の月の位置を使用しているのが特徴で、旧暦を使用する日本の宿曜占星術の起源ともいわれています。

ナクシャトラでは、個人が持っている潜在的な能力や内面、心の状態、そして過去から受け継がれているカルマ（業）のパターンを読み解くことができます。

たとえば、ナクシャトラと星の配置では、その人がどのようなことを感じ、どう行動するのかがわかるため、表面には表れない深い本質を読み解くことができます。

ムリガシラーの基本性格は？

ムリガシラーの人は探究心が高く、好奇心旺盛な性格で、感受性が豊かで繊細な心の持ち主です。知的好奇心が強く、気になることはどこまでも探求していき、必ず自分のものにするという粘り強さがあります。

また、表現力がとても豊かで、自分の気持ちや考えを相手にわかりやすく伝えるのが得意です。話術も得意でおしゃべり好き、周りの人もついつい話に聞き入ってしまうことも多く、場の中心となって活躍することが多いです。

内面は純粋で誠実、やや楽天的で朗らかな性格ですが、人に理想を求めすぎて対人関係がギクシャクすることもあります。しかし、根に持たないタイプで、ケンカをしても次の日にはケロッとしているタイプです。

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ムリガシラーの女性の特徴は？

ムリガシラー生まれの女性は、背が高く細身で、鋭いまなざしと美しい表情を持つタイプです。その姿は洗練されており、人目を惹く魅力を放ちます。

頭の回転が速く、知的で洞察力に優れ、社会福祉や人を助ける分野に関心を抱きやすい傾向があります。一方で、自己主張が強く、自分勝手に映ることもあります。特に口調が鋭くなりやすいため、論争の場では無意識に他人を傷つけてしまうことも。

芸術や美術を愛し、豊かな教養を持つ知的な女性です。富や美食、美しい服や装飾品への欲求が強く、それらを得ることで運気が高まります。知性と美しさ、そして物質的豊かさへの欲望を併せ持つのが、ムリガシラーの女性の特徴です。

ムリガシラーの男性の特徴は？

ムリガシラーの男性は、背が高くすらりとした手足を持ち、がっしりとした体格と端正な雰囲気を兼ね備えています。外見的には血色も良く、人目を惹く魅力を備えていますが、その内面は繊細で複雑です。

誠実で正直な性格を持ち、他人にも同じ姿勢を望みます。ただ、世の中が必ずしもそれに応えてくれるわけではないため、人間関係で悩みや失望を味わいやすいです。

好奇心と独創力に溢れ、状況を見抜く洞察力や勇気を持ちながらも、実際には臆病な一面も隠れています。平等で筋の通った生き方を好み、不正や偏見に強く反発しますが、その真面目さゆえに融通が利かない印象を与えることもあります。

ムリガシラーの恋愛傾向は？

ムリガシラーは恋愛に対して、とても慎重なタイプです。

話し上手で明るく、コミュニケーション上手であるムリガシラーは、男女問わず人に好かれやすく、好意を寄せられることも多いです。しかし、ムリガシラーは恋愛に関しては奥手で、恋愛となると途端に不器用になってしまいます。

好きな人ができても気軽に話しかけることができなかったり、相手を意識しすぎて極端な態度に出てしまったり、恋愛となると気持ちや態度のコントロールがスムーズにできなくなるところがあります。

ただ、交際が始まれば、リラックスして接することができるため、持ち前の魅力を発揮することができます。気まぐれな一面が出やすいですが、新鮮で楽しい交際を楽しむことができます。

ムリガシラーの結婚運は？

ムリガシラーは恋愛に慎重なぶん、結婚運は安定しています。信頼関係を大切にするため、恋愛相手とそのまま結婚に至る場合が多いです。

なお、結婚後も仕事や趣味、友人との交流なども控えることなく、家庭との両立を目指すタイプです。アドバイスをするのが好きなので、パートナーに助言しながら共に家庭を盛り上げていきます。

明るく開放的、適度に楽天的なので、風通しが良く楽しい家庭を築くことができます。ただし、気まぐれな行動で家族を振り回すことがあるので自分勝手な行動は控えましょう。

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ムリガシラーの仕事運・適職は？

頭の回転が速く博識なムリガシラーは、人にアドバイスする仕事や人と接する仕事に適性があります。

要領が良く、どんな仕事でも才能を発揮することができますが、特に知的分野で人と接する仕事に適性があります。たとえば、教師や講師、学者など教育の分野や、研究・開発でも探求心を活かすことができます。

また、物事の本質を見抜き、他人に対して的確なアドバイスができるため、金融や人事コンサルタント、カウンセラーなども良いでしょう。コミュニケーション能力も高いため、サービス業も適職です。

仕事ぶりは真面目で誠実、向上心が高く、知識の吸収を怠らないため、最前線で活躍することができます。

ムリガシラーと相性の良いナクシャトラは？

ここからは、ムリガシラーと相性の良いナクシャトラについて解説していきます。

「ムリガシラー」と「ローヒニー」の相性は？

好奇心が旺盛なムリガシラーと、快楽主義タイプのローヒニーは、遊び仲間として最高の相性です。

どちらもノリが良く、楽しい時間を存分に楽しめる関係です。ムリガシラーは人に指示を与えることが得意で、ローヒニーは指示を出してもらうことを好みます。役割分担がはっきりしているため、衝突することなく協力し合えます。

