カルマ（業）とは？仏教やスピリチュアル的な意味・解消法を紹介

カルマとは？

カルマとは、前世から今世に引き継がれた因果関係を指します。

カルマはサンスクリット語の「宿命、成すこと」を意味する「karman（カルマ）」が語源で、仏教用語では「業（ごう）」と呼び、同じ意味を持ちます。

他に、カルマには「行為、結果を伴う行い」という意味もあり、前世での行いや思考を魂が記憶し、それが現世での性格や傾向を作り出す…つまり、「今世の生き方が来世へ引き継がれていく」とスピリチュアルの世界では考えられています。

したがって、輪廻転生を繰り返す中で、今世で悪い行いをすれば来世は罰が下る人生になり、良い行いをすれば次の人生は良くなったり報われたりする、というのがカルマの考え方です。

そもそもカルマは悪いもの？

「業」と聞くと、なんだか重たいイメージがあったり、ネガティブな印象を持ったりする人は多いのではないでしょうか。

カルマは、ただ「前世の行い、前世で生み出したもの」が起因となるので、そもそもカルマには「良い」や「悪い」の概念はありません。

「前世の行い、前世で生み出したもの」が良いものだったか、悪いものだったかを人間たちの感覚で意味づけしているだけなのです。

どんな出来事にも両面性があり、良い面も悪い面も含まれています。

私たち人間は輪廻転生を繰り返し、魂の修行をしているので、どちらの側面も必要だといえます。

カルマの法則とは？

カルマの法則とは、輪廻転生を繰り返し、前世と現世のすべての行いの結果が返ってくることです。

こう聞くと悪いことが返ってくるように思えますが、当然良いことも返ってきます。

幼い頃に「悪いことをしたら悪いことが返ってくる」「良いことをしたら報われる」と教えられたことはありませんか？

その考えはカルマと通じており、幸せは良いことを少しずつ増やしていくことでしか得られないとされています。

前世の悪い行いを現世で受け入れ、現世で良い行いを積み重ねていくことで人生を幸せに変えることができると言われています。

カルマは前世からの影響？

これまで説明したように、カルマの基本的な考え方は、「前世で自分が行ったことは、良いことも悪いこともすべて巡り巡って今世の自分に返ってくる」というものです。

つまり、前世での行いや思想がもとになって、現世の自分が作られているとされています。

当然、性格もカルマに影響し、前世で攻撃的だった人が今世では人を傷つけないよう温和な性格になったり、反対に平凡な人生だった人が来世では他人を振り回したりする人になることも。

