ルーン文字とは？意味や種類、読み方を解説◆ルーン文字一覧付き

ルーン文字とは？

ルーン文字とは、古代北欧で使用されていた文字のことです。

ルーン文字には「神々のパワーが宿っている」とされ、その文字にも1つ1つ、特別な意味があるとされていました。

この不思議なパワーを持つルーン文字は、主に石や木などの自然物に刻まれて使われてきましたが、実は現在でも占いやお守り、ゲームなどで利用されています。

ルーン文字の歴史や起源は？

ルーン文字は、古代ゲルマン民族が起源だという説があり、年月をかけてヨーロッパ全土に広がっていきました。

7世紀頃になるとラテン文字が使用されるようになり、だんだんとルーン文字を使うことは少なくなりましたが、実は私たちが使っている英語のアルファベットの元にもなっており、ルーン文字とアルファベットの形には共通する部分があります。

時代や地域などによって、ルーン文字の数や形は微妙に異なっていますが、最も古く使用されていると言われているのは24種類の「エルダールーン」です。

ルーン文字の種類は？

ルーン文字の種類は、先ほどご紹介した「エルダールーン」の24種類が基本とされています。

この24種類の中には氷や雷、家畜など、生活に関した意味がそれぞれ込められており、それぞれのパワーが宿るとされています。

なおルーン占いをする時は、24種類のルーン文字に空白を表す「ウィルド／ウィアド」と呼ばれるブランクルーンを合わせて使います。

ルーン文字の読み方は？

ルーン文字は読み方にもいくつか種類がありますが、現在では「ゲルマン式」と「アングロサクソン式」の2種類の読み方が主流と言われています。

お守りや占いとしてルーン文字を使用する場合、どちらが正しい、ということはありませんので、自分のセンスや好みによって選ぶと良いでしょう。

ルーン文字の使い方は？

現在、ルーン文字は、お守りや占いの道具として使われています。

ルーン文字をお守りとして使う場合、自分自身が心惹かれるルーン文字を選び、木などに彫って「護符」として持ち歩く方法があります。

また、指輪やブレスレットなどのアクセサリーに彫られたルーン文字を身に着けることで、お守りとしての役割を果たしています。

ルーン文字を占いの道具として使う場合、ワンオラクルと呼ばれる占い方が広く知られています。

ワンオラクル占いでは、24種類のルーン文字と「ウィルド／ウィアド」と呼ばれる空白のブランクルーンを合わせた25種類を使用します。

石を利用する場合はルーン文字が刻まれたルーンストーンを1つの袋に入れて混ぜ合わせ、カードを使用する場合はカードを裏向きにしてシャッフルします。

自分からは何も見えない状態の中から、1つのルーンを取り出し、そのルーンが持つ意味で結果を読み解くのです。

ルーン占いの場合、抱えている根本的な部分を指示していることが多く問題解決のヒントになるでしょう。

【一覧】各ルーン文字の意味や読み方は？

ここからは、1つ1つのルーン文字の意味や読み方について、解説していきます。

フェオ／フェイヒュー

 

アングロサクソン式	フェオ（FEOH）
ゲルマン式	フェイヒュー（FEHU）
アルファベット	F
キーワード	成長・物質的豊かさ

昔は家畜をたくさん飼っているということが裕福さの象徴であったため、基本的に物質的に満たされている状態や環境を表します。ポジティブな意味では裕福、安定した状態を指し、ネガティブな意味では保守やマンネリ、損失への恐れを指すことが多いです。

ウル／ウルズ

 

アングロサクソン式	ウル（UR）
ゲルマン式	ウルズ（URUZ）
アルファベット	U
キーワード	本能 ・ 勢い

本能的な行動や未知の世界への挑戦、スタミナや自然治癒力を示し、勇気を持って乗り越え成長していく強さを意味します。ネガティブな意味では、力が暴走する、逆にバイタリティのなさから体調を崩す、勇気がなくてチャンスを逃すという意味になります。

ソーン／スリサズ

 

アングロサクソン式	ソーン（THORN）
ゲルマン式	スリサズ（THURISAZ）
アルファベット	TH
キーワード	プライド 執着心

意味は過度な防衛や衝動を表し、敵と戦うような激しさや攻撃性を持っている場合が多いです。ネガティブな意味でも悪い部分が強調され、トゲトゲしさから周囲の意見を受け入れられない孤立した状態になりやすいので注意しましょう。

アンスール／アンサズ

 

アングロサクソン式	アンスール（ANSUR）
ゲルマン式	アンサズ（ANSUZ）
アルファベット	A
キーワード	知性・口・会話

神オーディンは知識の神でルーン文字を作ったとされており、口や言葉など「伝えること」の象徴です。意味もコミュニケーションや情報、何かを勉強して身につける、表現することを指しています。ネガティブな意味では、間違った情報や認識違い、机上の空論などが挙げられます。

ラド／ライゾ

 

