プシャ（Pushya）の意味・特徴は？【ナクシャトラ】

プシャ（Pushya）の意味は？

プシャとは、インド占星術（ヴェーダ占星術）のおけるナクシャトラの1つで、豊かさや繁栄、栄養を意味します。

月の通り道を表すナクシャトラの8番目にあたり、蟹座3度20分から蟹座16度40分までの範囲がプシャ（Pushya）にあたります。

プシャは最も吉兆なナクシャトラとされており、古い文献では別名「ティシャ（めでたい）」「シッディヤ（裕福）」、サンスクリット語では「成長」という意味があります。

シンボルは乳房・蓮の花などで、いずれも「生命を育む」「成長を促す」象徴です。行動は穏やかで忍耐強く、他者を思いやる包容力がありますが、時に過剰な心配や責任感からストレスを抱えることもあります。

プシャの支配神は星の神「ブリハスパティ」ですが、一方で制限を司る「土星」が支配星となっており、「成長」と「制限」を促す正反対のエネルギーを持っています。

相反する力をバランス良く使っていくことがプシャの学びといえます。

ナクシャトラ名	プシャ（Pushya）
位置	蟹座3度20分から蟹座16度40分
支配星	土星
シンボル	乳房、蓮の花
キーワード	豊かさ、繁栄、栄養

インド占星術・ナクシャトラの解説

ナクシャトラとは、インド占星術における「月の宿」のことを指します。地球から見た月の通り道を27（場合によっては28）分割したもので、それぞれに固有のシンボル・神格・支配惑星が割り当てられています。

西洋占星術が太陽を中心に見るのに対し、インド占星術では「月の動きと性質」を特に重視します。ナクシャトラは天文学で計算される実際の月の位置を使用しているのが特徴で、旧暦を使用する日本の宿曜占星術の起源ともいわれています。

ナクシャトラでは、個人が持っている潜在的な能力や内面、心の状態、そして過去から受け継がれているカルマ（業）のパターンを読み解くことができます。

たとえば、ナクシャトラと星の配置では、その人がどのようなことを感じ、どう行動するのかがわかるため、表面には表れない深い本質を読み解くことができます。

プシャの基本性格は？

プシャは、優しさや責任感、安定感を備えた性格の持ち主です。

支配性が土星であるプシャは、じっくりと時間をかけて物事を育成していく能力に長けているのが特徴です。

また、プシャはとても面倒見が良く、愛情深いため、困っている人がいれば積極的に手を差し伸べるなど、人を助け、社会のために奉仕することに喜びを感じます。

何かを育てたいという気持ちと、自分が育てられたいという気持ちが強く、何事にも一生懸命に頑張ります。周りと関わりながら、様々なことを学び、経験を通して共に成長していくことがプシャにとって生きがいを感じる瞬間でもあるはずです。

一方で、相手に対してアレコレと面倒を見すぎたり、必要以上に関わりすぎたりなど、過干渉になりやすい面があります。

▼インド占星術でさらに詳しく占いたい方は▼
【無料】ナクシャトラで人生や運命を占う

プシャの女性の特徴は？

プシャ生まれの女性は、柔らかく上品な雰囲気を持っています。全体のバランスが整った体型で、健康的で血色も良く、穏やかな微笑が印象的です。派手さはありませんが、清楚で落ち着いた魅力を放ちます。

性格は誠実で穏やか、人に優しく思いやりのあるタイプです。特に年上や目上の人を敬い、礼儀正しく接します。宗教的・精神的な関心が深く、信仰や倫理を大切にする傾向があります。

一方で、人との関わりには慎重で、心を開くまでに時間がかかることも。感情を抑えがちで、ふさぎ込みやすい一面もありますが、内には強い信念と忍耐力を秘めています。

堅実で計画的に行動するため、家庭や職場でも信頼されやすい存在。控えめながらも、周囲を安心させる穏やかな包容力を持つ女性です。

プシャの男性の特徴は？

プシャ生まれの男性は、体格や外見に明確な共通点が少なく、背丈や雰囲気も人によって様々です。ただ、共通して見た目は穏やかで控えめながら、どこか知的で落ち着いた印象を与えます。