つまり今どうにもならない悩みを抱えている人は、実はカルマが関係している可能性があるといえます。

カルマを現世で解消するとどうなる？

カルマを現世で解消すると、魂の格が上がっていきます。

輪廻転生を繰り返す目的は、何度も人生を送ることで魂の修行をし、霊格を上げるためだと言われています。

人は生まれる時に魂の修行のために「人生の課題」を抱えているとされています。

しかし、人生を歩む中で想定していなかった悪い行いをした場合、それを解消するために来世に引き継がれます。

そして来世でカルマに気づかず解消しなければ苦労や悪いことが続きます。

苦労続きで心が病めば、さらに悪いことを重ねてしまう恐れがあるので、現世で解消することは大切なのです。

カルマが影響していることとは？

それでは、カルマが影響しているのは、具体的にどんなことなのか、解説していきます。

ツインレイとの出会い

ツインレイとは、前世で1つだった魂が2つに分かれた魂の片割れを指します。

もともと同じ魂だったため、当然同じカルマを持っている可能性が高く、また、お互いのカルマを直感的に感知することができます。

しかし、ツインレイの目的は魂の融合のため、お互いがカルマを解消し、魂が成長した状態でなければ融合できません。

ツインレイとの今世での出会いは、お互いの魂の修行としてカルマを解消するためだとも言われています。

天職との巡り合い

カルマは今世での仕事にも影響を及ぼします。

魂のレベルで相性の良い仕事――つまり、天職に巡り合わせてくれることもあります。

今世では初めての経験なのに、やってみたらすんなりこなせたり、知識がスッと頭の中に入ってきて他の人より理解が早かったりという経験をしたことはありませんか？

それらはカルマの巡り合わせに深く関与しており、前世で経験した仕事や、魂がカルマ解消のために求めている仕事の可能性が高いといえます。

似たような問題が繰り返される

今世で、似たような問題が繰り返し起きたり、1つの問題に長期間悩まされたりする場合、それはカルマの解消のために発生した困難である可能性があります。

前世や今世で発生したカルマが、魂の成長のために必要な乗り越えるべき人生の課題として問題を引き起こしている可能性があります。

その場合は、その課題をクリアしない限り同じことが続くでしょう。

もし同じ問題にずっと悩み続けているなら、それはカルマによるものかもしれません。

重いカルマを持つ人の特徴とは？

先ほど、カルマには良い面も悪い面も含まれていると説明しましたが、なかには前世で重大な罰を冒すなどして、現世で厳しい状況に陥る重いカルマを持つ人も存在します。

それでは、重いカルマを持つ人には、どんな特徴が見られるのでしょうか？　詳しく解説していきます。

金銭面で苦労する

カルマが重い場合、金銭面で苦労をすることが多いと言われています。

お金は人生の進み方や暮らしに大きく影響するものです。

そのため、生まれた家庭が貧しく我慢をすることが多かったり、大人になってから借金を抱えて苦しい生活を送ったりなどの金銭的なトラブルが続く場合があります。

今世で、金銭面で苦労をするという重いカルマを背負う場合、前世では裕福を笠に着て横暴に振る舞ったり、詐欺などの悪行をしていたりする可能性があります。

人間関係のトラブルが多い

人間関係のトラブルが多いというのもカルマが重い人の特徴です。

コミュニケーションがうまく取れず孤立したり、いじめに遭ったり、上司からパワハラに遭うなど、人間関係に関する苦労や悩みが多いと感じることはありませんか。

その場合、もしかすると前世ではいじめる側で、人を傷つける行為をしていたのかもしれません。

カルマにより、今世でやられる側の立場を経験して反省させる機会を与えられていると考えられます。

重い病を抱えている

重いカルマを抱えている人は、人生の苦労だけでなく、体に悪い影響が出る場合があります。

先天的な障害や、重い持病を抱えて生まれてくる人もいますし、後天的に重病や不治の病にかかったり、事故に遭って障害を抱えたりする人もいます。

この場合、前世で何らかの相応の悪行を重ねていたり、魂の修行のために試練を受けていたりすると考えられます。

カルマの考え的には、前世で善業を積んでいれば今世で重い病や障害を抱えることはないと言われています。

家庭環境に問題がある

前世の行いによってカルマが重い人は、問題を抱える家庭環境で生まれ育つことがあります。

たとえば、父親が働かずに暴力を振ったり、母親が子育てに無関心だったり、総じて貧乏だったりと、自分ではどうしようもない厳しい状況で辛い子供時代を送るケースがあります。

子供や家族に大きな迷惑をかけていたり、モラハラや虐待などをしたりして苦しめていた前世の行いを、今世で逆の立場になって経験するという因果応報の法則が働いているのです。

人生が自分の思い通りにならない

どんなに勉強をしたり、創意工夫をしたりと尽力しても、重いカルマを抱えている人は人生が自分の意志通りにならないことがあります。

たとえば、タイミングが悪くチャンスを逃し続けたり、ライバルが多く進学や昇進の道が閉ざされたり、生まれ育った環境のせいで色々と制限されたりと、努力ではどうにもならない大きなことが原因で意思を阻まれます。

また人から誤解されることが多く困難を抱えやすいのもカルマが重い人の特徴です。

負のカルマを解消する方法5選！

ここからは、負のカルマを解消する方法を5つ紹介していきます。

寄付をする

寄付をして自分以外の人を助ける行為は、カルマを解消する方法の1つです。

ただし、注意しなければならないのは、「見返りを求めない」ということです。

売名や名誉を得たいという邪な目的での寄付はカルマの解消にならないどころか、逆にさらに重いカルマを背負うことになりかねません。

また寄付した後も優越感に浸ったり、寄付先に上から目線の態度を取ったりしないように気をつけましょう。

善行が台なしになってしまう恐れがあります。

ボランティア活動

寄付と同じく、自分以外の人を助けるためにボランティア活動に勤しむことも善行として魂の浄化に繋がるため、カルマが解消されます。

ただし、寄付と同じく、他人の役に立つ以外の利己的な目的があったり、見返りを求めたりすると、善行ではなくなるので注意してください。

無心になって他人のために動くことで、魂の浄化が進んでいきます。

特に社会のためになるような大きな活動は、確実にカルマ解消に繋がると言われています。

広い視点を持つ

苦しい立場に立たされたり、長年同じ問題に悩まされていたりとカルマによる苦しみが続いている時は、ガラッと視点を切り替えてみましょう。

「早く抜け出したい」「どうして自分だけ」と狭い視野にとらわれず、まず自分の悪いところや弱さを認め反省することで視界や思考がスッキリし、広い視点で物事を考えることができます。

新しい視点でなら、これまで見つからなかったカルマを解消する解決策を見出すことができるでしょう。

自分や他人を許す

重いカルマが続いている場合は、行いうんぬんではなく、精神的な執着や縛りが妨げとなっていることがあります。

自分や他人に対するネガティブな気持ちを手放しましょう。

それにとらわれ続けると悪いものから自分を切り離すことができません。

善行を尽くした人は、最後にネガティブな気持ちがないか、自分の心に問うてみてください。

心の中の暗い気持ちをすべて手放せば、カルマが解消され状況が好転すると言われています。

瞑想して、波動を高める

瞑想は魂を浄化し、波動を高めるため、カルマの解消のための大きな力となります。

そもそも、カルマは魂の格を上げるために課せられるものなので、瞑想などで魂の浄化をはかれば、カルマの解消に繋がるでしょう。

また、瞑想をすると人の本質に気づくことができ、自然とカルマ解消の妨げとなる人間の欲を削ぐことができます。

広い視点で人生を見つめ直すことができ、すべての物事と世界に感謝ができる人間に成長できるでしょう。

カルマが解消されると、どんなサインが現れる？

カルマが解消されると、次のようなサインが現れると言われています。

カルマが解消されるとポジティブになるため、自然に笑顔や明るい言動が増え、人間関係も良好になります。

辛いカルマを解消し、より良い人生へと好転させよう

カルマは、前世の行いの結果が今世に現れたものです。

しかし言い換えられは魂の成長のために必要なものともいえます。

たとえ辛いカルマを抱えていたとしても、カルマという仕組みを理解して前向きに捉えることができれば、カルマを解消するのは難しいことではありません。

この記事を参考にして人生を好転させてくださいね。

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