ハスタ（Hasta）の意味・特徴は？【ナクシャトラ】

ハスタ（Hasta）の意味は？

ハスタとは、インド占星術（ヴェーダ占星術）のおけるナクシャトラの1つで、「手」を意味し、“掴む力・形にする力” を象徴しています。

月の通り道を表すナクシャトラの13番目にあたり、乙女座10度から乙女座23度20分までの範囲がハスタ（Hasta）にあたります。

支配星は月で、守護神は創造と秩序を司るアーディティヤ（Aditya）、シンボルは手です。

現実を動かす行動力に優れ、周囲に活力を与える存在ですが、支配星である月の影響もあって、感受性が高く柔軟な一面も持ち合わせています。明るくていつも前向きな気質が人を惹きつけ、その行動力で現実的な成果を次々に生み出す力を秘めています。

「手＝創造と秩序をもたらす力」のため、形あるものを生み出し、整え、秩序を築く力を持ち、現実化していけるナクシャトラとされています。

ナクシャトラ名	ハスタ（Hasta）
位置	乙女座10度から23度20分
支配星	月
シンボル	手
キーワード	掴む力・形にする力

インド占星術・ナクシャトラの解説

ナクシャトラとは、インド占星術における「月の宿」のことを指します。地球から見た月の通り道を27（場合によっては28）分割したもので、それぞれに固有のシンボル・神格・支配惑星が割り当てられています。

西洋占星術が太陽を中心に見るのに対し、インド占星術では「月の動きと性質」を特に重視します。ナクシャトラは天文学で計算される実際の月の位置を使用しているのが特徴で、旧暦を使用する日本の宿曜占星術の起源ともいわれています。

ナクシャトラでは、個人が持っている潜在的な能力や内面、心の状態、そして過去から受け継がれているカルマ（業）のパターンを読み解くことができます。

たとえば、ナクシャトラと星の配置では、その人がどのようなことを感じ、どう行動するのかがわかるため、表面には表れない深い本質を読み解くことができます。

ハスタの基本性格は？

ハスタは、真面目さと感受性の豊かさを併せ持つ実直な性格の持ち主です。

手先の器用さとたゆまぬ努力で、多彩な才能を着実に開花させる力を持っています。何かを生み出すよりも、すでにあるものをさらに洗練させ、より良い形で世に送り出すことに長けているのも特徴です。

完璧さを追求する傾向が強く、上辺だけの評価には納得もしませんし、心も動かされません。律儀で自己管理能力が高く、自身の努力によって成功を掴み取っていく人です。

他人に教え、育てていく能力が高いうえに、生き方そのものが周囲や後進に影響を与えていきます。ただし、運を頼りにせずに努力で成功していくことから、自分はもちろん、他人にも厳しくなりがちです。

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ハスタの女性の特徴は？

ハスタ生まれの女性は、しなやかで魅力的な雰囲気を持つ人です。全体的に柔らかく優雅な体つきをしています。表情にも品があり、自然と人を惹きつける魅力を放ちます。

性格は一見穏やかで内気に見えますが、内には強い意志を秘めています。年上を敬い、礼儀正しいものの、他人に従属するような生き方は好まず、自立した女性としての誇りを持っています。自分の考えをはっきりと主張するタイプで、その姿勢が時に摩擦を生むこともあります。しかし、彼女の意見は芯が通っており、正義感からの発言なのです。

柔軟さを身につけ、自分の主張を少し抑えることができれば、彼女は豊かな愛情と幸福を得られます。知的で直感力に優れたハスタの女性は、自分らしい生き方を貫きながらも、人々に愛される存在となります。

ハスタの男性の特徴は？

ハスタ生まれの男性は、背が高くがっしりとした体格です。外見には落ち着きがあり、穏やかな笑顔が印象的です。その笑顔には人を惹きつける魅力があり、多くの人が彼のそばを離れたくなくなります。

