INTP(論理学者)の性格とは?特徴や強み・弱み、適職や相性を解説

INTP(論理学者)とは?

INTP(論理学者)とは、MBTI診断における16の性格タイプの1つで、内向型(Introversion)、直観型(Intuition)、思考型(Thinking)、知覚型(Perceiving)の特徴を持つ性格タイプです。

現実や社会、周りの世界より、自分の内面や体験に興味を持つことが多く、大勢で過ごすよりも1人で思考を巡らせることを好みます。

また、想像力が豊かで枠にとらわれない柔軟性の持ち主。抽象的な問題の本質を見極め、問題を解決していくことが得意です。ユニークな想像力を持ちながらも、夢や空想で終わらせずに現実化させる力があるのも特徴です。

このタイプは全体の3%しか存在しない稀有なタイプと言われています。

INTP型の2つのタイプ「INTP-A」「INTP-T」とは?

INTPは、さらにINTP-AとINTP-Tの2つのタイプに分類されます。A(Assertive)は自己主張を指し、T(Turbulent)は慎重さを指します。

INTP-Aは、バランス感覚が優れていて外の世界にも積極的に交流していくなど外交的なタイプです。自信があり、周りに対してはっきりと自己主張します。

INTP-Tは、自分の内面に意識が向かうタイプで、とても繊細で内省的です。新しい環境や人との関わりに不安やストレスを感じやすく、控えめで内に籠もる傾向があります。

INTP(論理学者)の性格は?

INTP(論理学者)は控えめな性格ながらも、知的好奇心が旺盛で、興味があることはとことん突き詰める情熱的な側面があります。

物事を深く考えて解決していくことを好みます。旺盛な探求心の持ち主で、興味が湧いたことにはまっすぐに取り組んでいきます。

「考えること」が大好きで、常に問題に取り組み、論理的に答えを出そうとする傾向があります。

クールで落ち着いて見えますが、内面は情熱的でエネルギッシュです。ただし、他の人の感情を読み取るのが苦手で、対人関係で苦労する傾向が見られます。

INTP(論理学者)の特徴は?

INTP(論理学者)とは、MBTI診断における16の性格タイプの1つで、内向型(Introversion)、直観型(Intuition)、思考型(Thinking)、知覚型(Perceiving)の特徴を持っています。

  • 内向型(Introversion)
  • 心や内面、思考、精神などの内なる世界に興味を持ちます。形のないことや抽象的な概念に対して、思考を巡らせることを好みます。

  • 直観型(Intuition)
  • 物事の関係性や繋がりに注目しています。全体を想像し、あらゆる可能性を考慮します。

  • 思考型(Thinking)
  • 客観的に物事をとらえ、分析していきます。物事や問題に対して規則性を見出し、筋道を立てて結論を導き出します。

  • 知覚型(Perceiving)
  • 柔軟性があり、外からの刺激を素直に自分の中に受け入れます。状況に応じて臨機応変に取り組んでいきます。

INTP(論理学者)の強みは?

ここからは、INTP(論理学者)の3つの強みを解説していきます。

  • ユニークなアイデアを生み出す
  • 既存の枠や常識にとらわれず思考を巡らせる傾向が見られます。たとえば「男子トイレの汚れを防止する」という問題があったとしましょう。これに対し、張り紙で注意喚起をするのが既存の解決方法でしたが、ナッジ理論を応用して「小便器に的のシールを貼ることで尿の飛び散りを防ぐ」という仕掛けが生まれました。このようにユニークなアイデアを生み出すのが得意です。

  • 物事をとことん探求して学び尽くす
  • 興味が湧いたことには、自分が納得するまで情熱的に探究していきます。好奇心が旺盛で「なぜ?」「面白そう!」と思ったらまっすぐに飛び込んでいき、問題を解決するまで走り続けます。他の人なら「これぐらいでいいかな」と思う域に到達しても、学ぶ意欲は衰えません。専門家やマニアと言われる域まで追求していく究極の「凝り性」といえます。

  • 論理的、分析的な思考
  • 目に見えないものや形がないもの、心理や哲学など抽象的な事柄に対しても筋道を立てて理解していこうとします。たとえば、物事に対して原因や根拠を考え、周りの要因や全体の関係性、繋がりを整理しながら筋道を立てて結論を導き出していきます。直感や自分の感覚で物事を決めていくことはなく、多角的な視点を持ちながら客観的に分析していきます。

INTP(論理学者)の弱みは?

