ムーラ（Mula）の意味・特徴は？【ナクシャトラ】

ムーラ（Mula）の意味は？

ムーラとは、インド占星術（ヴェーダ占星術）のおけるナクシャトラの1つで、「核心」「本質」という意味があり、起源を暴く力を象徴します。

月の通り道を表すナクシャトラの19番目にあたり、射手座0度00分から13度20分までの範囲がムーラ（Mula）にあたります。

支配星はケートゥで、守護神は冥界に住まい、破壊と変容を司るニルリティ（Nirriti）、シンボルは「根」「象の足」です。

物事の「根源」を見抜き、表面ではなく本質に向き合う力を表します。また「根＝原点」であるために、古いものを壊してでも真実を追求しようとする強いエネルギーを持っています。

一見ハードな星に見えますが、不要なものを手放し、魂の再生や新しい始まりへ導く「破壊と再生」を司る大事なナクシャトラといえます。

ナクシャトラ名	ムーラ（Mula）
位置	射手座0度00分から13度20分
支配星	ケートゥ
シンボル	根・象の足
キーワード	核心・本質・起源

インド占星術・ナクシャトラの解説

ナクシャトラとは、インド占星術における「月の宿」のことを指します。地球から見た月の通り道を27（場合によっては28）分割したもので、それぞれに固有のシンボル・神格・支配惑星が割り当てられています。

西洋占星術が太陽を中心に見るのに対し、インド占星術では「月の動きと性質」を特に重視します。ナクシャトラは天文学で計算される実際の月の位置を使用しているのが特徴で、旧暦を使用する日本の宿曜占星術の起源ともいわれています。

ナクシャトラでは、個人が持っている潜在的な能力や内面、心の状態、そして過去から受け継がれているカルマ（業）のパターンを読み解くことができます。

たとえば、ナクシャトラと星の配置では、その人がどのようなことを感じ、どう行動するのかがわかるため、表面には表れない深い本質を読み解くことができます。

ムーラの基本性格は？

ムーラの基本性格は、物事の本質を見抜こうとする鋭い洞察力と、深い信仰心や哲学的思考を備えています。

表面的な答えでは満足せず「なぜ？　どうして？」と根源を探る探求心が強いため、時に深刻なほど考え込んでしまうほどです。この内面の深さから、精神世界やスピリチュアルな領域へ進む人も多いのが特徴です。

責任感が強く、生き方の根底はとても保守的で堅実であり、派手さよりも確かな道を選ぶタイプです。

また、ムーラは「夜」を象徴していることから人を癒やし、暗闇を抜けて次の朝へ向かう力を与えると言われます。

成功の鍵はいかに自分の探求心を他者の助けへと繋げられるかです。「人のために何ができるか」を突き詰めることで大きな成長と満足が得られます。

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ムーラの女性の特徴は？

ムーラ生まれの女性は、住む環境によって肌の印象が少し変化する特徴があります。自然とその土地に馴染むような色合いといえます。全体的に質素で素朴な美しさをまとい、飾らず自然体な雰囲気が魅力です。

性格はとても純粋で、心根の優しさが際立つタイプです。しかしその内側には強い芯があり、些細なことでも頑固さが顔を出します。自分なりの価値観を大切にしすぎるあまり、立ち振る舞いや態度の“コツ”がわからず、思わぬトラブルに巻き込まれることも。

良かれと思った行動が誤解されやすい面もありますが、根は誠実で真っ直ぐ。信頼されれば深く尽くす、温かさと揺るぎない意志を併せ持つ女性です。

ムーラの男性の特徴は？

ムーラ生まれの男性は、家族の中でもひときわ目を惹く外見を持つタイプです。明るく澄んだ目が印象的で、脚が美しく整っているため、全体のシルエットが非常に魅力的。派手さよりも自然体の魅力が強く、素朴でありながら“良い外観”と評される端正さがあります。