性格は繊細で内面に不安を抱えやすく、物事を疑い深く捉える傾向があります。心は優しいのに、人を信じることに慎重で、強い人間関係を築くのが苦手なタイプです。

一方で、立派に見られたいという意識が強く、外面では礼儀正しく、きちんとした態度を取ろうとします。しかし、その裏には、自己防衛や承認欲求が隠れていることも。

批判に弱く、他人の反応に一喜一憂しやすい繊細さを持ちながらも、常に自分を高めようと努力を続ける人です。清潔感のある装いを好み、内面の不安を見せないように振る舞う紳士的な印象の男性です。

プシャの恋愛傾向は？

プシャは、かなり情熱的で、愛する人のために一途に尽くすタイプです。

面倒見が良く優しいプシャは、恋愛に対してかなり意欲的です。些細なことで運命を感じたり、一目惚れしたり、惚れっぽいところがあります。

また、プシャは「守りたい」という気持ちと「守られたい」という欲求を同時に持ち合わせているため、相手の保護欲を無意識に刺激し、心を掴むのが上手です。自らも積極的にアプローチするため、恋愛経験は豊富なほうでしょう。

交際が始まると、面倒見の良さと旺盛なサービス精神で、温かな関係を築いていきます。しかし、束縛されるのは苦手なので、情熱的に燃え上がっている時でも窮屈だと感じたら、早々に相手を振ってしまうことがあります。

プシャの結婚運は？

プシャは、惚れっぽいところがありますが、結婚には慎重です。

プシャは恋愛に対して積極的ということもあり、結婚相手に困ることはありません。好きになると一途に恋に没頭するため、恋愛時は多少苦労することはありますが、人生をかけた結婚となると勘が働き、間違った人を選ぶことはありません。

勢いで突き進み離婚を経験する場合もありますが、最終的には自分にぴったりの相手と結ばれることが多いです。

束縛を嫌うため、結婚後も仕事や趣味に力を注ぎます。適度に自由を好むため、ほど良い距離感のある結婚生活を送ることができます。

▼インド占星術で恋愛相性・結婚相性を詳しく占いたい方は▼
【無料】2人のナクシャトラから相性鑑定

プシャの仕事運・適職は？

相手を育てる能力に長けているプシャは、やはり育成を主とした仕事に適性があります。

とても面倒見が良いので保育士や教師など人を育てる仕事や介護、看護などの医療系、その他にも動物を育てる飼育員や農業、建築業に適性があります。

相手の心を掴むのが得意なので人と接する仕事全般で活躍できますし、事務やマネジメントといったサポート業務、海外でコミュニケーションの手助けをする翻訳も向いています。

なお、若いうちは自分の能力をあまり自覚していないため、様々な仕事に飛びついてしまう傾向がありますが、様々な経験を通して成長し、着実にキャリアを磨いていきます。そのため、苦労も多いですが、晩年には安定した成功を手に入れることができます。

プシャと相性の良いナクシャトラは？

ここからは、プシャと相性の良いナクシャトラについて解説していきます。

「プシャ」と「アシュヴィニー」の相性は？

面倒見が良く優しいプシャと、目的意識が強く情熱的なアシュヴィニーは、共に成長し合えるベストマッチな相性です。

アシュヴィニーは知的で博識、積極的に行動して目的に向かってまっすぐ突き進んでいくタイプです。プシャはサポートが得意で面倒見が良いため、お互いに助け合いながら成功を手に入れることができます。

「プシャ」と「プラルヴァスー」の相性は？

慈悲深いプシャと、困っている人を放っておけないプラルヴァスーは、価値観が似ており理解し合える相性です。どちらも愛情深く、優しい性格で、家族や仲間を大切にします。

また、プシャは保護欲が強く相手の面倒を見る立場になりがちですが、「育てられたい」というプシャの欲求を、プラルヴァスーが叶えてくれるはずです。

「プシャ」と「アスレシャ」の相性は？

真面目で勤勉なプシャと、興味ある分野と探求していくアスレシャは、ビジネスや趣味仲間として共感し合える相性です。

プシャは好奇心が強く、様々なことに興味を抱きます。一方、アスレシャは興味の幅は狭いのですが、マニアックでユニークなところがあるため、刺激し合える関係を築けます。深い人間関係を求める部分も共通しています。

