近年、人間関係のトラブルとして急激に増えていると言われている「モラハラ」。
テレビ番組やネットなどでもよく話題にのぼっているので、目にすることが多い言葉かと思います。
上下関係が起こりやすい職場だけでなく、最近では家庭内や友人間、その他の場面でもモラハラ問題が頻繁に起きています。
「モラハラ夫」「モラハラ妻」「モラハラ彼氏」「モラハラ彼女」などの言葉からも表れていると思います。
それでは実際に自分がモラハラに直面したら、どのように対処すれば良いのでしょうか。
そこで今回はまずモラハラとはどんな行動を指すのかを正しく理解するところから始め、モラハラをする人の特徴やその対処法について詳しく紹介していきます。
目次
そもそも「モラハラ」とは?
「モラハラ」という言葉は「モラルハラスメント」の略であり、“モラル=道徳・倫理”、“ハラスメント=嫌がらせ”の言葉を合わせたものになります。
つまりモラハラは暴力ではなく、精神的に相手を追いつめるような嫌がらせをする行為を指します。
また最近よく聞く「パワハラ=パワーハラスメント」とは少し違います。
「パワハラ」の上の立場の人間が下の立場に嫌がらせをする行為に対し「モラハラ」は同等の立場でも起こりうるトラブルとなります。
暴力とは違い、被害が見えづらいので周囲にSOSが出しづらい傾向にあります。
【モラハラする人の特徴1】人によって態度が変わる
それでは、どんな人がモラハラをするのでしょうか。
1つ目の特徴として「人によって態度を変える」ところがあります。
モラハラの被害が露見しづらい原因の1つとして、加害者は人あたりが良く、一般的に「いい人」に見られていることが多いようです。
誰彼かまわず横柄に振る舞うわけではなく、意識的か無意識的にモラハラ行為を広く行うことは避け、隠す傾向にあります。
そのため付き合いが長くなったり、恋人や夫婦、親友になったりしてからモラハラの側面が判明するというケースも多くあります。
まさに「人は見かけによらない」ということでしょう。
【モラハラする人の特徴2】コミュニケーションが苦手
2つ目の特徴として、意外にも「コミュニケーションが苦手」なところが挙げられます。
モラハラをする人がモラハラを行う原因の1つとして、“フラストレーションが溜まっている”ということがあります。
相手にうまく自分の意見を伝えられず、それによって思うように物事が進まなくなることでジレンマを抱えやすくなるようです。
そして「なんでわかってくれないんだ!」という気持ちを他者へとぶつけてしまうのです。
【モラハラする人の特徴3】マイルールへのこだわり
3つ目の特徴は、「マイルールのこだわりが強い」です。
育ってきた環境などによって価値観やルールなどは人それぞれ違いますが、モラハラをする人はそのことを理解し受け入れることが難しいようです。
自分のルールが絶対だと思っている節があり、相手の気持ちや事情に寄り添うことが苦手です。
そしてルールの違いから他者と衝突すると「自分のほうが絶対に正しいのに!」という強い気持ちで相手を責めることがあるようです。
なぜモラハラするのか、その心理1 自分に自信がない
ここまで、モラハラする人の特徴についてご紹介しましたが、あなたの身の回りに該当しそうな人はいましたでしょうか?
ここからは「なぜモラハラをしてしまうのか?」という心理に迫っていきたいと思います。
一般的な特徴として「自分に自信がない」という心理があります。
モラハラをする人は強いイメージがありますが、実際は心の奥底では自分に自信がないので正当化しようと躍起になってしまう、という構図があるようです。
また自分に自信をつけたいために、相手よりも優位に立つことに、こだわりを持っているところもあるようです。
そして相手を言い負かしたり否定したりすることで、人間関係の上下を作って安心しようとするようです。
なぜモラハラするのか、その心理2 相手を支配したい
2つ目の心理は「支配欲がある」です。
前述したようにモラハラをする人はコミュニケーションが苦手な人が多く「この人を手離したくない」という思いを叶えるために相手を支配する方法を選んでしまうようです。
このトラブルは恋人間や夫婦間に多く「相手は自分のもの」という考えも強く態度に表れやすいようです。
この場合は上手に相手の心をつなぎとめておく方法がわからないからこその歪んだ愛情表現なのかもしれません。
なぜモラハラするのか、その心理3 ストレスを発散したい
3つ目の心理は「ストレスを発散する場を求めている」です。
モラハラをする人は、実は不器用で自分の感情をうまくコントロールできず持て余してしまうところがあります。
それゆえに思い通りにいかない歯がゆさを自身で処理できず、他人に八つ当たりをすることでそのストレスを発散してしまうよう。
ストレスが原因の場合は気持ちが暴走しやすく、暴言や無視、相手の回りで物にあたるなどの攻撃的な行動に出やすいようです。
【モラハラの対処法1】正直な気持ちを伝える
ここからはモラハラ行為を受けた時の対処法について具体的に解説していきます。
モラハラはエスカレートしやすく、精神的なダメージが積み重なると体調にまで変化が訪れますので、早めに行動するようにしましょう。
まず1つ目は「自分の正直な気持ちを伝える」です。
モラハラをする人は、自分の行動が正しい、必然的だと思っているケースが多くあります。
その場合「あなたに○○をされるのは嫌だ、傷つく」ということをしっかりと伝えることで、初めて相手が自分の行動は悪いことだと認識することができます。
もし相手が無意識にモラハラ行為をしていたのだとしたら、話し合いで自分の行動を省みてくれるかもしれませんよ。
【モラハラの対処法2】第三者を交えての話し合い
対処法2は「第三者を交えて話し合いをする」です。
すでにモラハラにより人間関係に優劣ができてしまっている場合や、相手のことが怖くて話し合いできない場合は、公平な立場の第三者に間に入ってもらう方法がおすすめです。
1対1だといつものように言い負かされたり、話し合いが平行線になったりする恐れもあるので、客観的に相手に意見してくれる第三者がいたほうが良いでしょう。
また第三者の意見だときちんと聞き入れてくれるケースも多くあります。
職場でのモラハラであれば上司、プライベートな関係の場合は家族や友人に協力してもらいましょう。
【モラハラの対処法3】しかるべき機関に相談
対処法その3は、「しかるべき機関に相談する」です。
第三者を交えての話し合いでも相手が聞く耳をもたないようだったら、迷わず「役所、弁護士、警察などのしかるべき機関」へ相談されることを推奨します。
相談する際には相手のモラハラを立証したり説明したりする材料が必要ですので、日頃から言われたことやされたことを、日付を含めて詳しくメモを取っておきましょう。
証拠があれば、各機関もスムーズに対応してくれるはずです。
最後に
モラハラは加害者が加害をしている自覚がないことも多く、我慢を重ねているうちに被害者の精神と体力は日々削られていってしまいます。
改善のために行動するのは勇気が必要ですが、モラハラかも…と思ったらエスカレートする前に早めに対処しましょう。
今回の記事を参考にしてあなた自身の心を守ってあげてくださいね。
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