57．巽為風（そんいふう）の意味・特徴・解釈【易占い】

Q: Q:巽為風（そんいふう）の意味は？

A:巽為風は、風が重なり吹きわたる姿を象徴する卦で、風が大地を吹きわたるように、じわじわと物事が浸透し広がっていく状態を意味します。巽には風の意味があることから、風が二重になっています。それだけ流されやすいこと、その場にじっと留まっていられない状況にあることが見てとれます。巽為風は、どっちつかずになりやすい状況を示し、人の助けを借りることの重要性を暗示しています。また、地に足がつかず、なかなか煮え切らないことからチャンスを逃しやすいという意味があります。一方で、誰かが作り出した流れに乗ればうまくいくという状況も示しています。つまり、今は自分が前に出て流れを作るのではなく、誰かについていくこと、誰かの助けを借りることによってうまくいくことを暗示しています。

Q: Q:巽為風の卦が出たら？

A:巽為風の卦が出たら、強引に進めるよりも、謙虚に周囲へ合わせることが吉となります。風が静かに大地を吹き抜けるように、あなたの考えや行動も徐々に人へ浸透していくので、焦らず時間をかけましょう。意見を押し通すより、耳を傾ける姿勢が信頼を育みます。また、仕事や人事では、上からの命令や指示に従って行動するほうが望む結果が得られます。もちろん、従うべき相手は慎重に選ばなければなりません。そして、自分が信じられる人に従うなら、ただ指示を待つだけではなく、サブという立場を守るように行動すれば、うまくいきます。ただし、優柔不断になりすぎて流されるのは禁物です。謙虚さを保ちながらも、自分の信念の芯はブラさずに持ちましょう。柔軟さと一貫性、その両立が成功への鍵となります。

2025年8月20日 2025年8月19日

うらなえる編集部

巽為風（そんいふう）の意味は？

巽為風は、風が重なり吹きわたる姿を象徴する卦で、風が大地を吹きわたるように、じわじわと物事が浸透し広がっていく状態を意味します。

巽には風の意味があることから、風が二重になっています。それだけ流されやすいこと、その場にじっと留まっていられない状況にあることが見てとれます。

巽為風は、どっちつかずになりやすい状況を示し、人の助けを借りることの重要性を暗示しています。

また、地に足がつかず、なかなか煮え切らないことからチャンスを逃しやすいという意味があります。一方で、誰かが作り出した流れに乗ればうまくいくという状況も示しています。

つまり、今は自分が前に出て流れを作るのではなく、誰かについていくこと、誰かの助けを借りることによってうまくいくことを暗示しています。

巽為風（そんいふう）の意味は？
巽為風の運勢解釈を解説
巽為風の各爻を解説
巽為風の卦が出たら？

巽為風の運勢解釈を解説

『易経』には、それぞれ卦全体の意味が記されています。巽為風については、次のように書かれています。

巽は、小しく亨（とお）る。往くところあるに利ろし。大人を見るに利ろし。

これは占いの運勢として見ると次のような意味になります。

全体運

従わせるよりも、従う時です。自分がリーダーシップを取るのではなく、リーダーは誰かに任せてついていくほうが良い流れに乗ることができます。信頼できるリーダーに従いつつも、できることは率先してやるなど、進んで行動することでうまくいきます。ただし、勝手に行動するのではなく、きちんと事前に相談することも大切です。

願い事

小事は叶いますが、大きな願い事に関してはもう少し待ったほうが良さそうです。今は運気や流れを自分が引っ張っている状態ではありません。強く望んだとしても、チャンスを掴むことができにくい運気です。自分と同じ大きな望みを持っている人がいる場合は、その人が主導し、追随する形を取れば望む結果を手にできることもあります。

仕事運

頼りになる人物からの命令や任務に素直に従っていれば、何事も無難にこなせます。困った時には信頼できる見識のある人に相談し、アドバイスを受けると良いでしょう。ただし、決して誰でも良いわけではありません。従う相手は「この人になら全幅の信頼がおける」と心から思えるような、立派な人を選ぶようにしてください。

