言霊とは?口にした言葉が本当になる?意味や効果、使い方を解説

言霊とは?

言霊は「ことだま」と読み、言葉が持っていると信じられた、目に見えない神秘的な力のことを意味します。

よく、口に出した言葉は現実になるというふうに言われることがありますが、それはこの言霊という概念があるからです。

たとえば「ツイてない」と言っていると実際にツイていない現実が引き寄せられ、「ラッキー」と言っていると、喜びたくなるようなことが次々に起こります。

また、よく知られていることでは神社などに行ってあげてもらう祝詞や、さらに生活に密着した「痛いの痛いの飛んでいけ」のようなことも言霊の一種となります。

ちなみに「笑う門には福来る」という言葉がありますが、これも笑っていると良いことがあるという意味で、言霊に似た概念となります。

言霊の由来・語源は?

言霊の語源は諸説ありますが、中でも最もよく聞かれるのが、日本最古の文献である『古事記』に記載されている内容です。

その中で雄略天皇が出会った一言主大神(ヒトコトヌシノオオカミ)が、自分は言霊の力を持っている神だと自己紹介したことから、「言霊」という概念が生まれたというものです。

その紹介に、天皇も恐れ入ったというような話が書かれており、そこからでも「言霊」というのが、かなり強い力を持つことが想像されますよね。

また、言霊については『万葉集』で日本を『言霊の幸ふ国』と記載していることも明らかになっています。

実は言霊という概念は、形は違えど海外にも存在するとも言われており、世界的に信じられているもののようです。

言霊には神秘的な力がある

はるか神代の時代から、言葉には神秘的な力があり、それを言霊と言ってきました。

そこにスピリチュアルな力があると言われているのは、まだ文字も何もないころに、様々なことを口伝えにしてきたことに由来しているようです。

大切なことや、自分たちの歴史を後世に伝えたいと思う気持ちは、後世の人に幸せになってほしいという気持ちから出ているといってもいいでしょう。

実際、神社などであげられる祝詞の言葉の中にも、先人の想いがたくさん詰まっています。

言霊は、幸運への祈りを言葉に込めたものだと思えば、そこに集約された神秘的な力が働いていると言われても納得ですよね。

「言った言葉が本当になる」って本当?

言った言葉が本当になるかどうかは、「忙しい」と言っていて、さらに忙しくなるというような経験によって理解できると思います。

また、それは古くからある“ことわざ”からも読み取ることができます。

「二度あることは三度ある」「笑う門には福来る」、これらが良い例でしょう。

「ツイてない」と言うから、またツイていない現状が訪れ、笑う、つまり幸せだと発するから、幸せな状況が舞い込むわけです。

そしてもっと現代的な言葉でいえば、自分の潜在意識に刷り込むためのアファメーションがこれに当たります。

また、望んだものを引き寄せると言われる「引き寄せの法則」も、ずっと思っていること、口癖にしていることが引き寄せられるので、言霊を使っているといってもいいでしょう。

ここからは「言った言葉が本当になった」という体験談をご紹介したいと思います。

お金に困っていなくても、謙遜して「私って貧乏だから」って言ってたら、本当にお金に縁がなくなってきたので、慌ててやめたことがあった。(20代女性)

大変な時でも、いつも「なんとかなる」と言うようにしている。おかげでいつも最後には、なんとかなるようになっています。(20代男性)

うちの夫が言うこと、特に不吉なことに関しては絶対本当になるから、口にすることに気をつけてっていつも言っています。(30代女性)

