中国五経の一つである「易経(易占い)」は【陰】・【陽】を組み合わせた『六十四卦』を用いて鑑定を行います。
今回は『六十四卦』の中から「21.火雷噬嗑(からいぜいごう)」について、詳しく解説していきます。
火雷噬嗑(からいぜいごう)の意味をわかりやすく解説!
山の下に雷。下から上に動くということで秩序に従う。この卦は、噛み砕くという意味があります。噬ごうというのは噛み砕くということです。
この卦に似た形で「山雷頤」という卦があります。後から出てくる山の下に雷です。一番上と下が陽でその間の四つが陰の記号でできています。この「山雷頤」という卦を横にすると中の四つが歯のように見え口の形に見えます。そして、火雷噬ごうは、その歯の間に何か挟まっているというふうに見ることができます。そこで、この歯の間にある者を噛み砕くという意味が出る来るわけです。
噛み砕くのですから非常に力が強い。火と雷は、両方とも非常に力が強いです。障害があってもそれを噛み砕いて排除する、という意味にもなります。
噬嗑は、かみあわすの意味です。口の中にものがあるので噛み砕くことを意味します。動いて明らか、雷と電(いなずま)が合わさって辺りを明るくする。
火雷噬嗑(からいぜいごう)のイメージは?
雷鳴がとどろく。口の中、歯と歯の間に何か挟まっている。強い力で噛み砕く。
火雷噬嗑(からいぜいごう)の卦が出たら?
口の中に何かものが挟まったような状態です。火と雷は稲妻と雷鳴とどろく様子を表しています。それはとても力強いものです。このようにあなたは力強く、口の中に挟まったものを噛み砕くことができます。
口の中に挟まったものとは、あなたの前に立ちはだかる障害を意味しています。あなたは自分の力で、その障害を噛み砕き、乗り越えていくことができるでしょう。どんな障害も恐れてはなりません。立ち向かっていく力があなたにはあります。その障害を乗り越えていくことで、さらなる発展が期待できます。
火雷噬嗑(からいぜいごう)それぞれの運勢を解説
『易経』には、それぞれ卦全体の意味が記されています。火雷噬嗑については、次のように書かれています。
噬嗑は、亨(とお)る。
これは占いの文言として見ると次のような意味になります。
全体運:非常に強いエネルギーがあり、どんな障害も乗り越えていけます。
願い事:叶います。 仕事運:障害を乗り越えて、力強く前進できます。理不尽なことは、法に訴えても解決しましょう。 戒め:わだかまりをそのままにしておいてはいけません。噛み砕きましょう。 金運:一時、大きな利益が得られそう。 恋愛:強く惹かれ合う相手が現れそう。ただ、その相手との恋には何か障害が立ちはだかるかも。障害があればそれだけ燃え上がるのが恋。カップルは2人の間にある障害や問題を乗り越えられれば、ずっとうまくいきます。 恋愛・相性:何か食い違いがある。意思の疎通が不十分。 |
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