「プシャ」と「シュラヴァナ」の相性は？

面倒見が良く優しいプシャと、思慮深く穏やかなシュラヴァナは、調和的な関係を保てる相性です。

シュラヴァナは物事を深く考える傾向が強く、やや自分の世界にこもる傾向がありますが、それがプシャの保護欲を刺激します。シュラヴァナをサポートすることでプシャも尽くす喜びを感じることができるなど、winwinな関係になれます。

「プシャ」と「レヴァティ」の相性は？

心が繊細なプシャと、周囲への気配りを忘れないレヴァティは、お互いに労わり合える優しい関係を築ける相性です。

レヴァティは同情心が厚く、周りに対する思いやりを大切にするタイプで、プシャの気持ちを優しく包み込んでくれます。プシャにとってレヴァティは「近くにいるだけでホッとする…」そんな相手になります。

プシャと相性の悪いナクシャトラは？

ここからは、プシャと相性の悪いナクシャトラについて解説していきます。

「プシャ」と「ダニシュタ」の相性は？

周囲への気配りを欠かさないプシャにとって、熱中すると周りが見えなくなるダニシュタは、一緒にいると苦労させられてしまう相性です。

献身的で思いやり深いプシャは、ダニシュタに対してもサポートをしようとしますが、ダニシュタは個人主義な傾向があり、周りのことがあまり目に入りません。なかなか足並みが揃わないため、お互いに距離を感じます。

「プシャ」と「チトラー」の相性は？

好奇心旺盛なプシャと、我が道を進むチトラーは、価値観が合わず仲良くなりにくい相性です。

プシャは保護欲が強いせいか、何かと世話を焼きたがる傾向がありますが、チトラーは独立心が強く、自分の知恵とアイデアで試練を乗り越えることを好みます。価値観も合わないため、一緒にいても表面的な付き合いに留まりやすいです。

「プシャ」と「プールヴァアシャダ」の相性は？

勤勉で真面目なプシャと、完璧主義のプールヴァアシャダは、付き合いが長くなるほど不満が出やすい相性です。

どちらも勤勉で勉強熱心、人付き合いを大切にするため一時的には仲良くなれます。しかし、プールヴァアシャダのこだわりが強く、我が道を進んでいくところがあります。仕事ならまだ良いですが、恋愛が絡むとケンカが多くなります。

「プシャ」と「シャタビシャ」の相性は？

干渉しがちなプシャと、自由を好むシャタビシャは、価値観が正反対で相反する相性です。

プシャは、面倒見は良いのですが「相手のために」と尽くすことが喜びになります。一方、シャタビシャは、人に口を出されたり、決定権を持たれたりすることを好みません。プシャが良かれと思ってしたことも、シャタビシャにとって有り難迷惑になる場合が多いです。

「プシャ」と「プールヴァパルグニ」の相性は？

情緒豊かなプシャと、インテリ傾向のプールヴァパルグニは、仲良くなるまで時間がかかる相性です。

どちらも奉仕的で相手に尽くすタイプですが、プールヴァパルグニは人を選ぶ傾向があります。プシャに対しても最初は警戒心を持って接するため、親しくなるまで時間がかかります。表面的な関係で終わることが多いです。

▼インド占星術で気になる相手との相性を詳しく占いたい方は▼
【無料】2人のナクシャトラから相性鑑定

「プシャ」ナクシャトラの惑星配列での解釈

プシャは、8番目に位置するナクシャトラです。蟹座3度20分から蟹座16度40分までの範囲を指し、4つの区分（デーク）に分かれます。惑星がどのデークにあるかで解釈が変わります。

太陽がプシャにある場合の特徴は？

月がプシャにある場合の特徴は？

火星がプシャにある場合の特徴は？

水星がプシャにある場合の特徴は？

木星がプシャにある場合の特徴は？

金星がプシャにある場合の特徴は？

土星がプシャにある場合の特徴は？

ラーフがプシャにある場合の特徴は？

ケートゥがプシャにある場合の特徴は？