性格は誠実で思いやりがあり、見返りを求めずとも他人を助ける優しさを備えています。しかし、理想が高く、正義感が強いために、他人との対立や批判を招くことも少なくありません。

運勢は波乱に富み、成功と失敗が極端に入れ替わる傾向があります。どんな状況でも努力を惜しまず、真面目に仕事に取り組む姿勢は評価されますが、思わぬ試練に直面することも。しかし、最終的には周りからの助けを得ながら、再び立ち上がる強さを持つ人物です。

ハスタの恋愛傾向は？

ハスタは、恋愛に対しても誠実に向き合うタイプです。

その場のノリや軽い気持ちで恋愛に走ることは少なく、自分が「この人ならば信頼できる」と見極めた相手とじっくりと絆を育むことを望みます。感受性が豊かで細やかな気配りができるため、相手にとって安心感を与える存在となります。

その一方で完璧主義な面があり、恋愛に対しても理想が高く、妥協を良しとしません。そのため、相手の言動に敏感に反応しやすく、多くを求めすぎることもあります。相手との信頼関係が崩れるとさっと心を閉ざしてしまいがちです。

情熱的に燃え上がるよりも、末永く続くような堅実で穏やかな愛情を育んでいける関係を望んでいます。

ハスタの結婚運は？

ハスタは、家庭に対しても正面から常に誠実に向き合っていきます。

恋愛＝結婚というタイプのため、恋愛中と変わらず結婚後もパートナーや家族を第一に考え、安定した生活を築こうと努力します。

たとえ家庭内でトラブルが起きたとしても、投げ出すこともなく、持ち前の責任感と粘り強さで乗り越える力があります。

パートナーとの関係を大切にすることで、穏やかで満ち足りた結婚生活を送ることができます。良好な関係を築くことがパートナーの心身にも良い影響を与え、長寿や健康を支える力になるとも言われています。

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ハスタの仕事運・適職は？

ハスタは、実務能力と誠実さを兼ね備え、裁量のある立場でこそ力を最大限に発揮できるタイプです。

細やかな気配りと的確な判断力を持ち、与えられた業務を着実にこなすだけでなく、全体を見渡して的確に場を動かしていく能力も高いです。誰かの下で働くよりも、自分が上に立ったほうが成功を掴みやすいといえます。コツコツ下積みも得意なので、そこから引き立てを得られることも多いです。

また、オールラウンドな知識と分析力を活かし、争いやトラブルの仲裁・解決にも強みを発揮できます。

自分の裁量で物事を動かせるリーダーや管理職、コンサルタントはもちろん、細やかで広範囲にわたる気配りが必要になる教育、医療関係などにも向いています。

ハスタと相性の良いナクシャトラは？

ここからは、ハスタと相性の良いナクシャトラについて解説していきます。

「ハスタ」と「プールヴァアシャダ」の相性は？

ハスタとプールヴァアシャダは、行動力と誠実さがうまくかみ合う好相性です。

ハスタの堅実さと冷静さは、プールヴァアシャダの情熱と積極性を受け止め、うまく支えることができます。お互いの強みを消すことなく、上手に活かし合うことができるために、お互いになくてはならない存在と感じるようになりやすく、強い信頼が築けます。

「ハスタ」と「プシャ」の相性は？

ハスタとプシャは、穏やかさと誠実さが調和するとても良い相性です。

ハスタの繊細な部分をプシャが優しく包み込んでくれるので、一緒にいるだけで不思議なほどの安心感と温かさを覚えます。どちらも思いやりが深く、安定した関係を大切にするタイプなので、深い部分で理解し合うことができ、自然と信頼関係が育ちます。

「ハスタ」と「スワティ」の相性は？

ハスタとスワティは、軽やかさと堅実さがうまく響き合う相性です。

スワティの自由で柔軟な姿勢は、真面目なハスタから明るさを引き出し、ハスタの落ち着きと堅実さがスワティに安心をもたらします。異なる性質であるがゆえにお互いを補い合えるので、価値観も性格も異なるのになぜか一緒にいると心地良いと感じられる関係です。

