中国五経の一つである「易経(易占い)」は【陰】・【陽】を組み合わせた『六十四卦』を用いて鑑定を行います。
今回は『六十四卦』の中から「20.風地観(ふうちかん)」について、詳しく解説していきます。
風地観(ふうちかん)の意味をわかりやすく解説!
観は示す、仰ぎ見る。風が地の上をいくのが観。地の上を風が吹き渡る様子です。これは静観するという意味になります。風があまねく吹き渡り、眺めている。
この卦はよく見ると、八卦の艮に似ていますね。艮も動かない、静止を意味しています。観察する。自分自身は動かずに見ている。
また、この卦は下から四つが陰転上の二つが陽です。これは陰の勢いが次第に増してきているというふうに見ます。月にたとえれば、旧暦の8月、今の9月になります。
風地観(ふうちかん)のイメージは?
風が地の上を吹き渡り、その恵みが万物に及ぶ。
風地観(ふうちかん)の卦が出たら?
風が地の上を吹き渡り、その恩恵は四方に及びます。観は観る、すべてを観ています。昔の祭政をつかさどる者は、神をまつるにまずは手を洗い清め、厳粛敬虔の心持ちで供え物をしました。すべては整然と厳粛に行われ、人々はその様子を敬意をもって仰ぎ見たのです。
このように、今は積極的に行動を起こすより、静観しているのが良いでしょう。全体を眺め渡し、ニュートラルな視点で、起きていることを観察しましょう。そうすれば、おのずと誰を信頼し、何をなすべきかがわかってくるでしょう。
風地観(ふうちかん)それぞれの運勢を解説
『易経』には、それぞれ卦全体の意味が記されています。風地観については、次のように書かれています。
観はてあらいて薦(すす)めず。孚(まこと)ありてぎょうじゃくたり。
これは占いの文言として見ると次のような意味になります。
全体運:バランスが取れています。誠意をもって行動しましょう。あなたの行いはまわりから見られています。
願い事:ちょうどいい時期に、その時期に適したことが起きるでしょう。 仕事運:あなたが人の上に立つ立場なら、下の人たちからその行動が見られています。あなたが誠意を尽くせば、まわりの人もそれに感化されるでしょう。あなたが誰かの下についていれば、上の人の行動をよく観察しましょう。 戒め:周囲の状況をよく観察する、また自分自身を客観的に見る目を養う「自己観察」が必要。 金運:ほどほどのところです。 恋愛:まだ様子見。相手をよく観察しましょう。あなたも見られているかも。その後に行動を。カップルはお互いもうちょっと積極的にセクシャルな親密度を高めましょう。でないと、冷めてしまいそう。 恋愛・相性:傷つくことを恐れて思い切った行動に出られない。見ている状況。 |
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