ISTP(巨匠)の性格とは?特徴や強み・弱み、適職や相性を解説

ISTP(巨匠)とは?

ISTP(巨匠)とは、MBTI診断における16の性格タイプの1つで、内向型(Introversion)、感覚型(Sensing)、思考型(Thinking)、知覚型(Perceiving)の特徴を持つ性格タイプです。

好奇心旺盛で行動力がある一方、慎重に物事を進めるため正確性があり、合理的な思考で現実的な判断を下すのが得意です。

常に冷静でありながらも興味があることに対しては貪欲に理解やスキルを深めるため、専門的な知識や技術の習得が得意な職人タイプといえます。

また、長期的な集中力に欠けることや、他者に寄り添うことが苦手な面があります。

ISTP型の2つのタイプ「ISTP-A」「ISTP-T」とは?

ISTPは、さらにISTP-AとISTP-Tの2つのタイプに分類されます。A(Assertive)は自己主張を指し、T(Turbulent)は慎重さを指します。

ISTP-Aは自己肯定感が高く、一貫性を持って物事を進めるタイプです。自分の能力に自信を持っているため、自分の意見をしっかり持っており、またストレス耐性も強いのが特徴です。感情の起伏が少ないため、トラブル時も落ち着いて対処できます。

ISTP-Tは変化に対する柔軟性が高く、好奇心旺盛でリスクを冒しても挑戦する意欲的なタイプです。行動力はありますが、情緒が豊かな半面、自己疑念を持ちやすいところがあります。ストレス耐性も低く、人間関係の良し悪しに言動が影響されやすいです。

ISTP(巨匠)の性格は?

ISTP(巨匠)は手先が器用で高いスキルを持ち、また寡黙でクールな性格なため、まさに「巨匠」と呼ばれるにふさわしいタイプです。

好奇心旺盛で独立心が強く、失敗を恐れずに果敢に物事にチャレンジする行動力があります。また、知識欲も高く、自分が興味を持ったことに強い向上心を見せます。

とはいえ無鉄砲に行動することはなく、情報や状況を冷静に分析して確実な手段で目標を達成します。そのため、突発的なトラブルの対処がうまく、状況に応じて柔軟に思考し、臨機応変に対応することが得意です。

一方で、内向的な性格のため、人付き合いは苦手な傾向があります。自分の気持ちをうまく言葉にできず、人知れずストレスを溜め込んでしまいます。

また、細かいことに気がつきやすいため、繊細で傷つきやすいところがあります。

ISTP(巨匠)の特徴は?

ISTP(巨匠)は、内向型(Introversion)、感覚型(Sensing)、思考型(Thinking)、知覚型(Perceiving)の特徴を持っています。

  • 内向型(Introversion)
  • 感情や意志を内に秘める傾向があり、自分の時間や世界観を大切にするタイプ。心の内で生まれる気持ちからエネルギーを得るところがあります。

  • 感覚型(Sensing)
  • 抽象的な情報よりも、事実そのものや経験から得られた情報を重視するタイプ。1つ1つコツコツと情報と成果を積み上げて結論を出します。

  • 思考型(Thinking)
  • 感情に左右されず、客観的・論理的に物事を分析して結論を出すタイプ。

  • 知覚型(Perceiving)
  • 状況をありのままに受け入れ、臨機応変に対応するタイプ。

ISTP(巨匠)の強みは?

ここからは、ISTP(巨匠)の3つの強みを解説していきます。

  • スキルの習得
  • ISTP(巨匠)は、好奇心旺盛で知識欲が強く、気になったことはすぐに調べたり、実際に経験してみたりします。自分の興味が向いた分野をとことん極めようとするところがあるため、専門的な知識やスキルを身につけるのが得意です。「巨匠」と言われるように、専門スキルを身につけて職人やその分野のプロとして活躍している人が多いです。

  • 状況を客観的に分析して解決策を出す
  • ISTP(巨匠)は常に冷静で、現実的な視点で物事をとらえたり、論理的な思考で物事を判断したりする傾向があります。感情の起伏があまりないため、大事な場面でも感情に左右されずに論理的に決断を下します。そのため、トラブル時の対応がとてもうまく、困難な問題が生じても慌てずに状況を客観的に分析し、最適解の解決策を考え出すことができます。

  • 物作り
  • ISTP(巨匠)は、気になったことはすみずみまで調べ、さらに培った知識を使って実際に自分の手でやってみたいという知識欲と行動力を兼ね備えたタイプです。そのため技術の習得が得意なので、物作りに向いています。また、課題に対して現実的な解決策を見つけるのが得意なので、複雑なものを創り上げたり、突然故障した機械を修理したりする能力も高いです。

ISTP(巨匠)の弱みは?

