守護霊占い｜霊視一筋39年・霊眼で視抜く伝説の霊媒師　御母衣珠壽　

　守護霊は西洋のスピリチュアリズム（心霊主義）におけるguadian angelまたはguadian spiritを日本語に訳したものです。日本では、心霊研究家の浅野和三郎氏が最初に守護霊という訳語をあてはめ、その概念を紹介し、それが広まって定着して現在に至るとされています。

　スピリチュアリズム（心霊主義、もしくは心霊術などの訳もある）とは、人は肉体と霊魂からなり、死によって肉体が消滅したとしても霊魂は消えることなくとどまり、現世に生きる人間は死者の霊魂と交信できるという考え方です。この交信相手である霊魂を総じて、私たちは守護霊と呼んできました。
 
　もともと霊魂が人の死後も存続することや、生者と死者が交流するという考え方は世界各地にありましたが、日本に渡来したのは1920年代で、前述の浅野和三郎氏が心霊学研究会を設立し、欧米の心霊研究を広めました。
　その後、心霊主義は科学者や思想家の支持を得て、宗教学、神智学などにすそ野を広げていきました。一方で、死者から深遠な教えを得るという思想や、霊媒が自動書記で高次の存在から与えられたメッセージをまとめるなどの方法論も同様に伝わってきたのです。そうした様々な研究の潮流がやがて占術と結びつき、守護霊占いが誕生したというわけです。このようにして、守護霊占いは霊魂との交流から得た答えを生者に伝えるという概念を占術の枠にあてはめて確立してきたのです。

　心霊主義は、西洋・東洋を問わず世界的に調査・研究が進められ、科学的・宗教的・芸術的分野においても様々なアプローチがなされてきました。こうした19世紀以降の長い歴史的な背景を経て、守護霊占いにおいては霊魂の死後存続、輪廻転生、潜在意識とテレパシーなどの複数の概念から対象者の深層心理に迫り、真実を追究するという試みが行われるようになりました。
 
　こうして守護霊を通じて、対象者の性質や現況などを読み取り、将来を予測するということが行われてきたのです。
　また、守護霊占いは主に霊能者が霊力を用いて守護霊と結びつき、展開されることが多いのですが、これは霊能者には霊力があり、霊や魂を感じ取ることができると考えられているからです。

　ところで人間には様々な守護霊がついていると言われ、その数や種類は人によってマチマチ。また分け方の基準もいくつかあります。
　まず大きく分けると、善霊と悪霊です。これは読んで字のごとく、善霊はその人の人生の手助けとなる良い霊で、悪霊はその人の人生の足を引っ張る良くない霊。当然、守護霊となるのは善霊のほうです。
 
　その他の分け方として、守護霊、支配霊、指導霊、補助霊の4種に分類することができます。
　●守護霊…その人を見守る高位の霊とされています。ご先祖の霊の場合もあり、そうでない場合もあります。その人の魂のレベルにあった守護霊がつきます。
　●支配霊…その人の人生をコントロールする役割を担っている霊で自然の中に存在していると考えられています。日本では龍神系、稲荷系、天狗系、弁天系の4つの支配霊がいるという考え方もされています。
　●指導霊…これはその人に合った仕事に導く霊とされています。そのときどきにより、入れ替わることもあります。
　●補助霊…身近にいて、いつもその人をサポートしてくれている霊です。この霊もご先祖の場合がありますが、守護霊ほど高次の霊ではありません。
 
　また、上記の他にも別の分類法や他の種類の霊もあると考えられていますが、中でよく耳にするのは先祖霊や動物霊ではないでしょうか。
　●先祖霊…その人の背後にいていつも見守ってくれ、人生において助けてくれたり学びを与えてくれたりする、ありがたい存在です。
　●動物霊…これは飼っていた動物が死んでしまった後、魂が霊魂となってさまよっているという考え方です。愛情を注いでずっと共に身近にいた存在の動物が、守護霊となって、そばにいてくれるということです。