ここからは、INTP(論理学者)の3つの弱みを解説していきます。

  • 他人の感情や場の空気を読むこと
  • 物事に集中すると、周りのことが頭に入ってきません。たとえば幼児が新しいおもちゃを見つけ、夢中になって遊んで他のことが目に入らなくなる様子をイメージしてください。「根拠」や「結果」について論理的に答えを出すことに集中してしまい、周りが見えなくなります。そのため「場の空気が読めない」と思われることも多いでしょう。

  • 集団行動やチームワーク
  • 自分の考えや結果を出すことを最優先にしたいため、周りに合わせるのが苦手です。
    洞察力や観察眼はありますが、それを人との交流に活かそうとはあまり考えないところがあります。「なぜ?」「どうして?」の根拠や原因を探ることが目標になるため自己中心的になりがちで、人とのコミュニケーションは二の次になる傾向があります。

  • 注目が集まること
  • INTP(論理学者)は、自分の考えを邪魔されたくありません。極端にいうと「唯我独尊」で、意識の中心は自分になり、自己中心的な性格です。注目が集まることで面倒な交流を求められたり、他人から干渉されたりすることが嫌いです。興味の対象はあくまで「論理的に答えを導き出すこと」や「探求していくこと」にあるため、周りからの評価は逆に面倒くさいと感じる傾向が見られます。

INTP(論理学者)の恋愛・結婚傾向は?

想像力が豊かで完璧主義なINTP(論理学者)は、恋愛においてロマンチストで理想を求める傾向があります。

問題を解決することに対しては、とても洞察力に優れており、筋道を立てて考えていくことを得意としますが、対人関係では必ずしも論理的に問題が解決するとはいえません

もともと内省的で人に対する関心も少ないため、自分の気持ちをうまく相手に伝えることが苦手でもあります。

そのため、恋愛に対する理想は強いのですが、意中の人とコミュニケーションで失敗したり、余計な一言で誤解されてしまったりすることが多いです。

なお、現実的な繋がりより精神的な繋がりを大切にする傾向があります。

結婚も常識の枠にとらわれません。通常のスタイルにこだわらず、別居婚や事実婚などで自分たちのスタイルを優先させます。

INTP(論理学者)の仕事傾向は?

INTP(論理学者)は、興味を抱いたことに対して、とことん追求・探求していくエネルギーが強く、その能力は仕事でも発揮されます。

コツコツと地道に積み上げていくスタイルで、難しい問題にぶつかっても諦めずに取り組んでいく粘り強さがあります。仕事の仕方はマイペースで自分の采配で取り組んでいくことを好みます。

しかし、周りに配慮したり、足並みを揃えて物事に取り組んだりなど、コントロールや気づかいが求められる仕事ではストレスが溜まりがち。チームワークが求められる仕事よりも、単独で成果を上げる仕事のほうが得意です。

INTP(論理学者)の適職は?

論理的に問題を読み解き、高度な分析力で解決策を導き出す能力に長けているINTP(論理学者)

情報やデータから傾向を分析していく分析や研究者や開発関係者、哲学者、データアナリスト、検察や弁護士、プログラマー、エンジニアなどの専門的な分野が適職として挙げられます。また、技術や知識が求められる仕事も興味深く取り組むことができるでしょう。

一方で、マルチタスクで臨機応変な対応を求められる飲食系のサービス業や、チームワークが求められる仕事は苦手な傾向があります。

INTP(論理学者)の人間関係は?

内向的で神経質なところがあるINTP(論理学者)は、広い交友関係を持つより、狭くとも深く信頼し合える人間関係を好みます

またINTP(論理学者)は独立心がとても強く、1人で過ごすことも苦になりません

友人と話す時は、当たり障りのない表面的な会話より、自分の考えや精神的な面について話し合ったり、議論を交わしたりするような深い会話を好みます。

相手に興味を抱くきっかけも、その人の趣味嗜好や価値観、内面について関心を寄せることが多いです。

友情や愛情で結ばれるというよりは、情報や仕事、同じ目標を持っている人など限られた人間関係を築く場合が多い傾向が見られます。

INTP(論理学者)と相性が良いタイプは?