ここからは、ISTP(巨匠)の3つの弱みを解説していきます。

  • 感情表現とコミュニケーション
  • ISTP(巨匠)は常に冷静で感情の起伏がなく安定しているため、周囲の人から見ると無表情でつまらなそうに見えたり、怒っているように見えたりして誤解されることが多々あります。さらに、内省的な性格のため感情を内に秘める傾向があります。どちらかというと1人の時間を好み、自分からは積極的に他人と絡まず大人しくしているため、冷たい人間だと思われることがしばしばあります。

  • 集団行動
  • ISTP(巨匠)は内向的なタイプで自分1人の時間を大切にしているため、大勢の人と過ごすことがあまり好きではありません。また、人より細かいことに気づく繊細さがあるため、接する人が多いと、傷ついたり、ストレスを抱えやすかったりする傾向があります。そのため、イベントや行事に参加して集団行動をしたり、ショッピングモールなどの人の多い所に行ったりするとドッと疲れを感じてしまいます。

  • 他人に束縛されること
  • ISTP(巨匠)は自立心が強いため、他人に縛られず、自分のペースで物事を進めることを好みます。実務能力に優れているためタスク処理は得意ですが、周りに合わせて対応したり、行動を制限されたりと、大きなストレスを感じて疲弊してしまいます。ISTP(巨匠)は内省的なパワーを秘めているため、個人のペースで物事を進めたほうが能力を発揮できます。

ISTP(巨匠)の恋愛・結婚傾向は?

ISTP(巨匠)は冷静沈着で感情が表に出ないため、一見クールに見られがちですが、実は恋愛には情熱的なタイプです。一度好きになったらとことん愛情を注ぎ、相手に一途に尽くします。

恋愛に関しては感情が優先で、好きなればスペックや容姿、性格などを気にしないので好きになるタイプがバラバラになる傾向があります。

ただし内向的な性格のため、心を開くまでには人よりも時間がかかります。そのぶん一度打ち解けると、とことん仲良くなり、深い関係を築きます。

基本的には一匹狼なタイプのため、大事な自分の時間や価値観を犠牲にしてまでは恋愛をしたり、結婚をしたりはしません。

結婚願望も強くないため、良いパートナーと巡り合わなければ独り身でも構わないと考えるタイプです。

ISTP(巨匠)の仕事傾向は?

ISTP(巨匠)は、持ち前の論理的思考や、客観的な視点で状況を把握する観察力を活かす働き方が向いています。

また、ロジックを分析するの得意なため問題解決能力が高く、急なトラブルにも冷静に対処できます。さらに目標達成に向けて現実的な方法で着実に進んでいけるため、職場で重宝されるタイプです。

ただ、内省的なところがあり他人に縛られるのを嫌うため、自分のペースで仕事ができる自由度の高い環境だと伸び伸びと能力を発揮できます。

ISTP(巨匠)の適職は?

合理的な思考と強い知識欲を持つISTP(巨匠)は、専門的な知識やスキルが求められる技術的な仕事で活躍できます。

例えば、プログラマーやエンジニア、WEBデザイナーなどの最先端技術を用いて試行錯誤するIT系の仕事や、自分の手を動かしながら改良・修理していく整備士や建築士などに適性があります。

また、感情に流されず論理的な思考と客観的な視点で状況を把握する力を活かせる裁判官などの法務関係の仕事にも向いてます。

ISTP(巨匠)の人間関係は?