アングロサクソン式	ラド（RAD）
ゲルマン式	ライゾ（RAIDO）
アルファベット	R
キーワード	旅行 伝達

車輪や移動、旅行、また人とコンタクトを取るなど、連絡やコミュニケーションを象徴します。ポジティブな意味では朗報が届く、親密になるなどが挙げられますが、ネガティブな意味では、連絡ミスやメールのタイムラグ、旅行先のトラブル、人と人とのコミュニケーションエラーが起こることが多いでしょう。

ケン／カノ

 

アングロサクソン式	ケン（KEN）
ゲルマン式	カノ（KANO）
アルファベット	K
キーワード	情熱 ・ はじめる

人が持っている情熱やチャレンジ精神、未知の世界を切り開いていく勇気を表します。また、病気からの回復力などもこのルーンでわかることがあります。ネガティブな意味では、やる気が起きない、情熱が薄れる、勢いだけで空回りするということが強調されるでしょう。

ギューフ／ゲーボ

 

アングロサクソン式	ギューフ（GEOFU）
ゲルマン式	ゲーボ（GEBO）
アルファベット	G
キーワード	贈り物・愛情

物質的なプレゼントの意味に限らず、無償の愛や友愛を示すこともあり「ラブ・ルーン」 と呼ばれています。 このルーンには正逆において意味の違いはなく、意味はすべて同じです。告白が成功する、恋愛関係が発展する、平穏な環境で過ごせるなど心が穏やかな状態を表すでしょう。

ウィン／ウンジョー

 

アングロサクソン式	ウィン（WYNN）
ゲルマン式	ウンジョー（WUNJO）
アルファベット	W
キーワード	喜び・成就

「ウィッシュ・ルーン」と呼ばれており、努力の成果が開花したり、家族や友人と楽しく過ごせたり、欲しかった物が手に入ったり、幸せや心の平和を表すルーンです。ネガティブな意味では、当てが外れる、油断して失敗する、努力の成果が出内、怠け心が出るなどが挙げられます。

ハガル／ハガラズ

 

アングロサクソン式	ハガル（HAGALL）
ゲルマン式	ハガラズ（HAGALAZ）
アルファベット	H
キーワード	アクシデント・中止

自然界では突然どんな災害が起こるかわからないように、人が予測できない事態やハプニングを象徴します。でも、すべてが悪い意味ではなく、予想できないような想定外の出来事が起こるというイメージです。なお正逆の区別はなく、同じ意味になります。

ニイド／ナウシズ

 

アングロサクソン式	ニイド（NIED）
ゲルマン式	ナウシズ（NAUTHZ）
アルファベット	N
キーワード	忍耐・慎重さ

このルーンが出た時は、欲する気持ちがとても強い時です。そのため焦って動いたり、機が熟すのを待ちきれず失敗したりすることが多いと言われています。何かに対して「我慢が必要」というルーンからのメッセージです。ネガティブな意味では、さらに我慢できず失敗することが多いので注意しましょう。

イス／イサ

 

アングロサクソン式	イス（IS）
ゲルマン式	イサ（ISA）
アルファベット	I
キーワード	氷・停滞

自然界では氷は「死」のイメージや停滞を連想させるように、物事の停滞や動かない状態、厳しい環境を表します。しかし、雪が溶けるように忍耐強く取り組むことで物事が解決するという希望も含んでいる文字です。また正逆の意味に違いはなく、同じ意味になります。

ヤラ／ジェラ

 

アングロサクソン式	ヤラ（JARA）
ゲルマン式	ジェラ（JERA）
アルファベット	J
キーワード	1年 ・収穫

果実の実が熟し自然に落ちていくように、時間をかけて取り組むことで成果や収穫が得られることを意味します。また幸福や不幸の区別はなく、その人の行動の結果が現れることを指します。小さなことの積み重ねや忍耐強さが幸運を呼ぶというメッセージです。なお正逆の意味はありません。

ユル／エイワズ

 

アングロサクソン式	ユル（YR）
ゲルマン式	エイワズ（EIHWAZ）
アルファベット	Y
キーワード	再生・変化

イチイ（一位）の木や「弓」の象徴のルーンです。意味としては「死と再生」を表します。そして何かが終わることで何かが始まるという意味があります。良い、悪いではなく区切りをつけることで新しいサイクルに入る、とされています。なお、正逆の意味に違いはありません。

ペオース／パース

 

アングロサクソン式	ペオース（PEORTH）
ゲルマン式	パース（PERTH）
アルファベット	P
キーワード	偶然 ・ チャンス

何が起こるかわからないハプニング的な出来事を意味します。たとえばギャンブルのように、自分ではコントロールできない運の力を感じるでしょう。なお、ネガティブになると、チャンスを活かせない、タイミングを逃す、秘密がバレて修羅場になるという意味があります。

エオロー／アルジズ

 

アングロサクソン式	エオロー（EOLH）
ゲルマン式	アルジズ（ALGIZ）
アルファベット	Z
キーワード	防御・友情

動物の「オオシカ」を意味するルーンと言われています。基本的には保護・防衛、自分を守るという意味があります。また、シカは集団で行動するところから、友情や仲間意識、人との出会いを表すこともあります。ネガティブな意味では、周りに振り回される、危険な状態になる、人間関係に恵まれない、守り切れないなどの意味になります。