性格はとても優しく、争いを避ける平和主義者。自分の中に明確な主義や人生方針を持っており、流されやすいように見えて芯はしっかりしています。ただし、ムーラ生まれ特有の“根源的な不安”や恐れを内側に抱えていることが多く、理由のはっきりしない心の揺らぎを感じやすい傾向があります。しかし、いざ大きな困難が訪れると見事な強さを発揮し、どんな大波でも正面から乗り越える胆力を備えています。

一方で、未来や自分自身のことを過度に案じることはなく、全てを“神意に委ねる”ような受け身の楽観性を持つことも特徴です。そのため、時に慎重さを欠くことはありますが、どこか運に守られやすい不思議な人物でもあります。

ムーラの恋愛傾向は？

ムーラは、恋愛において「本質」を大切にするタイプです。

外見や雰囲気ではなく、相手の内面や生き方、価値観が自分と深く結びつくかを重視します。真剣で誠実な「真実の愛」を追い求めるため、軽い関係や曖昧なお付き合いには興味を示しません。

一度心を決めると深く愛し、一途で献身的になりますが、そのぶん相手への信頼が揺らぐと立ち直れないほど深く傷ついてしまう繊細さも秘めています。また、自分が何事も深く掘り下げて考える性質から、恋人にも精神的な深い繋がりを求める傾向があります。

ムーラにとって恋愛はまさに再生と成長の機会でもあり、相手との関係を通して自分の価値観や人生観が更新されていくことも多くなります。

ムーラの結婚運は？

ムーラは結婚に対して慎重で、心から信頼できる相手を見つけるまで時間がかかるため、婚期はやや遅くなる傾向があります。しかし、それを乗り越えて結婚した相手とは深い絆を築き、精神的にも満足度の高い家庭生活を送ることができます。

ただし、ムーラ特有の「根源を揺さぶる運気」の影響から、パートナーや子どもに関する問題に巻き込まれやすい面もあります。トラブルを避けることよりも、真実と向き合いながら解決していく姿勢が重要です。

誠実で献身的な性質がしっかり家庭に向けられれば、深く支え合う温かい関係を育んでいけます。

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ムーラの仕事運・適職は？

ムーラは、本質を追究する性質が仕事にも強く表れ、型にはまらないキャリアを歩みやすくなっています。

自分の理想や価値観に忠実に働くため、組織に合わせるよりも、自分らしさを最大限に活かせる環境を求めます。その結果、転職回数が多めになることも珍しくありません。

また、独自の考え方を大切にするために他者からのアドバイスを素直に受け取りにくく、収入と出費のバランスにも波が出やすい傾向があります。

しかし、探求心と洞察力が鋭いため、心理やスピリチュアル、カウンセリング、もしくは医療系や研究職などの深い理解や分析を必要とする仕事で才能を発揮します。人の役に立つ目的と結びついた時に仕事の質も運気も大きく開けていきます。

ムーラと相性の良いナクシャトラは？

ここからは、ムーラと相性の良いナクシャトラについて解説していきます。

「ムーラ」と「プールヴァアシャダ」の相性は？

ムーラとプールヴァアシャダは、バランスの取れた好相性です。

じっくり考え、本質を見抜く力に長けたムーラと、情熱的で行動力のあるプールヴァアシャダは正反対に感じられますが、どちらも内面の強さを持ち、深い愛情で物事に向き合う姿勢を持っています。うまくお互いを刺激し、支え合いながら成長していくことができます。

「ムーラ」と「チトラー」の相性は？

ムーラとチトラーは、自然にお互いを尊敬できる相性です。

ムーラの先見性はチトラーの力強い創造力と想像力を正しい方向へと導き、チトラーの華やかさと発想力は、ともすれば自分の世界に閉じこもりがちなムーラを引っ張り出してくれます。お互いに刺激を与えながら成長でき、自分にはない魅力を感じて憧れを抱きやすい関係です。

「ムーラ」と「レヴァティ」の相性は？

ムーラとレヴァティは、静かで温かい信頼関係を築ける相性です。

ムーラの洞察力と誠実さはレヴァティの繊細さを見抜いてしっかり支え、精神的な結びつきを強めます。そして、レヴァティの全てを包み込むような癒やしに満ちたエネルギーは、葛藤や不安にさいなまれやすいムーラの心を解きほぐし、安心感を与えてくれます。