ISTP(巨匠)は内省的な部分が強いため、自身の感情表現が乏しいところがあります。自己主張が苦手で交流には消極的なため、誤解を受けることがしばしばあり、初対面の人からはとっつきにくい人と思われがちです。

また、日本では学校でも職場でも集団行動を強いられることが多いため、独自の思考と強い独立心を持つISTP(巨匠)にとっては生きづらさを感じる場面が多々あります。

ただ、冷静に状況を把握する力が優れているので、他人の意見を忖度なく聞き入れ、公平に対応することができます。心を開くまでには時間がかかりますが、打ち解けた人とは深い付き合いができます。

ISTP(巨匠)と相性が良いタイプは?

ISTP(巨匠)と相性の良いタイプは【ENFP(運動家)】【INFJ(提唱者)】【INTP(論理学者)】です。それぞれの相性を解説していきます。

ISTP(巨匠)とENFP(運動家)の相性は?

ISTP(巨匠)とENFP(運動家)は、ストレスなく付き合える相性です。

内向的な性格のISTPと、外向的な性格のENFPは性質が真逆ですが、ENFPは他人の気持ちを察するのがうまく、言葉数が少ないISTPの気持ちも敏感にくみ取ってくれるので、対人関係でストレスを感じやすいISTPが気を許せる、数少ない相手がENFPです。

ISTP(巨匠)とINFJ(提唱者)の相性は?

ISTP(巨匠)とINFJ(提唱者)は、リーダーと補佐役で支え合える相性です。

どちらも内向的な性格かつ観察力に優れているため、話が合いやすく、相性は抜群

またINFJは思いやりがあり、他人のニーズを察知する能力に長けているため、独立心が強く我が道を進んでいくISTPをうまくサポートして支えていくことができます。

ISTP(巨匠)とINTP(論理学者)の相性は?

ISTP(巨匠)とINTP(論理学者)は、仕事でもプライベートでも理想の関係が築ける相性です。

どちらも内向的で1人でいることが好きなタイプのため、お互いのパーソナルスペースやペースを乱すことなく、最適な距離感を保つことができます。

そのため、結果的に長い付き合いになりやすく、仕事のパートナーとしても友人としても良好な関係が築けます

ISTP(巨匠)と相性が悪いタイプは?

ISTP(巨匠)と相性の悪いタイプは【ENFJ(主人公)】【ISTJ(管理者)】【ENTP(討論者)】です。それぞれの相性を解説していきます。

ISTP(巨匠)とENFJ(主人公)の相性は?

ISTP(巨匠)とENFJ(主人公)は、一方的な関係になりやすい相性です。

内向的で1人の時間を大切にするISTPに対し、ENFJは外向的な性格で他人と関わることが大好きなタイプ。

ENFJはISTPと仲良くしたいと頑張りますが、過干渉されたくないISTPにとってはありがた迷惑に感じてしまうことが多いでしょう。

ISTP(巨匠)とISTJ(管理者)の相性は?

ISTP(巨匠)とISTJ(管理者)は、ルールを巡って衝突しやすい相性です。

ISTJは厳格な性格で、秩序を重んじるあまりに決められたルールを自分だけでなく他人にも守ってもらいたい思いが強いタイプ。

対してISTPは独立心が強く、自分のペースで進んでいきたいタイプのため、ISTJとは衝突することが多いといえます。

ISTP(巨匠)とENTP(討論者)の相性は?

ISTP(巨匠)とENTP(討論者)は、真逆の性格のためギクシャクしやすい相性です。

ISTPはコミュニケーションが苦手で人との関わりには消極的なのに対し、ENTPは外向的な性格で周りを巻き込んで物事を進めていきたいタイプ。

ENTPは良かれと思ってISTPにも積極的に関わろうとしますが、ISTPはストレスに感じやすいでしょう。

ISTP(巨匠)タイプは、常に寡黙で冷静沈着、器用で高いスキルを持つ

それでは最後に、ISTP(巨匠)の特徴をまとめて、ご紹介します。

  • 好奇心が強く、物事に果敢にチャレンジする
  • 知識欲が強く、気になったことはとことん調べる
  • 客観的な視点で状況を分析し、現実的な解決策を講じるのが得意
  • 内向的な性格で、感情が顔に出づらい
  • 束縛を嫌い、自由を求める
  • 感情表現が苦手なため、冷たい人と誤解されやすい
  • 自分の時間が大切で、それを崩すくらいなら独り身を選ぶタイプ
  • 専門的な知識やスキルが求められる技術的な仕事で活躍

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