「ムリガシラー」と「ハスタ」の相性は？

探求心が強いムリガシラーと、完璧さを求めるハスタは、意気投合して付き合える関係です。

好奇心旺盛で人との関係を大切にするムリガシラーと、真面目で感受性が豊かなハスタは、お互いに頼り合える関係です。ハスタは完璧主義なところがありますが、ムリガシラーが的確なアドバイスでハスタをサポートすることができます。

「ムリガシラー」と「アールドラー」の相性は？

好奇心が旺盛なムリガシラーと、何をしでかすかわからないアールドラーは、正反対のようで、実は不思議とウマが合う相性です。

アールドラーは自由で気まぐれ、良くも悪くも極端な傾向がありますが、その予測がつかない一面がムリガシラーの心を刺激します。ムリガシラーがサポートする形で付き合っていくケースが多いです。

「ムリガシラー」と「ウッタラパッドゥラ」の相性は？

コミュニケーション上手のムリガシラーと、献身的で奉仕の精神溢れるウッタラパッドゥラは、調和的な関係を保てる相性です。

実はどちらも感受性が豊かで直感的なところがあり、そこが共感し合えるポイントになります。なお、ムリガシラーはやや気まぐれなところがありますが、ウッタラパッドゥラは大きな包容力で包み込んでくれるはずです。

「ムリガシラー」と「ウッタラパルグニ」の相性は？

対人関係力に優れたムリガシラーと、温厚で誠実なウッタラパルグニは、とても良いバランスを築ける相性です。

ムリガシラーの好奇心旺盛でフットワークの軽い一面を、ウッタラパルグニは穏やかな心と安定感で受け止めてくれます。両者ともに人間関係を大切にする性質があり、自然とお互いを尊重し合える関係が生まれます。

ムリガシラーと相性の悪いナクシャトラは？

ここからは、ムリガシラーと相性の悪いナクシャトラについて解説していきます。

「ムリガシラー」と「シャタビシャ」の相性は？

アドバイス好きなムリガシラーと、敵に対しては厳しいシャタビシャは、価値観や意見が対立しやすい相性です。

自由を好むシャタビシャは、相手からアレコレ指示されることが大嫌いです。良かれと思ってムリガシラーが伝えたアドバイスに対し、猛然と反発する恐れがあります。どちらも言語能力に長けているため、ケンカが始まるとなかなか収まらないです。

「ムリガシラー」と「チトラー」の相性は？

知的好奇心が強く博識なムリガシラーと、センスで我が道を進むチトラーは、価値観が合わず仲良くなりにくい相性です。

ムリガシラーは情報を整理するのが得意で勉強熱心です。対してチトラーは感覚重視なところがあり、アイデアや直感に頼る傾向があります。価値観が正反対なので、特に仕事の進め方ではわかり合えないところが多いです。

「ムリガシラー」と「プールヴァアシャダ」の相性は？

楽観的なムリガシラーと、完璧主義なプールヴァアシャダは、友人関係ならまだ良いですが、仕事では衝突しやすい相性です。

ムリガシラーは賢く失敗も少ないのですが、プールヴァアシャダの完璧主義はムリガシラーを上回ります。一緒に仕事をしていると方針や価値観の違いでぶつかることが多く、一緒にいるとお互いに疲れてしまいます。

「ムリガシラー」と「バラニー」の相性は？

探求心が強いムリガシラーと、目的意識がはっきりしているバラニーは、似ているところもありますが、反発しやすい相性です。

バラニーは仲間思いですが、自分がリーダーとなって行動することを好むため、他人からのアドバイスを求めていません。しかし、ムリガシラーは何かと口を出してしまい、うざがられてしまいがち。険悪な雰囲気になることがあります。

「ムリガシラー」と「プシャ」の相性は？

欲求に忠実なムリガシラーと、忍耐強く取り組むプシャは、支え合うこともできますが、次第に疲れてしまう相性です。

ムリガシラーは好奇心が旺盛で好きなことを探求したいタイプですが、プシャは自分のことより周りのために尽くすことが喜びに繋がるタイプです。価値観や求めることが違うため、意見が合いません。一緒にいるとどちらかが我慢することになります。

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「ムリガシラー」ナクシャトラの惑星配列での解釈

ムリガシラーは、5番目に位置するナクシャトラです。牡牛座23度20分から双子座6度40分までの範囲を指し、4つの区分（デーク）に分かれます。惑星がどのデークにあるかで解釈が変わります。

太陽がムリガシラーにある場合の特徴は？

月がムリガシラーにある場合の特徴は？

火星がムリガシラーにある場合の特徴は？

水星がムリガシラーにある場合の特徴は？

木星がムリガシラーにある場合の特徴は？

金星がムリガシラーにある場合の特徴は？

土星がムリガシラーにある場合の特徴は？

ラーフがムリガシラーにある場合の特徴は？

ケートゥがムリガシラーにある場合の特徴は？