シゲル／ソウェイル

 

アングロサクソン式	シゲル（SIGEL）
ゲルマン式	ソウェイル（SOWELU）
アルファベット	S
キーワード	太陽・幸運

「太陽」 を表すルーンで、生命力や健康、勝利や成功という意味があります。また周りから注目される、成長して成功を掴むなど、明るい未来や情熱を表すことも。ネガティブな意味では、強すぎるパワーに振り回されてオーバーワークになる、頑張りすぎ、盲目状態で周りが見えなくなるなどの意味があります。

ティール／ティワズ

 

アングロサクソン式	ティール（TIR）
ゲルマン式	ティワズ（TEIWAZ）
アルファベット	T
キーワード	勇気・積極性

戦いの神の象徴と言われているルーンです。意味は勇敢な心や勝負強さ、情熱を持って前進する姿勢を表します。勝負運が強い時なので、前向きに進むことで大きな成功を掴むことができます。ネガティブな意味では、熱意が冷めてエネルギー不足になる、気力を失うなど弱弱しさが目立つようになります。

ベオーク／ベルカナ

 

アングロサクソン式	ベオーク（BEORC）
ゲルマン式	ベルカナ（BERKANO）
アルファベット	B
キーワード	誕生・母性

古くは「樺の枝」 を意味し、現代では「新たな始まり」を意味します。たとえば新しいことを始める、転職、引っ越しして環境が変わるなど、良くも悪くも環境に変化があり、人生のサイクルが変わることを指し示します。ネガティブな意味では、思わぬ方向に進んでしまう、新たなスタートを切れない、昔にこだわりすぎるという意味になります。

エオー／エワズ

 

アングロサクソン式	エオー（EOH）
ゲルマン式	エワズ（EHWAZ）
アルファベット	E
キーワード	馬・移動・援助

古来、馬は最も早い移動手段であったことからもスピード感のあるルーンです。今の場所から移動するという面で、引っ越しや異動、転居や転職なども意味します。素早い行動や周りとの連携が幸運を掴む鍵になるでしょう。なお、ネガティブな意味では､せっかちが原因で失敗する、タイミングを逃す、暴走するという意味になります。

マン／マナズ

 

アングロサクソン式	マン（MANN）
ゲルマン式	マナズ（MANNAZ）
アルファベット	M
キーワード	人間・協力関係

人間の世界に関わるルーンであり、社会性や周りとのやり取り、パートナーシップなど全般的な人付き合いを意味します。ネガティブな意味になると、協調性がない、自分の考えに固執する、他人を受け入れる柔軟性がない、その結果孤立してしまう、独りよがり、という意味になります。

ラーグ／ラグズ

 

アングロサクソン式	ラーグ（LAGU）
ゲルマン式	ラグズ（LAGUS）
アルファベット	L
キーワード	想像力・女性

自然界の「水」を表すルーンです。物質的な水に限らず、多種多様に柔軟に変化するという意味で、感情や感性、芸術性、センスも意味し、イマジネーションや想像力、夢やアートの才能なども、このルーンの領域です。ネガティブな意味では、強い意志を持てずに周りに流されてしまう、優柔不断になる、情緒不安定、迷ってしまうなどという意味になります。

イング／イングス

 

アングロサクソン式	イング（ING）
ゲルマン式	イングス（INGUZ）
アルファベット	ING
キーワード	豊かさ ・ 成功

「イング神」を示し、生きることの喜び、新しい人生の始まり、誕生などを意味します。このルーンが出た時は、喜ばしいことが起こるなど幸福な環境・状態を表します。計画が成功したり、人との繋がりが広がったり、努力の成果が認められるなど嬉しい出来事も期待できるでしょう。なお正逆に意味の違いはありません。

オセル／オシラ

 

アングロサクソン式	オセル（OTHEL）
ゲルマン式	オシラ（OTHILA）
アルファベット	O
キーワード	故郷・遺産

伝統や年長者、古い友人などを表します。また昔からの土地や建物などの具体的な遺産や育った環境、古いものを尊重することの大切さという意味合いを持っています。ネガティブな意味では、古い考えに固執する、融通が利かない、新しいことを受け入れられない、古臭い、世代間のギャップなどを表します。

ダエグ／ダガズ

 

アングロサクソン式	ダエグ（DAEG）
ゲルマン式	ダガズ（DAGAZ）
アルファベット	D
キーワード	1日・着実

太陽の動きや日々の生活、日常など、当たり前の1日を意味します。ルーンは無限大のマークに似た形をしており、物事が終わり、再び新しく始まることを表します。なおペオーグ／ベルカナは「始まりそのもの」を意味するのに対し、ダエグ／ダガズは「終わりと始まり、サイクル」を示しています。また、正逆がなく、すべて意味は同じになります。

ウィルド／ウィアド

 

アングロサクソン式	ウィルド（WIRD）
ゲルマン式	ウィアド（BLANK）
アルファベット	なし
キーワード	運命・宿命

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