占い師の仕事内容とは?占い師としての役割、やりがい、仕事環境
(c)iStock

昔から大人気の占い。

最近は占いをしてもらうだけではなく「自分も占い師になってみたい!」と思う人が増えているそうです。

でも、“占い師”という職業に興味はあるけど、実際の“占い師”とは、いったいどんな仕事内容なのか、あまり知る機会はありませんよね。

何となく怪しい…特別な能力が必要なのでは? と思う人もいるでしょう。

今回は“占い師”の仕事内容から、占い師としてのやりがいや、具体的な仕事環境などを詳しく紹介していきます。

そもそも「占い師」の仕事内容とは?

(c)iStock

占い師の仕事は、ただ占いをするだけではありません。

「相談者の相談内容を聞いて、その問題に対する解決策を導き出し、アドバイスをする」ところまでが占い師の仕事内容といえます。

占いを勉強して知識を蓄えることも大切ですが、占いで導き出した結果を相談者に伝えるだけというわけではありません。

相談者の悩みを解決するために、どうしたらいいのかを探っていくこと。

相談者の話をじっくりと聞きながら、悩みを解決するための改善策を一緒に探して、伝えていくことが必要なのです。

つまり、占い師としてしっかりと占術を学ぶことはもちろん、相談者の話をしっかりと受け止めることができる能力が高い人ほど、「占い師」という仕事で成功する可能性が高いといえます。

人を笑顔にできる…それが「占い師」のやりがい

占い師の仕事は、占いの知識を使ってお客様の心を癒やすサービス業です。

占いを利用するお客様にもさまざまな人がいますが、どんな相談者が来ても臨機応変に対応できる能力が必要な、“難しい接客業”の一つといえます。

そんな「占い師」ですが、一番の仕事のやりがいは何だと思いますか?

占いを当てることでしょうか?

確かに占いが当たることも、とても重要なポイントです。

しかし占い師の仕事で大切なのは、相談者の悩みを解決し、笑顔にすること。

なかには利益にならなくても「困っている人を助けたい」という気持ちから、占い師の道を進む人も少なくありません。

このように、相談者の悩みに対して解決策を見出し、幸せに導くことが「占い師」という仕事の醍醐味なのです。

「占い師」は多様な役割が求められることも

人の心から不安を取り除き幸せな道へと後押しできる「占い師」という仕事は、とてもやりがいがあります。

しかし、そのぶん「占い師」は、多様な役割を求められることが多いようです。

相談者にとって「占い師」は、自分の気持ちを肯定し、行動を後押ししてくれる存在です。

どんな時でも心に寄り添い、共感してくれる大切な「味方」といえるでしょう。

しかし一方で、占い師は占いの結果を誠実に伝える必要があります。

もし占いの結果が、相談者にとって耳の痛い話やネガティブな内容だったとしても、真実を伝えなければなりません。

悩みの本質を探り、解決策を見出すこと。

相談者の幸せを望むからこそ、憎まれ役を努めなければならないこともあるといえます。

「占い師」はどんな仕事環境で働いているの?

(c)iStock

現在の占い師の働き方は、ネット環境の普及によって環境もさまざまです。

ネットが普及する前は、相談者が直接占いのお店に足を運んで直接顔を見て話しながら占いをする「対面式」や、自宅から占いの店に電話をして占ってもらう電話鑑定が多かったです。

企業のパーティやイベントで出張鑑定を行ったり、カルチャースクールで講師として働いたりする人もいます。

しかし、今はネット環境の普及により、お互いに顔を直接合わせなくてもメールやチャットで相談を受ける在宅型や、パソコン越しにオンライン鑑定をする占い師も増えてきています。

そもそも占い師は一般的な会社員のように「就職」というかたちではなく、「個人事業主」として仕事をする人が多く、勤務場所や休日、時間帯も昼から夜や、深夜など、人によってさまざまなスタイルで働いています。

なかには本業は一般的な会社員として働きながら、休日に“副業占い師”として働くケースもあるようです。

占い師としての報酬の仕組み

“占い師”としてデビューし、仕事を始める際に、多くの場合は占いの運営会社に所属するかたちが多いです。

たとえば占いのお店で対面鑑定を始めた場合、多くの占い会社では「相談者が支払った占い料金の何%」が、占い師の報酬になるというかたちが一般的。

また、会社によっては「相談件数1件または1分毎に報酬が発生する」というシステムになっているところもあります。

そもそも占い会社は、会社を運営するうえで莫大な広告費用や、店の家賃などの必要不可欠な経費がかかっていますので、あらかじめ必要経費分を占い師の報酬から差し引いている、というのが現状です。

個人で占い師として働く場合は、相談者が支払った料金の100%を報酬として受け取ることができます。

しかし占い師としてデビューした新人占い師は、お客さんを獲得することも一苦労です。

そのため、実績を積むためにも、占いの運営会社に所属するかたちから始めるケースが多いでしょう。

実際、占い師として、どのくらい稼げる?

それでは、占い師として、具体的にどのくらいのお金を稼げると思いますか?

占い師の給与体制は、お店に所属している場合でも、大半は完全出来高制となっています。

相談者や鑑定数、鑑定料の額によって報酬もさまざまですが、月に0円から数万円から、人気の占い師であれば「月収100万円」に近い収入を得る占い師もいるようです。

ただ、安定した収入を得るには、それ相応の実績と集客数も必要になります。

日によっては相談者が来ず、報酬も「0円」という可能性もあるでしょう。

ですから、最初は安定した収入のある本業を持ったうえで副業として占い師を始めて経験を積み、人気が出てきたら占いを本業にシフトする、というケースがここ最近、見られるようです。

占い師として活躍したいなら「タロット占い」の取得はおすすめ

(c)iStock

西洋占星術や姓名判断などさまざまな占術が存在しますが、なかでも人気があるのは「タロット占い」ですよね。

色とりどりのカードが並べられるだけでも、「占ってもらっている」という実感が得られますし、相談者からの悩みに多い「あの人の気持ちを教えてほしい」や「あの人の今の状況が知りたい」など、相談者にはわかりえない相手の気持ちや状況を占うことができる面も人気です。

また、タロット占いは、占いを行ったタイミングからみた未来や状況が結果として現れるので、相談者が何らかの行動を起こして状況が変われば、当然未来も変わります。

占う日によって変わるので、相談者も「次はどんな結果が出るだろう?」と期待し、リピーター獲得にも期待ができるでしょう。

最後に

占い師は、人を幸せに導く夢のある職業ですが、人気が出るまでの道のりは難しく、険しい職業でもあります。

また、“占い”の知識を積むのはもちろんですが、仕事として成功する術を学ぶのも大切。

占い師として活躍するなら、やはり独学よりもノウハウを教えてくれる占いスクールや講座などで占い師の講師から学ぶのは重要といえるかもしれませんね。

占い師は大変ですが、そのぶん充実してやりがいのある仕事です。

興味があるなら、ぜひチャレンジしてみてくださいね。