最近、巷で耳にすることが増えた言葉の中の1つ「チル」。
実はこれ、若者の間でよく使われている言葉なんです。
「チル」と言われても、そんなの聞いたことがないよ、なんていう人もいるかもしれません。
今回は漢字ではなくカタカナで表現される「チル」という言葉の意味や正しい使い方についてご紹介していきたいと思います。
「チル」とは? その意味や由来を紹介
「チル」の語源は英語の「chill」(チル)という単語。
そして実は「チル」単体の意味ではなく、英語のヒップホップ用語である「chill out」(チルアウト)が語源になっているそうです。
「チル」の言葉としては、「落ち着く」「冷静になる」「まったりする」のような意味合いを持ちます。
もともとは「chill out」(チルアウト)ですから、「のんびり楽しく過ごす」という表現をしたい時に使われているんですね。
普段の対面での会話ではなく、主にTwitterやInstagramなどのSNSで多用されています。
Twitterなどを検索してみるとわかりますが、「チルする」などの表現でよく使われています。
ヒップホップを知らなくても「チル」は知っていて、SNSで上手に使っている人が結構増えているようです。
「チル」には隠された意味も…
SNSで使われている「チル」という言葉ですが、実は隠語として使われる場合もあります。
そのため、使用する場合には注意が必要なんですね。
知識として持っておいてほしいのは、実は「チル」はマリファナを表すことがあるということ。
日本でも海外でも「大麻(マリファナ)を吸うこと」を「チル」と表現する文化があるんです。
「知らなかった!」という人がほとんどだと思います。
でも「チル」という言葉を使うなら知識として持っておいたほうが安心だと思います。
また、英語圏では異性を誘う際の表現として使われることがあるみたいなので、これも頭に留めおきましょう。
「チル」「チルする」はどんなシーンで使われている?
では、さっそく実践できるように、「チル」や「チルする」という言葉の具体的な使用例をお伝えしていきます。
今日はのんびりまったり過ごそう、と思っているなら「今日はチルする」と言えばイメージが伝わります。
SNSで「カフェでチルってる」と一言添えておしゃれなカフェの画像をUPすれば「ああ、ゆっくりした優雅な時間を過ごしてるんだなぁ」と理解されますよね。
のんびりまったり過ごす時間は「チルい時間」と表現できるので「今日は音楽を聴きながらチルい時間を楽しんでる」のように使います。
ちなみに誰かを誘う時にも「チル」は使えます。
「チルしない?」と声をかければ、「のんびり、まったりしない?」というお誘いになります。
そしてちょっと変わった使い方として、誰か遊んでという時に「チルってる」と一言SNSに上げることがあります。
この場合、のんびりしてるよーという意味ではなく「暇だから誰かかまってよ」という意味に変わります。
知っておくと面白いですよね。
「チル」を使った言葉は他にも!
実は「チル〇〇」のように、チルを頭につけて使う言葉もいろいろあるんです。
たとえば「チル友」は一緒にくつろげる相手のことを指し、のんびりした時間を共有できる、信頼できる相手という感じで使われます。
「チル旅」は、ゆっくりとした時間を楽しむ、行き当たりばったりに近いような旅行を意味します。
ツアー旅行のようにきっちり決まったものとは正反対と考えればわかりやすいですね。
そして案外よく使われる「チルい曲」という言葉。
これは、スローテンポで落ち着いた雰囲気の曲を表します。
リラックスしたい時におすすめの曲、と思ってください。
最後に
「チル」「チルする」はヒップホップが由来であり、実は裏の意味まである深い言葉でした。
「チルってる」のように自分のリラックス状態を伝える言葉として使うことが多いですが、友だちや気になる人を誘う時に「チルしない?」と言えば、重さがないので結構活用できます。
シチュエーションに合わせて気軽に使ってみてくださいね。
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