戒め

良い流れに乗るには良い流れを作り出している、もしくは作り出そうとしている人を選ぶ必要があります。従う相手は誰でも良いわけではありません。勢いがあっても誠意や徳がなければ望む結果は得られません。幸せを手にすることも難しくなります。自分が行きたい方向をしっかりと見極めたうえで、従う人物を見極めることです。

金運

収入はきちんと得られるのですが、なかなか安定しません。大きく入ってきたと思ったら、次はがくんと落ちるなどの波に翻弄されそうです。波があっても安定した生活を得られるよう、入ってきたお金は無駄づかいしないようにしてください。そうして「お金が手元にある」という流れを作り出すと、金運が落ち着きやすくなります。

恋愛

どちらも気持ちが安定せず、何かと迷うところが多い恋になります。あるいは相手の言うがままになりがち。主導権は得られません。カップルはどちらも主体性を欠き、なるようになるさという関係になりやすいです。ただし、流れに乗ると良い状況になりやすいので、意外にうまくいく可能性も。その場の雰囲気に呑まれてみるのも良しです。

恋愛・相手

どちらも気持ちが定まらず、曖昧な態度を取ってしまいがちです。どうしたらいいのか悩んだら相手に合わせ、相手の提案に従うと良い雰囲気になりやすいです。ただし、関係が大きく進展するかどうかはまだわからない状態です。何とかしたいという焦りから無理に主導権を握ろうとするとうまくいかないので、静観するほうが良いでしょう。

巽為風の各爻を解説

1つの卦は、6本の線、もしくは、破線で構成されています。1本の線を爻と呼び、下から順に初爻、二爻、三爻、四爻、五爻、上爻となり、1本1本の線にそれぞれ意味があります。

ここからは、巽為風の各爻の意味を解説していきます。

初爻

欲しいものがあって買いに行ったのに、行ったら別のものに目移りし、散々迷って最初のお目当てを手にしようとしたら時すでに遅し。結局何1つ手に入らないという状況を招きがちです。あれこれ目移りする時ほど、最初に「これ」と決めたものに集中することです。初心忘るべからずをモットーに過ごしていきましょう。

二爻

今はあなたが場をリードする状況ではありません。しかし、実力があるのですから誰かにへりくだる必要もありません。媚びる必要はありませんが、誠意を尽くす必要はあります。今は前に出るのではなく、誰かのやり方を学ぶことを重視していきましょう。リーダーを全力で助け、みんなで成功を手にしようと頑張る姿は人望を集めます。

三爻

誰にでも良い顔をする必要はないのに、必要以上に自分を下げてしまっていないでしょうか。やろうと思えばあなたはできる人です。必死になって媚びる必要はありません。本当に「この人にならついていきたい」と思えるような人だけに礼を尽くしましょう。100人いたら100人に好かれる必要はないと割り切ることが自分の心を守ります。

四爻

柔軟さが物を言います。以前は上手に対処できなかった問題でも、少し考え方や視点を変えるだけで「こんなに簡単だったんだ」と思えるほどあっけなくクリアできます。風のようにしなやかにその場をすり抜けていくことを意識してください。状況はどんどん変わります。うまく流れを掴み、そこに乗っていけば自然と成功に導かれます。

五爻

頑張っても思ったような結果が得にくいです。粘り強く物事に向き合う必要がある時です。多少失敗してもめげずに、目標に向かって着実に歩み続けてください。ブレることがなければ、周囲もあなたを応援してくれるようになります。目標はブラさず、しかし考え方や視点には柔軟性を取り入れることを忘れないようにしましょう。

上爻

周囲に振り回されすぎて、自分がどうすべきなのかが見えなくなっています。願いを叶えるには誰かに頼るしかないと思い込み、下げたくもない頭を下げていませんか。「何でこんなことまでしているんだろう」と感じたら、それこそがあなたの本心です。自分が本当はどうありたいのかに立ち返り、自分の言動を見直して修正するタイミングです。