INTP(論理学者)と相性の良いタイプは【ESFP(エンターテイナー)】【ESTP(起業家)】【ENTJ(指揮官)】です。それぞれの相性を解説していきます。

INTP(論理学者)とESFP(エンターテイナー)の相性は?

INTP(論理学者)とESFP(エンターテイナー)は、お互いに尊敬しながら深い関係を築ける相性です。

ESFPはどんな人とも明るく接することができる社交上手。内向的なINTPとも上手に付き合うことができます。

また、ESFPは好奇心がとても旺盛で、興味を抱いたら躊躇せずに飛び込んでいく積極的な性格で、INTPの専門的な知識に対しても対等に議論することができます。

INTP(論理学者)とESTP(起業家)の相性は?

INTP(論理学者)とESTP(起業家)は、お互いの成長を高め合える相性です。

ESTPは、目標達成のためならリスクを恐れずに突き進む行動的な性格です。難しい状況に陥っても諦めることなく、粘り強く取り組む探求心は、興味関心に向けてひたむきに突き進むINTPと通じるところがあります。

精神的な探求を進めるINTPと理想の現実化に取り組むESTPは、ベクトルは違いますが共感し合える関係といえます。

INTP(論理学者)とENTJ(指揮官)の相性は?

INTP(論理学者)とENTJ(指揮官)は、考え方や理解力など共感する部分が多い相性です。

ENTJは、強い意志と指導力で周囲をまとめ、目的達成に向けて突き進んでいく性格です。決断力と判断力に長けており、リーダーとして周りに影響を与えます。

タイプは真逆ですが、情に流されずに冷静に物事を分析し、解決を目指していくという点で共感することができます。

ENTJの指導の元でINTPが存分に能力を奮う関係になります。

INTP(論理学者)と相性が悪いタイプは?

INTP(論理学者)と相性の悪いタイプは【ESFJ(領事)】【ENTP(討論者)】【ESTJ(幹部)】です。それぞれの相性を解説していきます。

INTP(論理学者)とESFJ(領事)の相性は?

INTP(論理学者)とESFJ(領事)は、一緒にいると居心地の悪さを感じる相性です。

ESFJは、面倒見が良く、人懐っこい社交的な性格です。しかし相手に対して自分の気持ちを押しつけてしまったり、必要以上に他人に干渉してきたり、何かと交流を持とうとする傾向があります。

独立心が強く、1人の時をも大切にしたいINTPとの相性はいまいち。ESFJの親切心を、お節介でうっとうしいと感じてしまうでしょう。

INTP(論理学者)とENTP(討論者)の相性は?

INTP(論理学者)とENTP(討論者)は、お互いの考え方の違いにイライラしてしまう相性です。

ENTPは、物事を論理的に考えて判断する能力に長けています。INTPも、分析力や洞察力に優れ、論理的に物事を考えることから似ているタイプといえます。

しかし、ENTPは外交的で、自分の考えを周りにアピールするなど、自己顕示欲の強さが目立ちます。一方INTPは、内向的で自分の興味関心を周りと共有しようとはしません。

価値観の違いによるストレスが溜まる関係といえます。

INTP(論理学者)とESTJ(幹部)の相性は?

INTP(論理学者)とESTJ(幹部)は、何かと意見がぶつかりやすい相性です。

ESTJは、誠実で責任感が強く、ルールや秩序を守ろうとするなど組織的な思考の持ち主です。人と協力して物事に取り組むことを好み、組織として行動することを他人にも求めます。

一方、INTPは個人主義で周りのことよりも自分の考えを優先させるタイプです。

お互いに扱いにくく、価値観の違いで衝突しやすい関係といえます。

INTP(論理学者)タイプは、知的好奇心が旺盛で、興味へ追求心が強い

それでは最後に、INTP(論理学者)の特徴をまとめて、ご紹介します。

  • 全体の3%しか存在しない稀有なタイプ
  • 豊かな想像力と洞察力を持ち、柔軟な思考の持ち主
  • 物事に対して論理的に分析し解決するのが得意
  • 独立心が旺盛で1人の時間も楽しめる
  • 人付き合いは苦手で、限られた人と、狭く深い関係を築く
  • 恋愛はロマンチストで理想を求める傾向あり
  • データや情報を用いて進めていく仕事が向いている

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