言霊に期待できる5つの効果

ここからは、言霊に期待できる5つの効果をご紹介します。

1.願い事が叶う

言霊に期待できる効果その1は「願い事が叶う」です。

あの人と両想いになりたい、仕事で成功したい、お金持ちになりたいなど、これを叶えたい、と思っている願い事がきっと誰にもあるでしょう。

そういう場合には、すでに叶った未来を明るくポジティブな言葉にして口に出していくことで、欲しい未来を引き寄せることができます。

ただし、「どうせ無理」のようなネガティブな言葉も叶ってしまうので、無意識の口癖に注意していきましょうね。

2.運気が上がる

言霊に期待できる効果その2は「運気が上がる」です。

たとえば「幸せ」「ラッキー」「ツイてる」「運がいい」のような言葉を意識して発していくと、それが現実になっていきます。

これも「笑う門には福来る」のことわざと同じで、たとえ良いことがなくても先に「運がいい」と言ってしまうことで、その状況を引き寄せるのです。

「全然いいことないし」と思っていても、それは口に出さず、できるだけ笑顔で運気が上がる言葉を発するのがおすすめです。

3.自信が持てる

言霊に期待できる効果その3は「自信が持てる」です。

「私は運がいい」「私は大丈夫」「私はできる」のようなポジティブな言葉は、自分の耳を通して自分自身に入っていきます。

そして次第にそれが自分の中で現実となっていくため、根拠のない自信が持てるようになっていきます。

そして言っているうちに実際に良いことが増えていくので、さらにその自信に拍車がかかっていき、常に幸せでいる自信満々の自分に変身していけるというわけです。

4.人間関係が良くなる

言霊に期待できる効果その4は「人間関係が良くなる」です。

常に言霊を意識して、前向きな言葉、ポジティブな言葉を発していると、気持ちも不思議と上向いてきます。

そして、明るく元気で笑顔の多い人になっていくことができるんですね。

それは当然、周囲の人にも影響を与えます。

そして、類は友を呼ぶということで、同じようにポジティブで運気の良い人が集まってくることになり、さらにあなた自身の運気も高まっていくという嬉しい効果も得られます。

5.健康的になる

言霊に期待できる効果その5は「健康的になる」です。

よく、病は気からと言いますよね。

ポジティブな言葉を発し、言霊を上手に使うことによって、メンタル部分に良い影響が出ます。

そうすると、その結果として体も自然と健康になるというわけです。

そういう経験をすると、心と体は深く繋がっているということを体感するようになるでしょう。

言霊を使って精神面を健やかに保つことにより、身体の健康も手に入れることができるのです。

言霊の使い方、うまく取り入れる5つの方法

ここからは、言霊の力をうまく取り入れる5つの方法をご紹介します。

  1. ネガティブな言葉よりポジティブな言葉を選ぶ
  2. 自分が思い描いている夢や目標を口にする
  3. 相手への感謝やお礼の言葉を伝える
  4. 相手の良いところ、素敵なところは褒める
  5. 相手に褒められたら、素直に「嬉しい」と喜ぶ

1.ネガティブな言葉よりポジティブな言葉を選ぶ

言霊の力をうまく取り入れる方法その1は「ネガティブな言葉よりポジティブな言葉を選ぶ」です。

言葉にしたことが現実になると思えば、当たり前ですが、前向きでポジティブな言葉を使ったほうがいいに決まっています。

たとえへこんでしまうような現実が目の前にあったとしても「ラッキーだな」「幸せだな」と言葉に出していくとことで、ネガティブな気持ちは緩和され、良い方向へ次第に向いていくことができます。

自分を上手に洗脳していきましょう。

2.自分が思い描いている夢や目標を口にする

言霊の力をうまく取り入れる方法その2は「自分が思い描いている夢や目標を口にする」です。

「どうせ無理」と心の中で思っていたとしても、口に出す言葉を「絶対できる」「私は〇〇になる」のように、自分がこうなりたいと思い描いている未来や目標を口に出していくことです。

目標をはっきりと言葉にしていくことで、言霊効果はもちろんですが、自分の中のやる気も奮い立たせることができ、進む道が自然と明確になっていくという効果もあります。

3.相手への感謝やお礼の言葉を伝える

言霊の力をうまく取り入れる方法その3は「相手への感謝やお礼の言葉を伝える」です。

誰でもお礼を言われたり、感謝をされたりすると嬉しくなりますよね。

そして、そう言ってくれた相手に対して、自分も同じことを返そうと思うので、幸せの循環が自然と起こっていきます。

また、人に感謝やお礼を言葉にして伝える時、それは自然と自分の耳にも入っていきます。

他人にポジティブな言葉をかけるということは、自分にもかけるということになるというわけです。

4.相手の良いところ、素敵なところは褒める

言霊の力をうまく取り入れる方法その4は「相手の良いところ、素敵なところは褒める」です。

相手の良いところ、素敵なところを褒めようと思うと、それを探さなくてはいけませんね。

その結果、自然とネガティブな部分は気にならなくなります。

そして、他人を褒めると当然喜ばれ、人間関係も良くなり、雰囲気もどんどん良くなっていきます。

それを習慣づけていくことで、常に前向きな自分に変身していくという効果もあります。

5.相手に褒められたら、素直に「嬉しい」と喜ぶ

言霊の力をうまく取り入れる方法その5は「相手に褒められたら、素直に『嬉しい』と喜ぶ」です。

「楽しい」や「ありがとう」のような言葉は、誰が聞いても嬉しくなりますし、運気もどんどんアップしていきます。

そして、褒めた相手も感謝の思いと言ってもらえると、とても気分が良くなります。

謙遜したくなる気持ちもわかりますが「そんなことないです」よりも、嬉しい気持ちを意識して表現することが自分のためにも、そして相手のためにもなるので積極的に使っていきましょう。

言霊を使う際の注意点は?

言霊を使う際の注意点としては、簡単に言ってしまえばネガティブな言葉を避けることです。

たとえば、他人の悪口や陰口はNGで、他人に言っているつもりでも、それはすべて自分の耳から自分に入ってきています。

自分に悪口、陰口を言っていることと同じですし、それを聞いている他の人も嫌な気持ちになってしまいます。

また、自分を否定する言葉も同様にNGで、「私なんてダメ」のように言っている人を見ても、周りは元気になりません。

自分のためにも、そして他人のためにも、悪口や陰口、自分を否定する言葉などは徹底して割けて、悪い言霊を引き寄せないようにしましょう。

言霊の力をうまく取り入れて、幸運を引き寄せよう

普段、何気なく口にしている言葉を少し変えるだけで、人生は大きく変わります。

言霊には、それほどの力があるからこそ、昔からずっと大切にされているものです。

日本人はとかく謙遜という形で自分を卑下したり、相手からの好意を受け取らなかったりしがちですが、それはもったいない話です。

自分、そして周りの人の運気を上げ、幸せになっていくためにも、今回の記事を参考にして、ポジティブな言葉を使い、言霊の力を最大限に活用していきましょう。

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