「ハスタ」と「アヌラダ」の相性は？

ハスタとアヌラダは、誠実さと優しさが調和する、とても良い相性です。

ハスタの堅実さはアヌラダに安心感を与え、アヌラダの思いやりはハスタの繊細さをそっと包み込みます。お互いを気づかい合いながら、支え合うことができる組み合わせです。どちらも人間関係を大切にするタイプで、信頼を軸にした穏やかな関係を築けます。

「ハスタ」と「ウッタラパッドゥラ」の相性は？

ハスタとウッタラパッドゥラは、自然とお互いの心がわかってしまう相性です。

ウッタラパッドゥラの包容力がハスタの繊細さを癒やし、ハスタの実直さはウッタラパッドゥラに安心を与え、繊細なハスタはウッタラパッドゥラの包容力に癒やされます。どちらも誠実で穏やかな性質を持つことから、穏やかな関係を育むことができます。

ハスタと相性の悪いナクシャトラは？

ここからは、ハスタと相性の悪いナクシャトラについて解説していきます。

「ハスタ」と「シャタビシャ」の相性は？

ハスタとシャタビシャは、価値観の違いが顕著になりやすい相性です。

ハスタが秩序と誠実さに重きを置く一方で、シャタビシャは自由や独立を大切にするため、考え方の方向性がずれやすくなっています。それぞれ「自分が正しい」と主張し始めると後に引かないので、一度距離ができるとそのまま関係が冷え込みやすいです。

「ハスタ」と「アシュヴィニー」の相性は？

ハスタとアシュヴィニーは、テンポが合いにくい相性です。

ハスタは慎重で秩序を重んじることを好みますが、アシュヴィニーは自由で勢いのあるタイプと、性格やペースが異なることから何かとすれ違いが起きやすくなっています。ハスタにはアシュヴィニーに「落ち着きがない」と感じ、反対にアシュヴィニーにはハスタに「面白みがない」と感じます。

「ハスタ」と「ジェシュタ」の相性は？

ハスタとジェシュタは、対立しやすい相性です。

どちらも責任感と意志が強く、自分の考えをしっかり持っているため、主導権を巡って対立しやすい傾向があります。また、プライドの高さも似ていることから、双方一歩も引かないということもしばしば起こります。お互いの妥協点を探ることで関係性の改善を図ることができます。

「ハスタ」と「ムーラ」の相性は？

ハスタとムーラは、なかなか理解し合えない相性です。

価値観や考え方の方向性が大きく異なるため、何かと衝突しやすくなっています。ハスタの堅実で秩序を重んじる性質と、ムーラの上辺だけにとらわれず本質を大切にする率直さはうまくかみ合いません。相手が何を考えているのかを理解するのに時間がかかる組み合わせです。

「ハスタ」と「マガー」の相性は？

ハスタとマガーは、価値観の違いが原因でぶつかりやすい相性です。

ハスタは秩序を大切にし、常に誠実であることを求めますが、マガーはプライドが高く主導権を握ることに重きを置くために、大切にしたいものを巡って意見の衝突が起きやすい傾向があります。ハスタにはマガーが高圧的に感じられるため、自然と足が遠のいてしまいます。

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「ハスタ」ナクシャトラの惑星配列での解釈

ハスタは、13番目に位置するナクシャトラです。乙女座10度から乙女座23度20分までの範囲を指し、4つの区分（デーク）に分かれます。惑星がどのデークにあるかで解釈が変わります。

太陽がハスタにある場合の特徴は？

月がハスタにある場合の特徴は？

火星がハスタにある場合の特徴は？

水星がハスタにある場合の特徴は？

木星がハスタにある場合の特徴は？

金星がハスタにある場合の特徴は？

土星がハスタにある場合の特徴は？

ラーフがハスタにある場合の特徴は？

ケートゥがハスタにある場合の特徴は？