「ムーラ」と「ウッタラパッドゥラ」の相性は？

ムーラとウッタラパッドゥラは、お互いの個性を尊重し合える良い相性です。

どちらも思慮深く、落ち着いた関係を好むため、意識しなくても自然と安心できる距離感で付き合っていくことができます。ムーラはウッタラパッドゥラの精神的な支えとなり、ウッタラパッドゥラはムーラに安らぎを与え、静かに寄り添い合うことができます。

「ムーラ」と「ウィシャカ」の相性は？

ムーラとウィシャカは、お互いの成長を促すことができる相性です。

どちらも強い意志と他人に対する思慮深さを持つため、お互いの価値観を尊重しながら強い絆を育むことができます。ムーラの本質を見抜く力はウィシャカの夢の実現を上手に支え、ウィシャカの前向きな推進力は行動が後手になりやすいムーラを明るく導いてくれます。

ムーラと相性の悪いナクシャトラは？

ここからは、ムーラと相性の悪いナクシャトラについて解説していきます。

「ムーラ」と「プナルヴァスー」の相性は？

ムーラとプナルヴァスーは、価値観の違いから噛み合いにくい相性です。

ムーラは物事の「根源」に切り込み、必要なら大きな変化を起こそうとしますが、プナルヴァスーは安定や調和を重視します。そのため、ムーラにはプナルヴァスーが物足りなく、プナルヴァスーにはムーラに不安を与えやすく、自然と距離が生まれやすくなります。

「ムーラ」と「ウッタラパルグニ」の相性は？

ムーラとウッタラパルグニは、ペースの違いですれ違いが生じやすい相性です。

ムーラは物事の核心に踏み込み、変化や再生を恐れませんが、ウッタラパルグニは協調性と安定を大切にして穏やかな関係を築きたいタイプです。変化を求めるムーラと安定志向のウッタラパルグニでは、どうしても向かう方向性もずれてしまいます。

「ムーラ」と「アシュヴィニー」の相性は？

ムーラとアシュヴィニーは、テンポの差がすれ違いを生みやすい相性です。

ムーラは原因を深く掘り下げることを大切にしますが、アシュヴィニーは直感とスピード重視で物事を進めたいタイプです。当然ながら進むペースが大きく異なり、ムーラにはアシュヴィニーが考えなしに見え、アシュヴィニーにはムーラの動きの悪さにイライラします。

「ムーラ」と「ムリガシラー」の相性は？

ムーラとムリガシラーは、方向性の違いから相互理解がしにくい相性です。

ムーラが求めるのは物事の根源に深く入り込んでいくことですが、ムリガシラーが求めるのは常に新しい刺激や情報です。じっくりその場に留まりたいムーラと、軽やかに動き回ることを好むムリガシラーではお互いに対する理解がなかなか進みません。

「ムーラ」と「ハスタ」の相性は？

ムーラとハスタは、価値観の差がすれ違いを招きやすい相性です。

ムーラはとにかく深く考えを追求することで物事の真理や本質を突き詰めようとしますが、反対にハスタは秩序や努力、実務性を重視し、状況を鑑みた現実的な解決を求めます。何を大切にするかが違いすぎて、お互いのやっていることが理解できずにすれ違いを生みます。

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「ムーラ」ナクシャトラの惑星配列での解釈

ムーラは、19番目に位置するナクシャトラです。射手座0度00分から13度20分までの範囲を指し、4つの区分（デーク）に分かれます。惑星がどのデークにあるかで解釈が変わります。

太陽がムーラにある場合の特徴は？

月がムーラにある場合の特徴は？

火星がムーラにある場合の特徴は？

水星がムーラにある場合の特徴は？

木星がムーラにある場合の特徴は？

金星がムーラにある場合の特徴は？

土星がムーラにある場合の特徴は？

ラーフがムーラにある場合の特徴は？

ケートゥがムーラにある場合の特徴は？